スタッフSの海外ネットサーフィン No.62

「Monet & Architecture」
National Gallery, London


読者の皆さまこんにちわ。梅雨を無視し、6月前にして夏日が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 既にエアコンなしでは夜寝付くことにも難儀しております、スタッフSこと新澤です。

今回の記事では、2018年4月末から2018年7月末までイギリス・ロンドンのナショナル・ギャラリーで開催中の「Monet & Architecture(モネと建築)」を紹介させていただきます。

20180526_Monet-and-Architecture-Exhibition

自邸の庭を描いた数多くの作品で世に知られるクロード・モネですが、この展覧会ではモネが活動初期の1860年代から1912年に制作したヴェニスの街並みを描いた連作まで、建築をテーマとして構成されています。
75点以上の作品が"The Village and the Picturesque"、"The City and the Modern"と"The Monument and the Mysterious"の3つのセクションに分かれて展示されており、個人所有の作品もあることから、滅多に見れない作品も多数あります。初期の作品はパリとその近郊、後年はロンドンやヴェニスの著名な建築物がモチーフとなっています。以下の作品のように使われている色彩も一般のモネのイメージから外れたものもあり、新鮮な気持ちで鑑賞することができます。

20180526_2クロード・モネ Claude Monet
"The Thames below Westminster"

c.1871
カンバスに油彩
47×73cm
サインあり
ナショナル・ギャラリー所蔵(1971年 Lord Astor of Heverより寄贈)

20180526_3クロード・モネ Claude Monet
"The Gare St-Lazare"

1877
カンバスに油彩
54.3×73.6cm
サインあり
ナショナル・ギャラリー所蔵(1982年 購入)


ちなみにロンドンでモネの個展が開催されるのはおよそ20年ぶり。普段は世界各地に分散している(かつ個人蔵の)作品を一度に見れる機会はそうないと思われます。世に知れた巨匠を今までとは少し違った観点から見ることができるこの展覧会、機会があれば是非お出かけください。

(しんざわ ゆう)

展覧会紹介動画


こちらの動画では、モネの描いた風景と現在のロンドンの景色を比較することができます。


展覧会公式ページ(英文)
ナショナルギャラリー公式ページ(英文)

◆ときの忘れものは没後70年 松本竣介展を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM

「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
3出品No.2)
松本竣介
《人物像》
(裏面にも作品あり)
1946年頃
紙にインク
Image size: 24.0x13.0cm
Sheet size: 27.2x19.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)p.16所収 No.39


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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●本展の図録を刊行しました
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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