没後70年 松本竣介展は本日が最終日です。

最終日だというのに社長も亭主も不在であります(まことにすいません)。
下にご紹介する京都OZASAでの「瀧口修造 宮脇愛子 ca.1960」展に出張します。
あれほどお親しい関係であったにもかかわらず生前、没後を通じ初めての二人展であり、その歴史的展覧会にかけつけないわけには参りません。各地からの瀧口ファン、宮脇ファンにお目にかかるのも楽しみです。

「没後70年 松本竣介展」はときの忘れものとしては二回目の竣介展ですが、おかげさまで連日各地からお客様の来廊が絶えません。亡くなって70年も経ち、短い生涯ゆえ残された作品も少なく、ほとんど市場に出ないにもかかわらず、竣介ファンが多いというのはなぜなのでしょうか。
夭折作家への関心、繰り返し美術館で展覧会が開かれていることなども理由でしょうが、一度見たら忘れられない他の日本人作家にはない強固な油彩画としての完成度の高さも強調したいですね。
それらを制作するために夥しい数の素描が描かれました。

デツサンを素描と訳したのはいゝとして、素描をすがきと思つたり、簡単なスケツチ風のものをデツサンといふのは本当ではない。腕ならしの習作もデツサンのすべてゞはない。元来素描とは仏語のDesseinであり英語のDesignの事であつて、計画であり、決意決心を意味してゐるのである。
*松本竣介「素描」『生命の芸術』2巻6号、1934年6月(『人間風景』中央公論美術出版、1982年7月、p.68に再録)

大谷省吾先生の論考「松本竣介の素描について」をぜひお読みください。

201804MATSUMOTO_DM

017.《作品》

03
左から4.《構図(1)》、6.《作品》、8.《作品》

07
左から、3.《人》、2.《人物像》、1.《人物(M)》

08
18.《古代建築

09
左から、19.《作品》、20.《作品》、21.《人物》、17.《作品》

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最終日の本日は、夜19時まで営業していますので、どうぞお出かけください。
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●明日6月3日(日曜)と明後日4日(月曜)は休廊ですが、
6月にときの忘れものが主催、または協力する展覧会をご案内します。

「瀧口修造 宮脇愛子 ca.1960」
生前、没後を通じ初めて実現する二人展、本日から京都で始まります。亭主も社長のお供で京都出張です。
会場:京都・ART OFFICE OZASA  
会期:2018年6 月2 日(土)~2018 年6 月30 日(土)※日・月・祝日休廊

6月のコレクション展
会場:ときの忘れもの
会期:2018年6月5日(火)~6月9日(土)
201806_collection出品作家:安藤忠雄、瑛九、オノサト・トシノブ、駒井哲郎、瀧口修造、長谷川潔、ル・コルビュジエ、シャガール、平井進、他
5日間という短い会期ですが、平井進などの新着作品をご紹介します。


◆移転一周年謝恩企画70-80年代を彩ったポスター繚乱
会場:ときの忘れもの
会期:2018年6月12日[火]―6月30日[土] ※日・月・祝日休廊
出品作家:磯崎新、猪熊弦一郎、草間彌生、栗山豊、佐伯俊男、菅井汲、杉浦康平、田名網敬一、花輪和一、林静一、細江英公、宮脇愛子、元永定正、横尾忠則、李禹煥、A.ウォーホル、クリスト、M.グレイヴス、ル・コルビュジエ、白南準、J.ミロ、ボイス、マン・レイ、K.へリング 他
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関根伸夫展
会場:銀座・ギャラリーせいほう
会期:2018年6月18日[月]―6月29日[金] ※日曜休廊
初日18日(月)17時より、ロスアンゼルスから帰国する関根伸夫先生を囲みオープニングを開催します。
関根伸夫展_Gせいほう_案内状


群馬県高崎市のレーモンド建築ツアー
日時:2018年6月23日(土)
inoue_house1952年竣工の旧井上房一郎邸
(画像は高崎市役所ホームページより。)
1961年竣工の群馬音楽センターを見学。
講師:熊倉浩靖塚越潤(高崎市美術館館長)
*既に申し込みは締切りました。