<埼玉県立現代美術館の人たちはとても良い仕事をしてるように思う。丁寧な野心がある。
(20191103/Shun/伏見 瞬さんのtwitterより)>
先日このブログで土渕信彦さんが紹介してくれた埼玉県立近代美術館の「DECODE/出来事と記録―ポスト工業化社会の美術」展は本日が最終日です。
「丁寧な野心」に満ちた展示、どうぞお見逃しなく。
先日まで蒸し暑い日が続いていたのに、急に朝晩冷え込んできました。
なにもかもおかしいですね。
台風の傷跡はいまだ癒えず宮城、福島など多くの地域の被災者たちに十分な救いの手が届かず酷な日常が続いています。沖縄の首里城が焼失するなど次から次へと憂うべき事態が。なのに公(おおやけ)の存在だからこそ独占が許された電力会社の巨額な賄賂(に決まっているのになぜそう書かないのだろう)、信用の代名詞だった郵便局でも5億円にものぼる切手の横流し、それを正すべき政治家たちの傍若無人の言動など、いったい何に怒っていいんだかわからないくらいひどい状況です。
ラグビーの盛り上がりも何だかむなしくなります。
好評だった「松本竣介と『雜記帳』」展ですが、今週8日からは倉庫に眠る秘蔵の名品を引っ張りだして皆さんにご覧にいれたいと思います。
会期は11月8日から22日の二週間ちょっと。
「霜月の画廊コレクション展」は、今まで展示の機会の少なかった11人の作家の油彩、版画、ポスターなどを展示します。

会期:2019年11月8日[金]~11月22日[金] *日・月・祝日休廊
出品:ドメニコ・ベッリ、ジェラール・ティトゥス=カルメル、ニキ・ド・サンファル、マノロ・バルデス、ヤコブ・アガム、ジョン・ケージ、ルイーズ・ニーヴェルスン、ソニア・ドローネ、アンディ・ウォーホル、棟方志功、杉浦康平
まずご紹介するのは、アンディ・ウォーホルの「KIKU3」です。
アンディ・ウォーホル Andy WARHOL "KIKU 3"
1983年 シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ、シートサイズともに:50.0x66.0cm
Ed.300 Signed
ウォーホルの「KIKU」シリーズは現代版画センターのエディションで、日本で石田了一さんの手で刷られました。
「KIKU3」を刷る石田了一さん
於・国分寺の石田了一工房
1983年
上掲の写真は、石田さんの当時の国分寺の工房ですが(いまは府中に移転)、ここでウォーホルはじめ、磯崎新、安藤忠雄、元永定正、菅井汲などの版画が刷られました。
「場」の力というものは恐ろしいもので、石田さんがこの建物を出たあと映画「恋するマドリ」の舞台になりました。
そのあたりのことは以前、このブログに書きましたのでお読みください(2013年4月29日ブログ)。

映画「恋するマドリ」
かつての石田了一工房があった家が撮影に使われた。

1983年当時の国立(くにたち)の石田了一工房。
ここでアンディ・ウォーホルの「KIKU」「LOVE」連作が刷られた。
石田さんの最初の自宅兼工房は中野刑務所の近くの小さなアパートの一室、四畳半だった。
1979年に国立駅近くのハウスに移り、1994年まで15年間にわたり暮らし、その後、府中に工房を移しました。府中刑務所のすぐ近くです。どうも刑務所に縁があるらしい。
(20191103/Shun/伏見 瞬さんのtwitterより)>
先日このブログで土渕信彦さんが紹介してくれた埼玉県立近代美術館の「DECODE/出来事と記録―ポスト工業化社会の美術」展は本日が最終日です。
「丁寧な野心」に満ちた展示、どうぞお見逃しなく。
先日まで蒸し暑い日が続いていたのに、急に朝晩冷え込んできました。
なにもかもおかしいですね。
台風の傷跡はいまだ癒えず宮城、福島など多くの地域の被災者たちに十分な救いの手が届かず酷な日常が続いています。沖縄の首里城が焼失するなど次から次へと憂うべき事態が。なのに公(おおやけ)の存在だからこそ独占が許された電力会社の巨額な賄賂(に決まっているのになぜそう書かないのだろう)、信用の代名詞だった郵便局でも5億円にものぼる切手の横流し、それを正すべき政治家たちの傍若無人の言動など、いったい何に怒っていいんだかわからないくらいひどい状況です。
ラグビーの盛り上がりも何だかむなしくなります。
好評だった「松本竣介と『雜記帳』」展ですが、今週8日からは倉庫に眠る秘蔵の名品を引っ張りだして皆さんにご覧にいれたいと思います。
会期は11月8日から22日の二週間ちょっと。
「霜月の画廊コレクション展」は、今まで展示の機会の少なかった11人の作家の油彩、版画、ポスターなどを展示します。

会期:2019年11月8日[金]~11月22日[金] *日・月・祝日休廊
出品:ドメニコ・ベッリ、ジェラール・ティトゥス=カルメル、ニキ・ド・サンファル、マノロ・バルデス、ヤコブ・アガム、ジョン・ケージ、ルイーズ・ニーヴェルスン、ソニア・ドローネ、アンディ・ウォーホル、棟方志功、杉浦康平
まずご紹介するのは、アンディ・ウォーホルの「KIKU3」です。

アンディ・ウォーホル Andy WARHOL "KIKU 3"
1983年 シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ、シートサイズともに:50.0x66.0cm
Ed.300 Signed
ウォーホルの「KIKU」シリーズは現代版画センターのエディションで、日本で石田了一さんの手で刷られました。
「KIKU3」を刷る石田了一さん於・国分寺の石田了一工房
1983年
上掲の写真は、石田さんの当時の国分寺の工房ですが(いまは府中に移転)、ここでウォーホルはじめ、磯崎新、安藤忠雄、元永定正、菅井汲などの版画が刷られました。
「場」の力というものは恐ろしいもので、石田さんがこの建物を出たあと映画「恋するマドリ」の舞台になりました。
そのあたりのことは以前、このブログに書きましたのでお読みください(2013年4月29日ブログ)。

映画「恋するマドリ」
かつての石田了一工房があった家が撮影に使われた。

1983年当時の国立(くにたち)の石田了一工房。
ここでアンディ・ウォーホルの「KIKU」「LOVE」連作が刷られた。
石田さんの最初の自宅兼工房は中野刑務所の近くの小さなアパートの一室、四畳半だった。
1979年に国立駅近くのハウスに移り、1994年まで15年間にわたり暮らし、その後、府中に工房を移しました。府中刑務所のすぐ近くです。どうも刑務所に縁があるらしい。
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