「霜月の画廊コレクション展」には20世紀を代表する三人の女性作家~ソニア・ドローネ、ルイーズ・ニーヴェルスン、ニキ・ド・サンファル~の作品を展示しています。
ソニア・ドローネ(1885~1979)はロシアのウクライナで生まれ、パリで活躍しました。
ルイーズ・ニーヴェルスン(1900~1988)も同じウクライナで生まれ、アメリカに渡り、ニューヨークで活躍した彫刻家です。
ニキ・ド・サンファル(1930~2002)はパリで生まれ、アメリカに渡り、モデルとして活躍し、数々のファッション誌の表紙を飾りますが、パリに戻りアーティストとしての道を歩みます。フランスとスイスの国籍を持っていました(再婚相手がスイス人のジャン・ティンゲリー)。
画面に躍動するカラフルで豊満な女性像「ナナ」はニキ・ド・サンファルのトレードマークです。
ニキ・ド・サンファル
「18 Festival」
1984年
シルクスクリーン
99.5×70.0cm
版上サインあり
ニキ・ド・サンファル Niki de SAINT PHALLE
"DADDY"
1973年
シルクスクリーン
81.7×59.6cm
Ed.150 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
天は二物どころか、ニキには三つも四つも才能を与えた。
モデルとして数々のファッション誌の表紙を飾ったほど、とにかく美しかった。
神経衰弱に陥り、精神医療の一環として絵を描き始めたのがアーティストとしての第一歩。1961年絵の具を詰めた物を埋め込んだ石膏レリーフを銃で撃ち、弾丸が当たれば絵の具が飛び散るという最初の射撃セッションで一躍注目を浴びます。
美しいだけではなかった。
センセーションを呼んだ射撃絵画ですが、あっさり2年で中止し、1963年に「出産する女」「娼婦」「魔女」「花嫁」といった女性像をテーマとした作品を制作し、1965年には友人の妊娠からインスパイヤーされ、毛糸と紙張子で、後にニキの作品の代名詞となる最初の〈ナナ〉を制作します。
1966年ストックホルムの近代美術館で巨大な娼婦を展示します。横たわる巨大な女性像「ホン(彼女)」は長さ27メートル、6トンもあり、開いた足の間から胎内を巡れるようになっている。「ホン」の膣のトンネルを10万人の訪問者が通り抜けたという。この巨大な彫刻作品は女性を第一線から退ける社会への批判でもあり、ニキを世界的に有名にしたのでした。
夫と子供2人をおいて、1971年にスイスの彫刻家ジャン・ティンゲリーと結婚。40年間連れ添い、二人の共作したパリのポンピドゥー・センター広場の噴水は皆さんご存知でしょう。
惜しむらくは佳人薄命(でもないか)、草間先生より一歳年下ですが2002年71歳で世を去りました。
来年NYのMoMA(ニューヨーク近代美術館)でニキの大回顧展が開催されます。
会期:2020年4月5日~9月7日
これは行きたいですね。
◆「霜月の画廊コレクション展」
会期:2019年11月8日[金]~11月22日[金] *日・月・祝日休廊

画廊コレクションより、今まで余り展示の機会のなかった11人の作家の油彩、版画、ポスターなどをご紹介します。
出品:ドメニコ・ベッリ、ジェラール・ティトゥス=カルメル、ニキ・ド・サンファル、マノロ・バルデス、ヤコブ・アガム、ジョン・ケージ、ルイーズ・ニーヴェルスン、ソニア・ドローネ、アンディ・ウォーホル、棟方志功、杉浦康平
ソニア・ドローネ(1885~1979)はロシアのウクライナで生まれ、パリで活躍しました。
ルイーズ・ニーヴェルスン(1900~1988)も同じウクライナで生まれ、アメリカに渡り、ニューヨークで活躍した彫刻家です。
ニキ・ド・サンファル(1930~2002)はパリで生まれ、アメリカに渡り、モデルとして活躍し、数々のファッション誌の表紙を飾りますが、パリに戻りアーティストとしての道を歩みます。フランスとスイスの国籍を持っていました(再婚相手がスイス人のジャン・ティンゲリー)。
画面に躍動するカラフルで豊満な女性像「ナナ」はニキ・ド・サンファルのトレードマークです。
ニキ・ド・サンファル「18 Festival」
1984年
シルクスクリーン
99.5×70.0cm
版上サインあり
ニキ・ド・サンファル Niki de SAINT PHALLE"DADDY"
1973年
シルクスクリーン
81.7×59.6cm
Ed.150 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
天は二物どころか、ニキには三つも四つも才能を与えた。
モデルとして数々のファッション誌の表紙を飾ったほど、とにかく美しかった。
神経衰弱に陥り、精神医療の一環として絵を描き始めたのがアーティストとしての第一歩。1961年絵の具を詰めた物を埋め込んだ石膏レリーフを銃で撃ち、弾丸が当たれば絵の具が飛び散るという最初の射撃セッションで一躍注目を浴びます。
美しいだけではなかった。
センセーションを呼んだ射撃絵画ですが、あっさり2年で中止し、1963年に「出産する女」「娼婦」「魔女」「花嫁」といった女性像をテーマとした作品を制作し、1965年には友人の妊娠からインスパイヤーされ、毛糸と紙張子で、後にニキの作品の代名詞となる最初の〈ナナ〉を制作します。
1966年ストックホルムの近代美術館で巨大な娼婦を展示します。横たわる巨大な女性像「ホン(彼女)」は長さ27メートル、6トンもあり、開いた足の間から胎内を巡れるようになっている。「ホン」の膣のトンネルを10万人の訪問者が通り抜けたという。この巨大な彫刻作品は女性を第一線から退ける社会への批判でもあり、ニキを世界的に有名にしたのでした。
夫と子供2人をおいて、1971年にスイスの彫刻家ジャン・ティンゲリーと結婚。40年間連れ添い、二人の共作したパリのポンピドゥー・センター広場の噴水は皆さんご存知でしょう。
惜しむらくは佳人薄命(でもないか)、草間先生より一歳年下ですが2002年71歳で世を去りました。
来年NYのMoMA(ニューヨーク近代美術館)でニキの大回顧展が開催されます。
会期:2020年4月5日~9月7日
これは行きたいですね。
◆「霜月の画廊コレクション展」
会期:2019年11月8日[金]~11月22日[金] *日・月・祝日休廊

画廊コレクションより、今まで余り展示の機会のなかった11人の作家の油彩、版画、ポスターなどをご紹介します。
出品:ドメニコ・ベッリ、ジェラール・ティトゥス=カルメル、ニキ・ド・サンファル、マノロ・バルデス、ヤコブ・アガム、ジョン・ケージ、ルイーズ・ニーヴェルスン、ソニア・ドローネ、アンディ・ウォーホル、棟方志功、杉浦康平
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