スタッフSの海外ネットサーフィン No.79
「ロサンゼルス現代美術館」
読者の皆様こんにちは。2020年も早くも1月が過ぎようとしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。寝正月を満喫しつつ、未だに正月気分が抜けきらないスタッフSこと新澤です。
現在ときの忘れものは来月と再来月に迫る都合4つのアートフェア準備に修羅場真っただ中ですが、その中の最初の一つ、LA Art Showがついに来週まで差し迫ってきております。12月の頭に急遽出展が決まり、加えて初のアメリカ西海岸進出ということでどうなることかと気を揉むことしかりです。
とまれ、こうして近々海外に行くのですから、記事の内容もそれに肖ったものにしようとロス近辺を調べてみれば、色々見つかること見つかること。個人的には是非ともピーターソン自動車博物館の紹介なんぞをしたいところですが、今回に限って言えば、「ロサンゼルス現代美術館」以上に相応しいところはないでしょう。理由は下の画像を見ていただければ一目瞭然。

ロサンゼルス現代美術館は英語で書くとMuseum of Contemporary Art: Los Angeles、そう、ときの忘れものHPではお馴染み(?)の磯崎新作品《MOCA》シリーズのモチーフなのです。
同じアングルからの美術館を版画にした"MOCA #1"
美術館は1940年代以降の、名前の通り近代美術を扱う美術館として1979年に設立されました。とはいえ、当時から現在の建物があったわけではなく、まず1983年にリトル・トーキョーに仮設展示施設として「テンポラリー・コンテンポラリー」がオープンし、その後1986年に磯崎新設計のカリフォルニア・プラザ本館ビルがオープンしています。この時点で仮設展示場だった「テンポラリー・コンテンポラリー」は閉鎖する予定でしたが、建築家フランク・ゲーリーが市所有の倉庫を改修した空間は現代美術の展示とは極めて相性が良く、その後も分館として存続が決定。1996年にはデビッド・ゲッフェン財団から500万ドルの寄付を受け、「ゲッフェン・コンテンポラリー」と改称されました。
「ゲッフェン・コンテンポラリー」展示スペース
以前マンハッタンのチェルシーでギャラリー巡りをした時も思いましたが、アメリカはなんでもデカすぎる!
2001年にはウエスト・ハリウッドのパシフィック・デザイン・センターに「MOCA・アット・パシフィック・デザイン・センター」を開設。こちらは同センターを設計したシーザー・ペリが1989年に建築した建物を改修・転用したもので、建築やデザインの展示を目的としています。
磯崎新設計のカリフォルニア・プラザ本館は、各展示室に自然光を採り入れているのが特徴で、最初の外観写真からも分かる通り、高層建築がひしめくLAダウンタウンにおいて一際目立つ半地下の超低層美術館として、開館当時は話題を呼びました。
美術館自身も作品の購入は行っていますが、5,000点に及ぶコレクションの実に90%は個人からの寄贈品だそうです。購入したコレクションの中にはリキテンスタインやラウシェンバーグがありますが、寄贈品もジャスパー・ジョーンズやサム・フランシス、ジャン=ミシェル・バスキアやロバート・ロンゴ等の著名作家の作品を多く含んでいます。
入場は特別展以外は本館、分館共に無料で、特別展も木曜の17:00~20:00の間は無料で見れるという非常に良心的な営業を行っておりますので、LAを訪れた時には是非足を運んでみてください。
(しんざわ ゆう)
美術館公式サイト(英文)
美術館紹介動画(非公式?)
●本日のお勧め作品は磯崎新の銅版画です。
磯崎新 ISOZAKI Arata
"MOCA #4"
1983年
エッチング
版サイズ:15.0×20.0cm
シートサイズ:29.0×38.0cm
Ed.100 Signed
*現代版画センター・エディション
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●本日26日(日)と明日27(月)は休廊です。
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◎昨日読まれたブログ(archive)/2010年09月12日|奈良美智の初期作品
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●ときの忘れものは大阪の国立国際美術館で始まった「インポッシブル・アーキテクチャー ―建築家たちの夢」に出品協力しています(~3月15日)。
安藤忠雄「中之島プロジェクト Ⅱ[アーバンエッグ2]」
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
「ロサンゼルス現代美術館」
読者の皆様こんにちは。2020年も早くも1月が過ぎようとしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。寝正月を満喫しつつ、未だに正月気分が抜けきらないスタッフSこと新澤です。
現在ときの忘れものは来月と再来月に迫る都合4つのアートフェア準備に修羅場真っただ中ですが、その中の最初の一つ、LA Art Showがついに来週まで差し迫ってきております。12月の頭に急遽出展が決まり、加えて初のアメリカ西海岸進出ということでどうなることかと気を揉むことしかりです。
とまれ、こうして近々海外に行くのですから、記事の内容もそれに肖ったものにしようとロス近辺を調べてみれば、色々見つかること見つかること。個人的には是非ともピーターソン自動車博物館の紹介なんぞをしたいところですが、今回に限って言えば、「ロサンゼルス現代美術館」以上に相応しいところはないでしょう。理由は下の画像を見ていただければ一目瞭然。

ロサンゼルス現代美術館は英語で書くとMuseum of Contemporary Art: Los Angeles、そう、ときの忘れものHPではお馴染み(?)の磯崎新作品《MOCA》シリーズのモチーフなのです。

美術館は1940年代以降の、名前の通り近代美術を扱う美術館として1979年に設立されました。とはいえ、当時から現在の建物があったわけではなく、まず1983年にリトル・トーキョーに仮設展示施設として「テンポラリー・コンテンポラリー」がオープンし、その後1986年に磯崎新設計のカリフォルニア・プラザ本館ビルがオープンしています。この時点で仮設展示場だった「テンポラリー・コンテンポラリー」は閉鎖する予定でしたが、建築家フランク・ゲーリーが市所有の倉庫を改修した空間は現代美術の展示とは極めて相性が良く、その後も分館として存続が決定。1996年にはデビッド・ゲッフェン財団から500万ドルの寄付を受け、「ゲッフェン・コンテンポラリー」と改称されました。

以前マンハッタンのチェルシーでギャラリー巡りをした時も思いましたが、アメリカはなんでもデカすぎる!
2001年にはウエスト・ハリウッドのパシフィック・デザイン・センターに「MOCA・アット・パシフィック・デザイン・センター」を開設。こちらは同センターを設計したシーザー・ペリが1989年に建築した建物を改修・転用したもので、建築やデザインの展示を目的としています。
磯崎新設計のカリフォルニア・プラザ本館は、各展示室に自然光を採り入れているのが特徴で、最初の外観写真からも分かる通り、高層建築がひしめくLAダウンタウンにおいて一際目立つ半地下の超低層美術館として、開館当時は話題を呼びました。
美術館自身も作品の購入は行っていますが、5,000点に及ぶコレクションの実に90%は個人からの寄贈品だそうです。購入したコレクションの中にはリキテンスタインやラウシェンバーグがありますが、寄贈品もジャスパー・ジョーンズやサム・フランシス、ジャン=ミシェル・バスキアやロバート・ロンゴ等の著名作家の作品を多く含んでいます。
入場は特別展以外は本館、分館共に無料で、特別展も木曜の17:00~20:00の間は無料で見れるという非常に良心的な営業を行っておりますので、LAを訪れた時には是非足を運んでみてください。
(しんざわ ゆう)
美術館公式サイト(英文)
美術館紹介動画(非公式?)
●本日のお勧め作品は磯崎新の銅版画です。
"MOCA #4"
1983年
エッチング
版サイズ:15.0×20.0cm
シートサイズ:29.0×38.0cm
Ed.100 Signed
*現代版画センター・エディション
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●本日26日(日)と明日27(月)は休廊です。
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◎昨日読まれたブログ(archive)/2010年09月12日|奈良美智の初期作品
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安藤忠雄「中之島プロジェクト Ⅱ[アーバンエッグ2]」
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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