本日5月2日は山口勝弘先生(1928年4月22日 - 2018年5月2日)の三回忌です。

私の仕事は、ヴィトリーヌ以来、重力への挑戦であった
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山口先生は戦後まもなく造形作家として活動を開始し、瀧口修造を顧問格として結成された実験工房に参加します。やがてビデオメディアを用いた表現へと移行し、日本におけるメディアアートの先駆者として多彩な活躍をされました。

私たちが山口先生の個展を初めて開催したのは1981年5月、現代版画センターがエディションした「山口勝弘版画集 ANTHOLOGICAL PRINTS」(シルクスクリーン10点組、限定50部)の発表記念展でした。
版画センター直営のギャラリー方寸が会場でしたが、初日に何の予告もなく山口先生がテレビの受像機を持ってきて床に転がして映像を流したのでした。その頃はまだジョナス・メカスさんの名すら知らなかったので、なんだかわけのわからない映像がギャラリーで映写されるのは衝撃でした。
以来30数年、種々お世話になりましたが、2017年11月2日に川崎市岡本太郎美術館「岡本太郎とメディアアート展 山口勝弘ー受け継がれるもの」レセプションでお目にかかったのが最後になりました。
CIMG8915山口勝弘展内覧会11池田、綿貫
左から池田龍雄先生、亭主、山口先生

●「ANTHOLOGICAL PRINTS」10点をご紹介します。
yamaguchi_02_c-kankei
山口勝弘「Cの関係」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:40.0×50.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50  鉛筆サインあり

yamaguchi_03_minato
山口勝弘「港」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:51.5×39.5cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_04_hikari
山口勝弘「光の立方体」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_05_yoru-shinkou
山口勝弘「夜の進行」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:47.0×40.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_06_sizukanasyouten
山口勝弘「静かな昇天」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:54.5×36.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_07_akaimati
山口勝弘「赤い街」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:36.0×54.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_08_pen
山口勝弘「ペン」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_09_suiryoku-2
山口勝弘「推力No.2」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:45.0×59.5cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_10_mangekyou
山口勝弘「万華鏡」
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

yamaguchi_01_kinetic-fountain
山口勝弘"Kinetic Fountain"
1981年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
49.0×63.0cm
Ed.50   鉛筆サインあり

●上掲の作品のご案内価格は、ヴィトリーヌ連作の「夜の進行」「静かな昇天」「赤い街」が各8万円、他の7点は各6万円です。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


●2018年1月埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」会場スナップ
047山口勝弘コーナー

『版画の景色 現代版画センターの軌跡』展カタログ
DSC_0519版画の景色 現代版画センターの軌跡
ケース表紙:26.0×18.5cm
発行:埼玉県立近代美術館 Ⓒ2018
編集:梅津元、五味良子、鴫原悠(埼玉県立近代美術館)
資料提供:ときの忘れもの
デザイン:刈谷悠三+角田奈央+平川響子/neucitora
ケースを開くとサイズや仕様の異なるA~Bの3冊が収められています。Dのケースにも当時の写真や資料が収録されているので4分冊ともいえます。詳しい内容はコチラをお読みください。
価格:2,500円+税 ときの忘れもので扱っています
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●1981年6月「PRINT COMMUNICATION 版画センターニュースNo.70」所収の対談
制度とメディアの周辺 山口勝弘=北川フラム
198106版画センターニュース70号-6198106版画センターニュース70号-7


*画廊亭主敬白
臨時休廊(在宅勤務)36日目
人と会わない(会えない)日々が続いています。昨日読まれたブログ(手塚美和子さんを囲んで)を読み返すと、たった5年前の和やかな歓談が遥か昔のようです。幸い皆さんお元気で活躍されています。再会を楽しみに今日も在宅で頑張りましょう。

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◎昨日読まれたブログ(archive)/2015年07月30日|手塚美和子さんを囲んで
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◆ときの忘れものは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当面の間、臨時休廊とし、スッタフは在宅勤務しています。メールでのお問合せ、ご注文には通常通り対応しています。

◆ときの忘れものは版画・写真のエディション作品などをアマゾンに出品しています。

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
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