スタッフSの海外ネットサーフィン No.82
「Maison de Claude Monet バーチャルツアー」
Maison de Claude Monet
読者の皆様こんにちは。全国に発令された緊急事態宣言も粗方解除され、残りの首都圏も今月末には解除予定の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 長く続いた公的引きこもり期間により、もはや曜日の認識も曖昧となっております、スタッフSこと新澤です。
今回の世界的な外出規制の中、最もダメージを受けたと思われる観光産業ですが、だからと言って黙ってられるかと、方々の観光名所がネットやSNSで様々な企画を発表しました。ときの忘れものでも第29回瑛九展をWeb展として行い、急遽繰り上げ開催することになった駒井哲郎生誕100年展も同様に動画で配信する予定です。自分が特に面白いと思ったのは、米ゲッティ美術館やメトロポリタン美術館が任天堂のゲームソフト「どうぶつの森」とコラボして、ゲーム内のインテリアに所蔵作品を反映できるようにしたこと。まさかゴッホも自分の自画像が数百万単位で、ゲーム内の自宅の壁に飾られることになるとは予想もしなかったでしょう。他にも、美術館自体がゲームのアカウントを作り、過去の企画展をゲーム内に再現して他のユーザーが訪れることをできるようにする(M WOODS・北京)など、相変わらずこの界隈の人間がやることには際限がありません。


このように方々で活気づいているオンライン業界ですが、今回ご紹介するのもその一つ、デジタル手法の一つとしては既に古株であるバーチャルツアーです。ちょっと前(中年の「ちょっと前」は00年代)までは専用機材が必要だったり、ウェブで見れても画面が小さい上に画像が粗かったり、それでも大容量のダウンロードが必要で見るのにやたら時間がかかったりしたものですが、今ではこのブログが表示されているブラウザの画面いっぱいに綺麗な画像ですぐにツアー体験が可能になっていて、自分も調べていてワクワクしました。

有名処ですとルーブルやメトロポリタンが提供しているバーチャルツアーですが、今回スタッフSが選んだのはフランス、ジベルニーにある「モネの家」です。印象派作家の大御所、クロード・モネの家として、また作家の代表作のモチーフになった、世界でも指折りに有名な庭で知られています。何でココを選んだかと言いますと、特に深い理由があるわけではなく、単純にかつて自分が(25年前に)訪れたことがあって、記憶と今回のバーチャルツアーで見た風景がやたら重なって懐かしくなったからです。


インターフェースがやや使いづらく感じる部分もありますが、「モネの家」を端から端まで好きなように見て回れるのはやはり楽しいです。また、そこかしこに作家や家にまつわるコメントが表示されるギミックがあり、それらを探す楽しみもあります。惜しむらくは庭の部分は見れないことですが、こちらも「モネの家」の重要な観光ポイントですから、いずれ実装してくれるハズ…!
世界各地で規制緩和の動きが出始めてはいますが、早晩人の動きが以前のように戻るとも思えません。ときの忘れものも今しばらくはWeb展を主体にしていく予定ですので、この連載も後2回くらいはオンライン上のイベントを取り扱っていこうと思います。
それでは皆様、引き続き良い引きこもりライフを。
(しんざわ ゆう)
「モネの家」公式サイト(日本語)
「モネの家」バーチャルツアーページ(仏語/英語)
●本日のお勧め作品は、大竹昭子です。
大竹昭子 Akiko OTAKE
無題
Type-Cプリント 35.5×43.0cm
Ed.1 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
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◎昨日読まれたブログ(archive)/2013年06月22日|磯崎新 図書館戦争 草間彌生
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◆没後60年 第29回瑛九展(Web展/アポイントメント制)では初めて動画を制作し、第一部と第二部をYouTubeで公開しています。
特別寄稿・大谷省吾さんの「ウェブ上で見る瑛九晩年の点描作品」もあわせてお読みください。
今まで研究者やコレクターの皆さんが執筆して下さったエッセイや、亭主が発信した瑛九情報は2020年5月18日のブログ「81日間<瑛九情報!>総目次(増補再録)」にまとめて紹介しています。
◆ブログは作家、研究者、コレクターの皆さんによるエッセイを掲載し毎日更新を続けています(年中無休)。皆さんのプロフィールは奇数日の執筆者は4月21日に、偶数日の執筆者は4月24日にご紹介しています。
◆ときの忘れものは版画・写真のエディション作品などをアマゾンに出品しています。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
「Maison de Claude Monet バーチャルツアー」
Maison de Claude Monet
読者の皆様こんにちは。全国に発令された緊急事態宣言も粗方解除され、残りの首都圏も今月末には解除予定の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 長く続いた公的引きこもり期間により、もはや曜日の認識も曖昧となっております、スタッフSこと新澤です。
今回の世界的な外出規制の中、最もダメージを受けたと思われる観光産業ですが、だからと言って黙ってられるかと、方々の観光名所がネットやSNSで様々な企画を発表しました。ときの忘れものでも第29回瑛九展をWeb展として行い、急遽繰り上げ開催することになった駒井哲郎生誕100年展も同様に動画で配信する予定です。自分が特に面白いと思ったのは、米ゲッティ美術館やメトロポリタン美術館が任天堂のゲームソフト「どうぶつの森」とコラボして、ゲーム内のインテリアに所蔵作品を反映できるようにしたこと。まさかゴッホも自分の自画像が数百万単位で、ゲーム内の自宅の壁に飾られることになるとは予想もしなかったでしょう。他にも、美術館自体がゲームのアカウントを作り、過去の企画展をゲーム内に再現して他のユーザーが訪れることをできるようにする(M WOODS・北京)など、相変わらずこの界隈の人間がやることには際限がありません。

メトロポリタン美術館から入手できる作品画像の使用例。
何がすごいってこれ、美術館の公式ページに掲載されている画像です。
何がすごいってこれ、美術館の公式ページに掲載されている画像です。

ゲーム内に再現されたM WOODS(北京)のデビッド・ホックニー展
このように方々で活気づいているオンライン業界ですが、今回ご紹介するのもその一つ、デジタル手法の一つとしては既に古株であるバーチャルツアーです。ちょっと前(中年の「ちょっと前」は00年代)までは専用機材が必要だったり、ウェブで見れても画面が小さい上に画像が粗かったり、それでも大容量のダウンロードが必要で見るのにやたら時間がかかったりしたものですが、今ではこのブログが表示されているブラウザの画面いっぱいに綺麗な画像ですぐにツアー体験が可能になっていて、自分も調べていてワクワクしました。

有名処ですとルーブルやメトロポリタンが提供しているバーチャルツアーですが、今回スタッフSが選んだのはフランス、ジベルニーにある「モネの家」です。印象派作家の大御所、クロード・モネの家として、また作家の代表作のモチーフになった、世界でも指折りに有名な庭で知られています。何でココを選んだかと言いますと、特に深い理由があるわけではなく、単純にかつて自分が(25年前に)訪れたことがあって、記憶と今回のバーチャルツアーで見た風景がやたら重なって懐かしくなったからです。

中央のドア部分の矢印アイコンをクリックすると中に入れます。

壁から家具から黄色一色のダイニング。壁に掛けられた無数の浮世絵にズームできる他、
テーブル上の(i)をクリックすると、部屋にまつわるちょっとした豆知識がポップアップします。
テーブル上の(i)をクリックすると、部屋にまつわるちょっとした豆知識がポップアップします。
インターフェースがやや使いづらく感じる部分もありますが、「モネの家」を端から端まで好きなように見て回れるのはやはり楽しいです。また、そこかしこに作家や家にまつわるコメントが表示されるギミックがあり、それらを探す楽しみもあります。惜しむらくは庭の部分は見れないことですが、こちらも「モネの家」の重要な観光ポイントですから、いずれ実装してくれるハズ…!
世界各地で規制緩和の動きが出始めてはいますが、早晩人の動きが以前のように戻るとも思えません。ときの忘れものも今しばらくはWeb展を主体にしていく予定ですので、この連載も後2回くらいはオンライン上のイベントを取り扱っていこうと思います。
それでは皆様、引き続き良い引きこもりライフを。
(しんざわ ゆう)
「モネの家」公式サイト(日本語)
「モネの家」バーチャルツアーページ(仏語/英語)
●本日のお勧め作品は、大竹昭子です。
大竹昭子 Akiko OTAKE無題
Type-Cプリント 35.5×43.0cm
Ed.1 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
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◎昨日読まれたブログ(archive)/2013年06月22日|磯崎新 図書館戦争 草間彌生
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◆没後60年 第29回瑛九展(Web展/アポイントメント制)では初めて動画を制作し、第一部と第二部をYouTubeで公開しています。
特別寄稿・大谷省吾さんの「ウェブ上で見る瑛九晩年の点描作品」もあわせてお読みください。
今まで研究者やコレクターの皆さんが執筆して下さったエッセイや、亭主が発信した瑛九情報は2020年5月18日のブログ「81日間<瑛九情報!>総目次(増補再録)」にまとめて紹介しています。
◆ブログは作家、研究者、コレクターの皆さんによるエッセイを掲載し毎日更新を続けています(年中無休)。皆さんのプロフィールは奇数日の執筆者は4月21日に、偶数日の執筆者は4月24日にご紹介しています。
◆ときの忘れものは版画・写真のエディション作品などをアマゾンに出品しています。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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