第19回/9月2日/倉俣史朗《How High the Moon》

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倉俣史朗《How High the Moon》
メッシュの作品に関して言うと、一枚の板から余分なものをどんどん消去していって、かろうじて自立している面を表現しているわけです。それでよくミニマリズムの作家だという言い方をされるんだけど、本当はそれとは反対のことをやっている。メッシュはクロームメッキをかけることによって網目が輝いて、増殖していくように見える。消し去っていく作業と増殖させる作業を同時にやっているわけです。ぼくにとって、そうしょくという概念は稀薄なんだけれども、消去していく中で増殖していく細胞のようなメッシュの網目などに、自分なりの装飾を見い出しているのかもしれません。(CHANCE 88 夏『倉俣史朗の世界 1934-1991』(1996)より)

2011年05月02日|植田実「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」

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2018年10月04日~2020年03月12日|橋本啓子「倉俣史朗の宇宙」(全9回)

2018年10月14日|倉俣史朗展のポスター

2018年10月16日|倉俣史朗の作品集と資料

2019年10月30日|シンポジウム「PASS the BATON 倉俣史朗を語ろう」

2020年02月02日|倉俣史朗の版画

2020年03月29日|植田実「手紙 倉俣さんへ」

シルクスクリーン作品集「倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier」