「Tricolore2021―根岸文子・宇田義久・釣光穂」(予約制/WEB展)
会期=2021年4月2日(金)~4月17日(土)※日・月・祝休
*観覧ご希望の方は事前に(当日でも構いませんので)メールまたは電話にてご予約ください。
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YouTubeにて『Tricolore 2021—作家インタビュー第2部・宇田義久』をアップしました。
宇田義久は川の流れや水の循環など地球環境という壮大なテーマを「水槽」というシリーズで探求しています。

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岩手県盛岡市で活動されている宇田義久さん。東北の厳しい寒さのなかで自然環境の変化に沿った暮らしをしてきたという宇田さんはまさに日本人の自然に対する考えを体現したかのような作家です。比較文化学的研究において、日本人は人間と自然とを一体的に捉え環境を受け入れてゆくという自然観があると考えられていますがそれは、自然の力は人間よりも遥かに高いという仏教の教えでもある「空」の思想が根底にあると言われています。
宇田さんはここ数年「水」をテーマにした作品を制作しているとのことで、今回の出品作品もすべて水に関する作品です。水の持つ輝きや透明感をウレタンニスで表現しつつ、その奥に宿る静謐さも細やかに描かれています。
一滴の水は流れて川となります。そして、蒸発し雨となって再び地上に降ります。常に流動し一つのものが他のものに変化する、一切の現象は「空」であることを感じさせられます。

宇田義久 【ステートメント】
「aquarium」 (水槽)というタイトルをつけた作品のシリーズは、夏に冷房無しでは生きることが厳しくなってきた私たちと、水質や水温などの環境を管理した水槽でしか生きられない、熱帯魚との似た境遇を表しています。すでに滅んでしまったのか、画面を満たす水には魚はいません。透明で澄んだ美しい水は、微生物も生きられない毒水の時もあります。 海から運ばれてきた雲は、雨となって地上に水をもたらし、多くの生物を育んできました。これは人間が誕生する前から繰り返されてきた、自然の大きなシステムのひとつです。しかし、人類が地球環境を侵し続ける現在、多くの生物が危機に瀕していると言います。自然の恩恵を受けながらも、それを侵さなければならない、そんな矛盾の中で私たちは生きています。温暖化や異常気象に脅かされる近年、地球が私たちを拒絶しているのかと感じる時があります。私がここ数年「水」や「気象」をテーマにした作品を作っているのは、そんな寂しい思いが発端かもしれません。

【出品作品】
宇田 作品画像1宇田義久
aquarium 21-1
2021年
パネル・アクリル・ウレタンニス
160x91cm
サインあり

宇田 作品2宇田義久
aquarium 21-2
2021年
パネル・アクリル・ウレタンニス
91x113cm 
サインあり

宇田作品3宇田義久
水位 21-1
2021年
パネル・アクリル・ウレタンニス
68x18cm 
サインあり

宇田作品4宇田義久
水位 21-2
2021年
パネル・アクリル・ウレタンニス
68x18cm
サインあり

宇田作品5宇田義久
水位 21-3
2021年
パネル・アクリル・ウレタンニス
68x18cm 
サインあり

宇田作品6宇田義久
《水の記憶 21-1》
2021年
パネル・アクリル・ウレタンニス
15.8x22.7cm
サインあり

宇田作品7宇田義久
水の記憶 21-2
2021年
パネル・アクリル・ウレタンニス
22.7x15.8cm
サインあり

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