スタッフSの海外ネットサーフィン No.92
「Yayoi Kusama: A Retrospective」
Martin-Gropius-Bau, Berlin
読者の皆様こんにちは。緊急事態宣言が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか。「家族の知人の友人に陽性反応が~」等という話を聞く度に、真綿で首を押さえつけられているような気分になっております、スタッフSこと新澤です。

今回の記事の舞台はドイツ・ベルリンのマルティン・グロピウス・バウ。その名の通りマルティン・グロピウス(バウハウスの初代校長でモダニズムの建築家・ ヴァルター・グロピウスの大伯父)によりデザインされた建築で、元々は応用美術の展示場として1881年に開館しました。第一次世界大戦後は先史博物館と東アジア美術コレクションも収蔵しましたが、建物自体も1945年、第二次世界大戦の最後の1週間で深刻な被害を受け、再開には1978年に始まった戦後復興工事が終了する1981年、開館100年目の節目まで待たなければなりませんでした。現在は1998~1999年のレノベーションを経て、ドイツで最も美しい歴史的展覧会場として有名です。
このマルティン・グロピウス・バウで4月23日にオープンし、8月15日まで開催されているのが、今回ご紹介する草間彌生の大回顧展「Yayoi Kusama: A Retrospective」です。
回顧展と銘打っている通り、展覧会では草間彌生の70年に及ぶ作家活動を広くカバーしていますが、今展覧会の独自色として、これまでアメリカでの活動などに比べるとあまり取り上げてこられなかった、ヨーロッパやドイツでの活動に焦点が当てられています。物理的な展示物は、約3000平米におよぶ展示スペースに、作家の代表作から直近のカンバス作品、ミラールームの新作、そして本展のために制作されたインスタレーション”A Bouquet of Love I Saw in the Universe”などが展示されており、素晴らしいことに公式ページでそれら展示をバーチャルで観覧することができます。VRゴーグル等を利用するとより一層臨場感を味わえるようですが、普通にブラウザで見るだけでも十分に楽しめます。

美術館の中央に展示された”A Bouquet of Love I Saw in the Universe”などはインスタレーションの中を移動することができるなど、徹底した作りこみです。バーチャルツアーでは解像度の都合で読めない壁に貼られたテキストもホームページで補完してある至れり尽くせりぶりですので(さすがに用意されているのはドイツ語と英語のみですが)、ご興味のある方は是非ともご覧になってみてください。
(しんざわ ゆう)
展覧会公式ページ(英語)
グロピウス・バウVimeo動画リスト(英語とドイツ語ですが、今展覧会のウォークスルー(約12分半)、デジタルオープニング(約40分)、プレスカンファレンス(約40分)を視聴できます)
●本日のお勧め作品は草間彌生です。
草間彌生 KUSAMA Yayoi
《帽子》
1983年
シルクスクリーン
45.0×52.5cm
Ed.100
サインあり
※レゾネNo.22
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
「Yayoi Kusama: A Retrospective」
Martin-Gropius-Bau, Berlin
読者の皆様こんにちは。緊急事態宣言が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか。「家族の知人の友人に陽性反応が~」等という話を聞く度に、真綿で首を押さえつけられているような気分になっております、スタッフSこと新澤です。

Heino Schmieden, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
今回の記事の舞台はドイツ・ベルリンのマルティン・グロピウス・バウ。その名の通りマルティン・グロピウス(バウハウスの初代校長でモダニズムの建築家・ ヴァルター・グロピウスの大伯父)によりデザインされた建築で、元々は応用美術の展示場として1881年に開館しました。第一次世界大戦後は先史博物館と東アジア美術コレクションも収蔵しましたが、建物自体も1945年、第二次世界大戦の最後の1週間で深刻な被害を受け、再開には1978年に始まった戦後復興工事が終了する1981年、開館100年目の節目まで待たなければなりませんでした。現在は1998~1999年のレノベーションを経て、ドイツで最も美しい歴史的展覧会場として有名です。
このマルティン・グロピウス・バウで4月23日にオープンし、8月15日まで開催されているのが、今回ご紹介する草間彌生の大回顧展「Yayoi Kusama: A Retrospective」です。
回顧展と銘打っている通り、展覧会では草間彌生の70年に及ぶ作家活動を広くカバーしていますが、今展覧会の独自色として、これまでアメリカでの活動などに比べるとあまり取り上げてこられなかった、ヨーロッパやドイツでの活動に焦点が当てられています。物理的な展示物は、約3000平米におよぶ展示スペースに、作家の代表作から直近のカンバス作品、ミラールームの新作、そして本展のために制作されたインスタレーション”A Bouquet of Love I Saw in the Universe”などが展示されており、素晴らしいことに公式ページでそれら展示をバーチャルで観覧することができます。VRゴーグル等を利用するとより一層臨場感を味わえるようですが、普通にブラウザで見るだけでも十分に楽しめます。

美術館の中央に展示された”A Bouquet of Love I Saw in the Universe”などはインスタレーションの中を移動することができるなど、徹底した作りこみです。バーチャルツアーでは解像度の都合で読めない壁に貼られたテキストもホームページで補完してある至れり尽くせりぶりですので(さすがに用意されているのはドイツ語と英語のみですが)、ご興味のある方は是非ともご覧になってみてください。
(しんざわ ゆう)
展覧会公式ページ(英語)
グロピウス・バウVimeo動画リスト(英語とドイツ語ですが、今展覧会のウォークスルー(約12分半)、デジタルオープニング(約40分)、プレスカンファレンス(約40分)を視聴できます)
●本日のお勧め作品は草間彌生です。
草間彌生 KUSAMA Yayoi《帽子》
1983年
シルクスクリーン
45.0×52.5cm
Ed.100
サインあり
※レゾネNo.22
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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