昨年5月31日NYで急逝したクリストは、夫人のジャンヌ=クロード(2009年11月18日NYで死去)とともに世界中に大規模な環境アートを展開したことは皆さんもよくご存じでしょう。
長年二人(Christo & Jeanne-Claude)の助手をつとめ数々のプロジェクトに参加してきた柳正彦さんのブログ連載でも、たびたび夫妻のことに触れています。
二人は1958年にパリで出会い、1960年前後から共同でプロジェクト作品=野外空間での一時的な芸術作品を手がけるようになります。日本の私たちが彼らの芸術活動に触れた1970年代には「クリスト」単独の名義でした。<プロジェクトを実現するに際してのジャンヌ=クロードの関与と役割は周辺の人だけではなく、美術界全般でも知られていましたが、1990年代前半まで、プロジェクトはどれもクリスト一人の作品として制作され、発表されて>いたのですが、あるときから<プロジェクト作品に関しては、「クリストとジャンヌ=クロードの共同作品とする」と、二人が決心した>経緯については、その歴史的瞬間に立ち会った柳正彦さんのエッセイ(2020年04月20日ブログ)をぜひご参照ください。
とまれ、クリスト&ジャンヌ=クロードは良き夫婦であり、偉大な協働者でした。
本日6月13日は二人の誕生日です。
信じられないような話ですが、二人はまったく同じ1935年6月13日生まれなのです。
クリストはブルガリア王国ガブロヴォ生まれ、ジャンヌ=クロードはフランス領モロッコのカサブランカ生まれです。