先日関西圏で放送された京都知新という番組が番組ホームページでご視聴頂けます、11分半程です。
制作風景や岐阜の大作も映っております、僕は太っております(^^;)ぜひご視聴くださいませ。

(20211213/野口琢郎さんのfacebookより)>

画像をクリックすると、番組のHPが開きます。動画は移動先のページ下部でご覧いただけます。
箔画作家・野口琢郎|テレビ番組-京都知新

今年は岐阜市の新市庁舎に大作が設置されたり、Nii Fine Arts Osakaで5年ぶりの個展となる「箔画 野口琢郎展」を開催したり、話題に尽きなかった野口琢郎先生。
岐阜市新市庁舎の大作「Landscape#50 -岐阜楽市楽座図‐」のことも含め京都知新が野口先生にインタビューを行っています。是非ご覧ください。


259971628_4607949155948797_5039288722456835098_n今月5日をもって幕を閉じましたが、Nii Fine Arts Osakaでの個展「箔画 野口琢郎展」では新たな「Buildings」シリーズなど新作を披露。
新たな境地を模索し続ける野口先生は2022年3月、ときの忘れものが出展する「Art Fair Tokyo 2022」に作品をご披露してくださいます。どうぞお楽しみに。

261713222_4641011839309195_1035255626481130229_n(画像は野口琢郎先生のFacebookより。個展「箔画 野口琢郎展」の様子)

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先日の「Artists Recently 第17回(最終回)」は尾崎森平先生でしたが、ご本人の原稿が間に合わず、スタッフによる個展レポートを掲載しました。
その後、尾崎先生から近況メッセージが届きましたので、あらためてご紹介します。

「近況報告です」  尾崎森平

 先月の11月13日(土)から28日(日)にかけて、東京は両国のLIGHT HOUSE GALLERY にて個展を開催しておりました。展示したのは8点の新作絵画で、すべて70cm×70cmのスクエア型のキャンバスにアクリル絵の具を使って描きました。

 基本的に私は個展というものを音楽でいうコンセプト・アルバムのようなものとして捉えているので、あらかじめ個展のテーマや全体像を決め、それに基づいて作品を制作します。

 前回の個展では「ファシズム建築」に着目し、日本の地方の町外れにひっそりと建つラブホテルや公営斎場などにイタリアのファシズム建築(EUR地区の建築物)の姿を重ね合わせた絵画シリーズを発表しました。

 今回個展のオファーを頂き、さてどのようなテーマで作品を作ろうかと思案したときに、前回の個展のような比較的大きなテーマや問いを設けるのではなく、前々から取り組みたかった自分自身の絵を見直す為の作品制作、延いては絵の成り立ちという根源的なものにフォーカスした取り組みをしようと思い立ちました。つまり、絵の具やキャンバスという物質が絵画へと転じるイリュージョンに着目した、装飾的表現を削いだシンプルな絵を描くことでした。
 因みに今回のモチーフは「幹線道路沿いに立つ看板と空」です。僕ら現代人にとってのリアルな空は、アルプスの少女ハイジで描かれたような牧歌的な空でなく、どこに行っても企業の顔がコラージュ的に張り付いた空です。その看板と空、それだけを描いたものを「絵画」へと変換したかったのです。

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 空は一色、またはシンプルなグラデーションのみで描きました。画面の大部分を占めるのはまだ「空」になっていない絵の具による色面です。この色面上に企業の看板の「顔」を適切な大きさと位置で描くことで、ただの絵の具の色面を、リアルな空、僕らの見知った地方の光景へと転じさせる、そのイリュージョン自体を表したかったのです。それは僕が絵画というものを捉える上でとても影響を受けた二人の言葉、モーリス・ドニの『絵画とは、軍馬や裸婦や何らかの逸話である以前に、一定の秩序の下に並べた色彩で覆われた平面である』と、若き日のゲルハルト・リヒターの『デュシャン以降、絵画とは工業製品である』への、僕なりのアプローチでした。
 
 そのイリュージョンを実現させる上での技術的、そして心理的な工夫を絵に施してあるのですが、それに関しては長くなりますのでここでは割愛、秘密にしておきますね。もったいぶった書き方をしていますが、実際そんな大層な手の内はないんですけどね(笑)。

 近々の展示予定としては、来年4月に京セラ美術館で開催される第3回京都版画トリエンナーレに出展致します。是非、お楽しみに!!
おざき しんぺい

尾崎森平 Shinpey OZAKI
1987年仙台市生まれ 。岩手大学教育学部芸術文化課程造形コース卒業。現代の東北の景色から立ち現れる神話や歴史的事象との共振を描く。2016年「VOCA 2016 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち 」大原美術館賞 。平成27年度 岩手県美術選奨。2019年4月ときの忘れもの「Tricolore2019―中村潤・尾崎森平・谷川桐子展」に出品。2020年2月リアスアーク美術館個展「N.E.blood 21 vol.73 尾崎森平展」、2020年2月ギャラリー ターンアラウンド個展「1 9 4 2 0 2 0」、2021年11月LIGHT HOUSE GALLERY個展「FACES」開催。
ホームページ https://shinpeywarhol.wixsite.com/ozaki-shinpey

●本日のお勧めは野口琢郎尾崎森平です。
noguchi-52_azure野口琢郎 Takuro NOGUCHI
"azure"
2017年
箔画/木パネル、漆、金・銀、石炭、樹脂、アクリル絵具
162.1×130.3cm
Signed


ozaki-04尾崎森平 Shinpey OZAKI
《ホテル・エウル(昼)》
2019年
アクリル、キャンバス
サイズ:100×100cm
サインあり
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●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会Web展)を開催し、美術書の編集事務所としても活動しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。