1月13日ブログ・平澤広のエッセイでご紹介した「画廊スナック モンタン展 小瀬川了平が紡いだアートと詩人のコミュニティ」が、4月17日まで会期が延長になりました

「画廊スナック モンタン展 小瀬川了平が紡いだアートと詩人のコミュニティ」
会期:12月11日~2022年2月23日 → 4月17日まで会期延長
会場:萬鉄五郎記念美術館
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<1960年代の岩手の芸術運動は、盛岡大通り裏の「CAFÉ モンタン」が拠点であった。東北のこの小さなスナックから、多様な表現活動のムーヴメントを発進し続けた。
 1931(昭和6)年、花巻台温泉「台湯館(たいとうかん)」の次男として生まれた小瀬川了平は、東京大学文学部中退後の1956(昭和31)年、盛岡の大通り裏に「どん底」酒場をオープンする。新宿の同名店を模したこの酒場の名物は、これも同名の「どんカク」(どん底カクテル)。しかし、配合は小瀬川のオリジナルで、ピンク色の女性受けする飲み物だった。これが大人気で、日に4、500杯出ることも珍しくなかったという。「盛岡のどん底通りには、冬でも雪が積もらない」といわれたほどで、夜ごと人が行きかい賑わっていた。この繁盛店「どん底」を改装し、1959(昭和34)年に洒落たモダンな「CAFÉ モンタン」をオープン(設計者は駿河台の明治大学裏の喫茶「レモン」と同じといわれる)。小瀬川の粋な都会的センスが開花したこの店には、若手美術家や詩人、ジャズ・マンが集った。(以下略)全文は1月13日ブログ・平澤広のエッセイをお読みください。>


*画廊亭主敬白
岩手県盛岡は亭主にとって第二の故郷と呼びたい街です。
祖父篠原龍策が明治時代に師範学校の教師として赴任した街であり、1974年現代版画センターを創立したとき全国に先駆けて初めての支部として名乗りをあげてくれたのがMORIOKA第一画廊の上田浩司さんでした。以来、幾度となく盛岡に通い、たくさんの方にお世話になりました。
いま、花巻市土沢の萬鉄五郎記念美術館で開催されている「画廊スナック モンタン展」の舞台は亭主が盛岡通いする以前の物語です。
1960年代の画廊スナックモンタンから、1970年代のMORIOKA第一画廊へと続く盛岡の文化を支えた人たちを知る萬鉄五郎記念美術館館長の中村光紀さんがこのたび『読む解く絵画コラム 美の丁字路』を刊行されました。
中村光紀「美の丁字路」表紙中村光紀「美の丁字路」目次1中村光紀「美の丁字路」目次2
『読む解く絵画コラム 美の丁字路』
著者:中村光紀
発行日:2022年2月9日
四六版、251頁
表紙デザイン:杉本吉武
定価:1540円(税込み)
発行所:盛岡出版コミュニティー
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●本日のお勧め作品は舟越保武です。
funakoshi-y_01_wakaionna-a舟越保武
「若い女 A」
1984年
リトグラフ(雁皮紙刷り、刷り:森版画工房)
51.0×39.0cm
Ed.170 サインあり
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