本日、6月9日はジャック・ ヴィヨン(1875年7月31日~1963年6月9日)と岡部徳三(1932年2月3日~2006年6月9日)の命日です。
二人の共通点は?
20世紀の美術史を彩った数々の版画の名伯楽でした。
ジャック・ヴィヨンは高名な画家にして、クロス・ハッチング技法を使った銅版画の名手でした。何より私たち版画ファンにとっては、ピカソ、ゴッホ、アンリ・ルソー、ユトリロ、ピエール・ボナール、デュフィ、マリー・ローランサン、レジェなどのエスタンプの制作者(ジャック・ヴィヨン版)として馴染み深い。
エスタンプ(複製版画)は美術市場ではほとんど価値がつきませんが、彼が手掛けたジャック・ヴィヨン版だけは別格で、今でも市場では高い評価を獲得しています。
ジャック・ヴィヨン Jacques VILLON
"LES RAISINS"(ジャック・ヴィヨン版)
ピエール・ボナール
リトグラフ
イメージサイズ:33.0×25.5cm
シートサイズ:66.5×53.0cm
Ed.80
サインあり
※レゾネNo.E686(p.421)
ジャック・ヴィヨン 版画・挿絵作品集
1979年
36×29×4.2cm
511ページ
発行:Art et Metiens Graphiques
ジャック・ヴィヨンについては、松井裕美先生がブログで「線の詩情、色彩の調和――ジャック・ヴィヨンの生涯と芸術」を連載されています。毎月25日の更新です。
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左の写真は神奈川県秦野にあった岡部版画工房と、刷り師・岡部徳三さん(1974年)。
岡部さんはシルクスクリーンの刷り師として活躍したばかりではなく、美学校で多くの後進を育てました。
日本の版画においてシルクスクリーンが認められたのはせいぜい半世紀ですが、岡部さんは文字通りパイオニアとして、シルクスクリーン技法の表現の可能性を広げました。
オノサト・トシノブ、靉嘔、横尾忠則、ナム・ジュン・パイク、ジョン・ケージ、前田常作、ジョナス・メカス、かれらの版画作品は岡部さんという協働者がいたからこそ生まれたものでした。
亡くなられた日のことはよく覚えています。朝日新聞の追悼記事は田中三蔵さんでした。
*上掲写真は『画譜 創刊準備号』(1974年3月15日、全国版画コレクターの会(仮称)準備会 発行)の表紙。
ジョン・ケージ "Fontana Mix (Light Grey)"
1982年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
紙+フィルム3枚組
Image size: 50.0x70.0cm
Sheet size: 56.5x76.5cm
Ed.97 Signed
ナム・ジュン・パイク
「ギンズバーグ I」
1978年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
62.0x53.8cm
Ed.75 Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
岡部徳三さんのエッセイ「ナムジュンパイクの版画制作始末記」(全5回)をお読みください。
版画の名プロデューサーにして名うての職人だったお二人の冥福を祈って今夜は千石の蕎麦屋で一杯やるつもりです(社長曰く、あんた飲むためなら何でもこじつけて)。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
二人の共通点は?
20世紀の美術史を彩った数々の版画の名伯楽でした。
ジャック・ヴィヨンは高名な画家にして、クロス・ハッチング技法を使った銅版画の名手でした。何より私たち版画ファンにとっては、ピカソ、ゴッホ、アンリ・ルソー、ユトリロ、ピエール・ボナール、デュフィ、マリー・ローランサン、レジェなどのエスタンプの制作者(ジャック・ヴィヨン版)として馴染み深い。エスタンプ(複製版画)は美術市場ではほとんど価値がつきませんが、彼が手掛けたジャック・ヴィヨン版だけは別格で、今でも市場では高い評価を獲得しています。
ジャック・ヴィヨン Jacques VILLON"LES RAISINS"(ジャック・ヴィヨン版)
ピエール・ボナール
リトグラフ
イメージサイズ:33.0×25.5cm
シートサイズ:66.5×53.0cm
Ed.80
サインあり
※レゾネNo.E686(p.421)
ジャック・ヴィヨン 版画・挿絵作品集1979年
36×29×4.2cm
511ページ
発行:Art et Metiens Graphiques
ジャック・ヴィヨンについては、松井裕美先生がブログで「線の詩情、色彩の調和――ジャック・ヴィヨンの生涯と芸術」を連載されています。毎月25日の更新です。
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左の写真は神奈川県秦野にあった岡部版画工房と、刷り師・岡部徳三さん(1974年)。岡部さんはシルクスクリーンの刷り師として活躍したばかりではなく、美学校で多くの後進を育てました。
日本の版画においてシルクスクリーンが認められたのはせいぜい半世紀ですが、岡部さんは文字通りパイオニアとして、シルクスクリーン技法の表現の可能性を広げました。
オノサト・トシノブ、靉嘔、横尾忠則、ナム・ジュン・パイク、ジョン・ケージ、前田常作、ジョナス・メカス、かれらの版画作品は岡部さんという協働者がいたからこそ生まれたものでした。
亡くなられた日のことはよく覚えています。朝日新聞の追悼記事は田中三蔵さんでした。
*上掲写真は『画譜 創刊準備号』(1974年3月15日、全国版画コレクターの会(仮称)準備会 発行)の表紙。
ジョン・ケージ "Fontana Mix (Light Grey)"1982年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
紙+フィルム3枚組
Image size: 50.0x70.0cm
Sheet size: 56.5x76.5cm
Ed.97 Signed
ナム・ジュン・パイク「ギンズバーグ I」
1978年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
62.0x53.8cm
Ed.75 Signed
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
岡部徳三さんのエッセイ「ナムジュンパイクの版画制作始末記」(全5回)をお読みください。
版画の名プロデューサーにして名うての職人だったお二人の冥福を祈って今夜は千石の蕎麦屋で一杯やるつもりです(社長曰く、あんた飲むためなら何でもこじつけて)。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
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