先日、ポーラ美術館に行って来ました。家から片道3時間半の長旅です。箱根湯本駅からはポーラ美術館行きのバスに乗り換え、狭い道路を軽々と走る運転手さんの技術に感激しながら、富士屋ホテルや箱根離宮を通り過ぎ、ポーラ美術館に到着。
ポーラ美術館のロゴが新しくなりましたが、皆様、お気づきでしたか?

新旧のコレクションが入り混じった展示については、スタッフMが「ポーラ美術館/開館20周年記念展」の展示をご紹介していますのでこちらをご覧ください。

岸田劉生の《麗子坐像》を前に、感心して唸っていました。私の名前も「麗子」なので、学校の教科書に岸田劉生の《麗子像》が出てくるたびに冷やかされていた嫌な記憶しかないのですが、ポーラ美術館の《麗子坐像》は浴衣の花の模様までもがあまりにも艶やで、すっかり魅了されてしまいました。
大谷省吾先生は『生誕110年松本竣介展』カタログで、松本竣介の《コップを持つ子ども》と奈良美智の女の子には似たまなざしがあると書いていましたが、岸田劉生の《麗子坐像》もまた可愛いらしいとは言い難く、腫れぼったい一重でにこりともしない表情は、竣介と奈良の「子ども」と共通するものを感じました。

難波田龍起「生命体の集合」に再会しましたが、こんなにも躍動感があったのかと驚きました。青、紫色、茶、黒の色の混ざり合いが絶妙で、白い絵の具が今にも飛び出してきそうなほど生き生きとしていました。

リヒターの作品は初めて見ましたが、たくさんの色が混ざり合っているのに汚くなくて、不思議な絵でした。近美に観に行かねばです。
平日の訪問でしたが、多くの方が来場しており、おしゃれをした女子が数人組が多く見られました。
お昼はポーラのレストランでランチをしましたが、他にもお一人様コースランチを食べている女子がちらほらいて、優雅に一人シャンパン飲んでる方も。
バスの時間まで緑が生い茂った遊歩道を歩き、森林浴。
往復7時間、滞在時間2時間ちょっとでしたが、わざわざ行く価値のある美術館です。是非、夏休みにでも訪ねてみてください。
(おだち れいこ)
●ポーラ美術館「開館20周年記念展 モネからリヒターへ─新収蔵作品を中心に」
2022年4月9日(土)~9月6日(火)
主な出品作家:ベルト・モリゾ、クロード・モネ、ヴィルヘルム・ハマスホイ、アンリ・マティス、フェルナン・レジェ、モーリス・ルイス、ドナルド・ジャッド、ジョアン・ミッチェル、ゲルハルト・リヒター、ケリス・ウィン・エヴァンス、岸田劉生、関根正二、松本竣介、斎藤義重、白髪一雄、難波田龍起、オノサト・トシノブ、菅井汲、他
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●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
ポーラ美術館のロゴが新しくなりましたが、皆様、お気づきでしたか?

新旧のコレクションが入り混じった展示については、スタッフMが「ポーラ美術館/開館20周年記念展」の展示をご紹介していますのでこちらをご覧ください。

岸田劉生の《麗子坐像》を前に、感心して唸っていました。私の名前も「麗子」なので、学校の教科書に岸田劉生の《麗子像》が出てくるたびに冷やかされていた嫌な記憶しかないのですが、ポーラ美術館の《麗子坐像》は浴衣の花の模様までもがあまりにも艶やで、すっかり魅了されてしまいました。
大谷省吾先生は『生誕110年松本竣介展』カタログで、松本竣介の《コップを持つ子ども》と奈良美智の女の子には似たまなざしがあると書いていましたが、岸田劉生の《麗子坐像》もまた可愛いらしいとは言い難く、腫れぼったい一重でにこりともしない表情は、竣介と奈良の「子ども」と共通するものを感じました。

難波田龍起「生命体の集合」に再会しましたが、こんなにも躍動感があったのかと驚きました。青、紫色、茶、黒の色の混ざり合いが絶妙で、白い絵の具が今にも飛び出してきそうなほど生き生きとしていました。

リヒターの作品は初めて見ましたが、たくさんの色が混ざり合っているのに汚くなくて、不思議な絵でした。近美に観に行かねばです。
平日の訪問でしたが、多くの方が来場しており、おしゃれをした女子が数人組が多く見られました。
お昼はポーラのレストランでランチをしましたが、他にもお一人様コースランチを食べている女子がちらほらいて、優雅に一人シャンパン飲んでる方も。
バスの時間まで緑が生い茂った遊歩道を歩き、森林浴。
往復7時間、滞在時間2時間ちょっとでしたが、わざわざ行く価値のある美術館です。是非、夏休みにでも訪ねてみてください。
(おだち れいこ)
●ポーラ美術館「開館20周年記念展 モネからリヒターへ─新収蔵作品を中心に」
2022年4月9日(土)~9月6日(火)
主な出品作家:ベルト・モリゾ、クロード・モネ、ヴィルヘルム・ハマスホイ、アンリ・マティス、フェルナン・レジェ、モーリス・ルイス、ドナルド・ジャッド、ジョアン・ミッチェル、ゲルハルト・リヒター、ケリス・ウィン・エヴァンス、岸田劉生、関根正二、松本竣介、斎藤義重、白髪一雄、難波田龍起、オノサト・トシノブ、菅井汲、他
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●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
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