2月15日から「春の小展示/松本竣介と駒井哲郎」を開催します。
会期:2023年2月15日(水)~2月25日(土)*日・月・祝日休廊
松本竣介による素描と駒井哲郎(駒井哲郎を追いかけて第75回)の銅版画をご覧いただきます。

●松本竣介
松本竣介_人物松本竣介
人物
「松本竣介素描」(1977年 株式会社綜合工房)P121所収
1947
紙にインク、筆、ペン
Image size:34.5x25.6cm
Sheet size:39.0x27.6cm

松本竣介 (1)松本竣介
《人》
※『松本竣介素描』(1977年 株式会社綜合工房)P118所収
※『松本竣介展』(1986年、東京国立近代美術館)P201-No.255
※『松本竣介とその時代』(2011年 大川美術館)P34所収 No.69
c.1946-47
紙にインク
Image size: 26.0x17.0cm
Sheet size: 28.0x19.5cm
サインあり

13松本竣介
(作品)
※『松本竣介素描』(1977年 株式会社綜合工房)口絵
1946.2
紙にペン、水彩、コラージュ
Image size: 23.5x30.0cm
Sheet size: 24.2x32.7cm
サインあり


松本竣介 素描 トリミング松本竣介
《女》
1937年1月
紙にペン
36.3×26.2cm
サインあり

18松本竣介

※『松本竣介とその時代』(2011年 大川美術館)P34所収 No.68
c.1946
紙にペン、水彩
Image size: 24.5x17.5cm
Sheet size: 28.0x19.0cm

27松本竣介
《作品》
紙にインク
Image size:12.8x17.5cm
Sheet size:13.2x18.2cm

11松本竣介
作品
紙にペン
イメージサイズ:19.8×14.5cm
シートサイズ:26.0×18.2cm

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松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
1912年東京生まれ。旧名・佐藤俊介。2歳のときに岩手に移り少年時代を盛岡で過ごす。松本姓となるのは1936年に松本禎子と結婚してからである。 盛岡中学の入学後に聴力を失い、画家を志す。同級生には舟越保武がいる。1929年中学を中退し、上京、太平洋画会研究所に通う。1935年前衛グループNOVAの同人となり、二科展に初入選。翌年松本禎子と結婚し、二人で月刊の随筆雑誌『雜記帳』を創刊する(綜合工房刊、14号で廃刊)。同誌には林芙美子、難波田龍起、高村光太郎、萩原朔太郎らが文章を、藤田嗣治、鶴岡政男、麻生三郎らがデッサンや口絵を寄せた。1940年銀座の日動画廊で初個展を開催。
1941年美術雑誌『みづゑ』1月号に掲載された座談会記事「国防国家と美術」に反論し、「生きてゐる画家」を投稿、同誌4月号に掲載された。同年盛岡・川徳画廊で「舟越保武・松本俊介二人展」を開催。戦時中は1943年靉光や麻生三郎、寺田政明ら同志8名で新人画会を結成し、第3回展まで開催した。戦後1946年美術家組合を提唱、戦争に疲れ沈退した全日本美術家の提携再起を促した。1947年自由美術家協会に新人画会のメンバーと共に参加し、翌1948年毎日新聞主催の連合展に「彫刻と女」「建物」を出品、これが絶筆となり、僅か36歳の短い生涯を終えた。
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●駒井哲郎
20220901駒井哲郎思い出_tri駒井哲郎 《思い出
1948年
ソフトグランドエッチング、ドライポイント、雁皮刷り
イメージサイズ:22.5×19.0cm
シートサイズ:37.3×28.3cm
Ep. d'Artiste(限定20部)
サインあり

20220901駒井哲郎フューグ・ソムナンビュール_tri駒井哲郎
フューグ・ソムナンビュール
1952年
エングレービング
イメージサイズ:16.0×20.2cm
シートサイズ:27.0×28.5cm
Ep. d'Artiste
サインあり

Lot.71 駒井哲郎3点セット (23)駒井哲郎
<からんどりえ>フロントピース《Mai 斬られた首》
1960
銅版
イメージサイズ:30.0×25.0cm
シートサイズ:45.0×37.5cm
Ed.37
サインあり

妖駒井哲郎
妖(艶)
※レゾネNo.156(美術出版社)
1961年
エッチング、リフトグランド・エッチング、ディープ・エッチ、エンボス
イメージサイズ:18.7×8.3cm
シートサイズ:32.8×25.1cm
E.P.
サインあり

komai_04_hana駒井哲郎

※レゾネNo.186(美術出版社)
1965
アクアチント+手彩色
12.5×9.3cm
Ed.100
サインあり

komai_shitunai駒井哲郎
室内
※レゾネNo.277(美術出版社)
1970
エッチング
18.0×13.2cm
Ed.30
サインあり

komai-13駒井哲郎
岩礁にて
1970
銅版(カラー)
23.0×35.0cm
Ed.500
サインあり

駒井哲郎《顔(びっくりしている少女)》 (1) - コピー駒井哲郎
顔(びっくりしている少女)
※レゾネNo.312(美術出版社)
1975年
銅版
23.0×21.0cm
Ed.60
サインあり

大きな樹駒井哲郎
大きな樹
1971
エッチング
イメージサイズ:44.0×31.5cm
シートサイズ:62.5×45.0cm
Ed.210
サインあり

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駒井哲郎 Tetsuro KOMAI
今回の小展示では駒井哲郎が28歳くらいの若かりし頃に制作された銅版画《思い出》と、フランス留学の前年1953年に資生堂画廊の初個展のために制作されたビュランによる意欲作《フューグ・ソムナンビュール(夢遊病者のフーガ)》の貴重な2作品を展示します。
1920年東京生まれ。35年西田武雄に銅版画を学び始める。42年東京美術学校卒。50年春陽会賞、翌年第1回サンパウロ・ビエンナ-レで受賞。木版の棟方志功とともにいち早く世界の舞台で高い評価を獲得し、戦後の美術界に鮮烈なデビューを飾る。53年資生堂画廊で初個展。54年渡仏。56年南画廊の開廊展は駒井哲郎展だった。72年東京芸術大学教授。銅版画のパイオニアとして大きな足跡を残す。1976年永逝(享年56)。
銅版画の詩人と謳われた駒井先生は15歳の少年時代から56歳で亡くなるまで銅版画一筋の生涯でした。名作『束の間の幻影』はじめ、心にしみるエッチング作品を多数残し、長谷川潔、池田満寿夫とともに銅版画の魅力を人々に知らしめた功績は大きなものがあります。

*画廊亭主敬白
twitter畏るべし、昨日2月8日~10日たった三日の展示ですが~李禹煥、草間彌生、宮脇愛子、サム・フランシスとご案内したところ、問い合わせや初めてのご来廊の方が絶えず、嬉しい悲鳴をあげています。
東京は雪になるかもしれませんが、今日と明日、ささやかな展示をどうぞお楽しみください。

トルコ、シリアの大地震で死者1万人とも、お気の毒でなりません。戦乱、暴政による迫害、加えての自然災害を思うと、普通に生活できる幸せを感謝せずにはいられません。

松本竣介と駒井哲郎展1280

松本竣介と駒井哲郎展_宛名面1280