四国・宇和島に在住の清家克久氏は瀧口修造の熱心なコレクターであり、長年にわたり蒐集してきた瀧口とその関連作家たちについて、ときの忘れもののブログで「瀧口修造を求めて」(全12回)、「瀧口修造と作家たち ― 私のコレクションより ―」(全14回)を連載されてきました。
このたび清家氏のコレクションの中から23作家の26点を選び、展示するとともに、リスクの少ない中間落札方式で全点を頒布します。
出品作家は、瀧口修造、加納光於、駒井哲郎、ジャン・フォートリエ、アントニ・タピエス、アンリ・ミショー、浜口陽三、藤田嗣治、池田満寿夫、靉嘔、小山田二郎、古茂田守介、中川幸夫、八木一夫、吉原治良、松澤宥、ジョアン・ミロ、サム・フランシス、野中ユリ、マン・レイ、ポール・エリュアール、篠原佳尾、ヴォルスです。
本日は中川幸夫、八木一夫の作品をご紹介いたします。
No.15 中川幸夫《盤》
《盤》
1990年頃
ガラス器
Φ34.0×H6.0cm
共箱:46.0×46.0×11.0cm
共箱にタイトルとサインあり
※裏の高台のあたりにキズあり。









画像をクリックすると拡大します。
<中川にとって花器は花と一体の造形としてそのこだわりは尋常ではない。陶芸家の三輪龍作(十二代三輪休雪)は「今日彼程、器に対して深い造詣と執着を持った作家を知らない。彼が花を生ける時、器の選定がどんなに深い教養と、厳しい美意識によってなされているか、その水面下の行為に敬服せざるを得ない。逆に言えば、今日の生け華作家達の多くは、あまりにも土台の器について不見識であると言わざるを得ない。魯山人が料理の為に焼物作りを始めた様に、彼も又ガラス器の制作に手を染めている。然しそれ程の器に対する執着を持ち乍ら、時として器から脱却する傾向にある彼の見識にさらなる賛辞をおしまない。」と絶賛している。>
(清家克久「瀧口修造と作家たち~私のコレクションより」第11回中川幸夫より)
No.16 八木一夫《白化粧俵鉢》
《白化粧俵鉢》
陶器
11.5×13.0×H5.0cm
裏面に本人刻印あり、共箱に長男・八木明の識語署名落款入り







画像をクリックすると拡大します。
<八木と言えば前衛的なオブジェ焼があまりにも有名だが、これは茶道の菓子器用に作られたものだろう。八木ならではの斬新な造形で、ロクロを使って壺のように成形したものを中心から二つに切り分けて対の作品として仕上げたものではないかと思われる。ロクロの名手と評されただけあって陶土の切口の厚さが均等でしかも薄い。シンメトリーな形でうっすらと地肌を見せる白化粧が美しい。>
(清家克久「瀧口修造と作家たち~私のコレクションより」第12回 吉原治良と八木一夫より)
●「瀧口修造と作家たちー清家コレクション展(入札)」
会期=2023年7月7日[金]~7月15日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝休


●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
このたび清家氏のコレクションの中から23作家の26点を選び、展示するとともに、リスクの少ない中間落札方式で全点を頒布します。
出品作家は、瀧口修造、加納光於、駒井哲郎、ジャン・フォートリエ、アントニ・タピエス、アンリ・ミショー、浜口陽三、藤田嗣治、池田満寿夫、靉嘔、小山田二郎、古茂田守介、中川幸夫、八木一夫、吉原治良、松澤宥、ジョアン・ミロ、サム・フランシス、野中ユリ、マン・レイ、ポール・エリュアール、篠原佳尾、ヴォルスです。
本日は中川幸夫、八木一夫の作品をご紹介いたします。
No.15 中川幸夫《盤》
《盤》1990年頃
ガラス器
Φ34.0×H6.0cm
共箱:46.0×46.0×11.0cm
共箱にタイトルとサインあり
※裏の高台のあたりにキズあり。









画像をクリックすると拡大します。
<中川にとって花器は花と一体の造形としてそのこだわりは尋常ではない。陶芸家の三輪龍作(十二代三輪休雪)は「今日彼程、器に対して深い造詣と執着を持った作家を知らない。彼が花を生ける時、器の選定がどんなに深い教養と、厳しい美意識によってなされているか、その水面下の行為に敬服せざるを得ない。逆に言えば、今日の生け華作家達の多くは、あまりにも土台の器について不見識であると言わざるを得ない。魯山人が料理の為に焼物作りを始めた様に、彼も又ガラス器の制作に手を染めている。然しそれ程の器に対する執着を持ち乍ら、時として器から脱却する傾向にある彼の見識にさらなる賛辞をおしまない。」と絶賛している。>
(清家克久「瀧口修造と作家たち~私のコレクションより」第11回中川幸夫より)
No.16 八木一夫《白化粧俵鉢》
《白化粧俵鉢》陶器
11.5×13.0×H5.0cm
裏面に本人刻印あり、共箱に長男・八木明の識語署名落款入り







画像をクリックすると拡大します。
<八木と言えば前衛的なオブジェ焼があまりにも有名だが、これは茶道の菓子器用に作られたものだろう。八木ならではの斬新な造形で、ロクロを使って壺のように成形したものを中心から二つに切り分けて対の作品として仕上げたものではないかと思われる。ロクロの名手と評されただけあって陶土の切口の厚さが均等でしかも薄い。シンメトリーな形でうっすらと地肌を見せる白化粧が美しい。>
(清家克久「瀧口修造と作家たち~私のコレクションより」第12回 吉原治良と八木一夫より)
●「瀧口修造と作家たちー清家コレクション展(入札)」
会期=2023年7月7日[金]~7月15日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝休


●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
コメント