明日1月10日は建築家・阿部勤先生の一周忌です(1936年7月7日 - 2023年1月10日 )。
阿部勤先生には南青山時代から植田実先生の個展などにいらしてくださっていましたが、LAS CASASに入居してからとても懇意にしていただきました。
デニムに白いTシャツで颯爽と歩く阿部先生が思い出されます。

LAS CASASの入居については何度もブログで書いていますが、昨日のことのように思い出せるのでまた残します。
2017年、ときの忘れものは急遽「青山Cube」を出なければならず、青山で物件探しをしている真っ只中に(半ば諦めているとき)、阿部勤先生がFacebookで「昔設計した本駒込の住宅が貸しに出ています。少々広いのでアトリエなどにどうですか。」と投稿していました。「住居」としてだけではなく「アトリエ」として使っていいという内容だったので、亭主もビビビッと来たのでしょう。阿部先生にすぐメッセージを送って、内見に伺い、満場一致で入居を希望。阿部先生からオーナー様に話をつけていただき「画廊をやっておられる旨お伝えしたら理想的なお話で是非と喜んでおられました」とトントン拍子でときの忘れものの駒込移転が決まりました。

作品を展示するためにコンクリートフックと手すり取り付けたくらいで、ほぼ竣工当時のままです。
毎日出勤する場所が心地よくて素敵な空間のおかげで、とても贅沢な気持ちで毎日を過ごしています。所謂ギャラリーの姿ではないので、初めての来廊者は靴を脱いでくださいと言われるし、家のようだしでだいたい戸惑っておられるのですが、帰るときには決まって「気持ちの良い素晴らしい建築ですね」「ギャラリーとしてつくられた建物のようですね」と嬉しいお言葉をいただきます。
阿部勤建築が目当てで見にいらっしゃる方も多くいます。
阿部先生にはたいへんお世話になり、感謝しかありません。これからもLAS CASAS(築30周年!)を大切に使わせていただきます。
2017年12月、ときの忘れもの忘年会にご参加いただきました。
2018年4月、阿部勤先生の自邸[中心のある家]にお招きいただきました。よく人が訪ねて来て大人数で集まるので、ハモンセラーノを用意しているそうです。壁に展示しているのは植田実先生の写真作品《プラハ Praha, Czech Republic》です。美術品や民芸品や雑貨など雑多に飾られているのですが、そのセンスがすばらしいのです。
植田実先生と一緒に、豊洲にある[マギーズ東京](阿部勤設計、2016年)をご案内くださいました。マギーズ東京は「がんに影響を受けるすべての人が、自分の力を取り戻せるように。」と、がんになった人とその家族や友人などが気軽に訪れて看護師・心理士などに安心して話せる場所です。創設者マギー・K・ジェンクス(造園家)が、自身のがん体験から1996年に英国で生まれました。今では、イギリス、香港、スペインと各地へ広がっています。
2021年12月に[桜台の家(現・ぼんたな-atelier cafe-)]を訪問しました。アルテックの事務所はこちらの2階にありました。
阿部勤先生と植田実先生 桜台ぼんたなにて
1階はカフェとアートスペース。壁面にもたくさんのアートが飾らせていました。
2022年にときの忘れもので開催した「佐藤研吾展」にお越しくださいました。

阿部勤先生が生前唯一制作された[中心のある家]の版画。私たちも全く知らず、その存在を知ったときはたいへん驚きました。阿部勤先生に感謝を込めて展覧会を開催しました。
阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る
2023年8月25日(金)~9月2日(土) 11:00-19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊
協力:ぼんたな、アルテック
阿部勤《中心のある家》 2021年 リトグラフ
とある方からお借りした別荘のスケッチのコピーです。

Las Casas 外観、内観/2023年8月24日撮影














































あらためて阿部建築の素晴らしさを実感しています。
これからも大切に使いながら、ギャラリーとして活動してまいります。
阿部先生、ありがとうございました。
●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
阿部勤先生には南青山時代から植田実先生の個展などにいらしてくださっていましたが、LAS CASASに入居してからとても懇意にしていただきました。
デニムに白いTシャツで颯爽と歩く阿部先生が思い出されます。

LAS CASASの入居については何度もブログで書いていますが、昨日のことのように思い出せるのでまた残します。
2017年、ときの忘れものは急遽「青山Cube」を出なければならず、青山で物件探しをしている真っ只中に(半ば諦めているとき)、阿部勤先生がFacebookで「昔設計した本駒込の住宅が貸しに出ています。少々広いのでアトリエなどにどうですか。」と投稿していました。「住居」としてだけではなく「アトリエ」として使っていいという内容だったので、亭主もビビビッと来たのでしょう。阿部先生にすぐメッセージを送って、内見に伺い、満場一致で入居を希望。阿部先生からオーナー様に話をつけていただき「画廊をやっておられる旨お伝えしたら理想的なお話で是非と喜んでおられました」とトントン拍子でときの忘れものの駒込移転が決まりました。

作品を展示するためにコンクリートフックと手すり取り付けたくらいで、ほぼ竣工当時のままです。
毎日出勤する場所が心地よくて素敵な空間のおかげで、とても贅沢な気持ちで毎日を過ごしています。所謂ギャラリーの姿ではないので、初めての来廊者は靴を脱いでくださいと言われるし、家のようだしでだいたい戸惑っておられるのですが、帰るときには決まって「気持ちの良い素晴らしい建築ですね」「ギャラリーとしてつくられた建物のようですね」と嬉しいお言葉をいただきます。
阿部勤建築が目当てで見にいらっしゃる方も多くいます。
阿部先生にはたいへんお世話になり、感謝しかありません。これからもLAS CASAS(築30周年!)を大切に使わせていただきます。
2017年12月、ときの忘れもの忘年会にご参加いただきました。
2018年4月、阿部勤先生の自邸[中心のある家]にお招きいただきました。よく人が訪ねて来て大人数で集まるので、ハモンセラーノを用意しているそうです。壁に展示しているのは植田実先生の写真作品《プラハ Praha, Czech Republic》です。美術品や民芸品や雑貨など雑多に飾られているのですが、そのセンスがすばらしいのです。
植田実先生と一緒に、豊洲にある[マギーズ東京](阿部勤設計、2016年)をご案内くださいました。マギーズ東京は「がんに影響を受けるすべての人が、自分の力を取り戻せるように。」と、がんになった人とその家族や友人などが気軽に訪れて看護師・心理士などに安心して話せる場所です。創設者マギー・K・ジェンクス(造園家)が、自身のがん体験から1996年に英国で生まれました。今では、イギリス、香港、スペインと各地へ広がっています。
2021年12月に[桜台の家(現・ぼんたな-atelier cafe-)]を訪問しました。アルテックの事務所はこちらの2階にありました。
阿部勤先生と植田実先生 桜台ぼんたなにて
1階はカフェとアートスペース。壁面にもたくさんのアートが飾らせていました。
2022年にときの忘れもので開催した「佐藤研吾展」にお越しくださいました。
阿部勤先生が生前唯一制作された[中心のある家]の版画。私たちも全く知らず、その存在を知ったときはたいへん驚きました。阿部勤先生に感謝を込めて展覧会を開催しました。
阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る
2023年8月25日(金)~9月2日(土) 11:00-19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊
協力:ぼんたな、アルテック
阿部勤《中心のある家》 2021年 リトグラフ
とある方からお借りした別荘のスケッチのコピーです。
Las Casas 外観、内観/2023年8月24日撮影














































あらためて阿部建築の素晴らしさを実感しています。
これからも大切に使いながら、ギャラリーとして活動してまいります。
阿部先生、ありがとうございました。
●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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