ブログ特集/没後20年 小田襄の特別頒布会
昨日1月24日は小田襄先生(1936年6月3日 - 2004年1月24日)の命日でした。
今年は没後20年にあたります。
少し前、元永定正先生の版画をご紹介しましたが、私たちは1970年代からいわゆる版画家ではない作家たちに版画制作を勧め、数多くのエディションを生み出してきました。
建築家の安藤忠雄先生、磯崎新先生、彫刻家の関根伸夫先生、宮脇愛子先生、ビデオアートの山口勝弘先生、画家の難波田龍起先生などなどです。
彫刻家の小田襄先生(1936~2004)にも版画をつくっていただきましたが、上掲の作家たちとは異なり、早くから版画制作にも熱心に取り組まれておりました。
多摩美術大学教授のまま67歳で亡くなってから早20年が経ちました。
東京芸術大学彫刻科を卒業、菊池一雄に学びましたが、1960年代後半から鏡面のような表面を用い、周囲の風景や光の変化によって表情を変える金属彫刻で注目を浴びました。量塊性や、立体としての自立性を求めてきた近代彫刻の流れに対し、作品に色彩や鏡面を導入して立体造型に新たな一面を開いたことで知られます。

1983年8月に神奈川県立近代美術館(鎌倉)で開催された「小田襄展・彫刻と版画」の図録
1960年代から立体造形と並行して木版、銅版、リトグラフ等の版画の制作を始めます。初期の版画はドローイングを主とし、次第に幾何学的形象を持つ明快な色面を構成する作品(独自のメタルリーフプリント)へと移行、展開しました。
本日ご紹介するリトグラフやシルクスクリーンは初期版画の代表的なものです。
1)小田襄《(作品)》
《(作品)》
リトグラフ
イメージサイズ:16.0×14.0cm
シートサイズ:25.8×24.3cm
Ed.120
サインあり
2)小田襄《小さな情報》
《小さな情報》
リトグラフ
イメージサイズ:14.5×13.0cm
シートサイズ:25.5×24.5cm
Ed.120
サインあり
3)小田襄《分岐点》
《分岐点》
リトグラフ
イメージサイズ:16.0×14.0cm
シートサイズ:25.8×24.6cm
Ed.120
サインあり
4)小田襄《(作品)》
《(作品)》
シルクスクリーン
イメージサイズ:26.3×26.3cm
シートサイズ:31.5×31.5cm
Ed.120
サインあり
5)小田襄《色装束より》
《色装束より》
リトグラフ
イメージサイズ:50.0×38.0cm
シートサイズ:59.5×43.8cm
Ed.120
サインあり
6)小田襄《(作品)》
《(作品)》
シルクスクリーン
イメージサイズ:40.0×38.0cm
シートサイズ:47.0×45.0cm
Ed.120
サインあり
7)小田襄《黄色い瞬間》
《黄色い瞬間》
リトグラフ
イメージサイズ:44.0×38.0cm
シートサイズ:59.0×44.0cm
Ed.120
サインあり
8)小田襄《(作品)》
《(作品)》
リトグラフ
イメージサイズ:33.0×17.0cm
シートサイズ:53.0×34.0cm
Ed.120
サインあり
9)小田襄《上方の罠》
《上方の罠》
リトグラフ
イメージサイズ:33.0×24.0cm
シートサイズ:54.0×34.0cm
Ed.120
サインあり
10)小田襄《久保貞次郎 蔵書票》
《久保貞次郎 蔵書票》
メタルリーフプリント
イメージサイズ:8.5×8.5cm
シートサイズ:13.0×11.0cm
サインあり
・梱包送料は別途ご負担ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

1983年4月26日イタリア大使館レセプションにて、宮脇愛子先生と、小田襄先生
■小田 襄(おだ じょう、1936年 - 2004年)
1936年東京生まれ。父は日展会員の彫刻家小田寛一。東京芸術大学美術部彫刻科卒業、菊池一雄教室で学ぶ。1959年第23回新制作協会に「裸」で初入選。1960年若林奮、高松次郎らと「20代作家集団」を結成して作品展を開催し、鉄鋳物とブロンズの作品を出品する。1963年初個展「閉ざされた金属」(スルガ台画廊)を開催、第1回全国野外彫刻コンクール展で宇部市野外彫刻美術館賞を受賞。1966年頃から久保貞次郎のすすめで本格的に版画(木版、銅版、リトグラフ他)を始める。メタリックリーフ・プリントと呼ばれる独自の技法による版画を制作し、第7回東京国際版画ビエンナーレに出品。版画制作は立体造形と並行して生涯続けられたが、初期の版画はドローイングを主とし、次第に幾何学的形象を持つ明快な色面を構成する作品へと移行した。
1967年国際金属彫刻シンポジウム(チェコスロヴァキア)参加、1968年までイタリア政府留学生としてローマで制作する。ステンレスを使った彫刻で知られ、鏡のように物を写すステンレスの効果とシンプルな構造による洗練された作品で、1979年第1回ヘンリー・ムーア大賞展優秀賞、1983年神奈川県立近代美術館で小田襄展を開催、サンパウロ国際ビエンナーレ展に参加、1984年第9回神戸須磨離宮公園現代彫刻展大賞、1985年バドバ国際彫刻ビエンナーレ展、1988年ラベンナ国際彫刻ビエンナーレ展など数々の国際展に出品、受賞した。2002年紫綬褒章受章、日本美術家連盟理事長・教育者として多摩美術大学・東北工業大学において多数の後進の教育に携わった。
*画廊亭主敬白
twitterで知ったのですが本日1月25日はアルヴァ・アアルトの夫人、アイノ・アアルトの誕生日らしい、とすれば生誕130周年。アアルトの良き協働者として優れた建築家でありデザイナーでもあった彼女のことは現在アップリンク吉祥寺で上映中の映画『アアルト』をぜひご覧ください。
この映画については「映画『アアルト』3人のアアルトが生み出したヒューマンな建築」と題して2023年10月30日ブログで今村創平先生に論じていただきました。
●ときの忘れものの建築は坂倉準三建築研究所出身の阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
昨日1月24日は小田襄先生(1936年6月3日 - 2004年1月24日)の命日でした。
今年は没後20年にあたります。
少し前、元永定正先生の版画をご紹介しましたが、私たちは1970年代からいわゆる版画家ではない作家たちに版画制作を勧め、数多くのエディションを生み出してきました。
建築家の安藤忠雄先生、磯崎新先生、彫刻家の関根伸夫先生、宮脇愛子先生、ビデオアートの山口勝弘先生、画家の難波田龍起先生などなどです。
彫刻家の小田襄先生(1936~2004)にも版画をつくっていただきましたが、上掲の作家たちとは異なり、早くから版画制作にも熱心に取り組まれておりました。
多摩美術大学教授のまま67歳で亡くなってから早20年が経ちました。
東京芸術大学彫刻科を卒業、菊池一雄に学びましたが、1960年代後半から鏡面のような表面を用い、周囲の風景や光の変化によって表情を変える金属彫刻で注目を浴びました。量塊性や、立体としての自立性を求めてきた近代彫刻の流れに対し、作品に色彩や鏡面を導入して立体造型に新たな一面を開いたことで知られます。

1983年8月に神奈川県立近代美術館(鎌倉)で開催された「小田襄展・彫刻と版画」の図録
1960年代から立体造形と並行して木版、銅版、リトグラフ等の版画の制作を始めます。初期の版画はドローイングを主とし、次第に幾何学的形象を持つ明快な色面を構成する作品(独自のメタルリーフプリント)へと移行、展開しました。
本日ご紹介するリトグラフやシルクスクリーンは初期版画の代表的なものです。
1)小田襄《(作品)》
《(作品)》リトグラフ
イメージサイズ:16.0×14.0cm
シートサイズ:25.8×24.3cm
Ed.120
サインあり
2)小田襄《小さな情報》
《小さな情報》リトグラフ
イメージサイズ:14.5×13.0cm
シートサイズ:25.5×24.5cm
Ed.120
サインあり
3)小田襄《分岐点》
《分岐点》リトグラフ
イメージサイズ:16.0×14.0cm
シートサイズ:25.8×24.6cm
Ed.120
サインあり
4)小田襄《(作品)》
《(作品)》シルクスクリーン
イメージサイズ:26.3×26.3cm
シートサイズ:31.5×31.5cm
Ed.120
サインあり
5)小田襄《色装束より》
《色装束より》リトグラフ
イメージサイズ:50.0×38.0cm
シートサイズ:59.5×43.8cm
Ed.120
サインあり
6)小田襄《(作品)》
《(作品)》シルクスクリーン
イメージサイズ:40.0×38.0cm
シートサイズ:47.0×45.0cm
Ed.120
サインあり
7)小田襄《黄色い瞬間》
《黄色い瞬間》リトグラフ
イメージサイズ:44.0×38.0cm
シートサイズ:59.0×44.0cm
Ed.120
サインあり
8)小田襄《(作品)》
《(作品)》リトグラフ
イメージサイズ:33.0×17.0cm
シートサイズ:53.0×34.0cm
Ed.120
サインあり
9)小田襄《上方の罠》
《上方の罠》リトグラフ
イメージサイズ:33.0×24.0cm
シートサイズ:54.0×34.0cm
Ed.120
サインあり
10)小田襄《久保貞次郎 蔵書票》
《久保貞次郎 蔵書票》メタルリーフプリント
イメージサイズ:8.5×8.5cm
シートサイズ:13.0×11.0cm
サインあり
・梱包送料は別途ご負担ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

1983年4月26日イタリア大使館レセプションにて、宮脇愛子先生と、小田襄先生
■小田 襄(おだ じょう、1936年 - 2004年)
1936年東京生まれ。父は日展会員の彫刻家小田寛一。東京芸術大学美術部彫刻科卒業、菊池一雄教室で学ぶ。1959年第23回新制作協会に「裸」で初入選。1960年若林奮、高松次郎らと「20代作家集団」を結成して作品展を開催し、鉄鋳物とブロンズの作品を出品する。1963年初個展「閉ざされた金属」(スルガ台画廊)を開催、第1回全国野外彫刻コンクール展で宇部市野外彫刻美術館賞を受賞。1966年頃から久保貞次郎のすすめで本格的に版画(木版、銅版、リトグラフ他)を始める。メタリックリーフ・プリントと呼ばれる独自の技法による版画を制作し、第7回東京国際版画ビエンナーレに出品。版画制作は立体造形と並行して生涯続けられたが、初期の版画はドローイングを主とし、次第に幾何学的形象を持つ明快な色面を構成する作品へと移行した。
1967年国際金属彫刻シンポジウム(チェコスロヴァキア)参加、1968年までイタリア政府留学生としてローマで制作する。ステンレスを使った彫刻で知られ、鏡のように物を写すステンレスの効果とシンプルな構造による洗練された作品で、1979年第1回ヘンリー・ムーア大賞展優秀賞、1983年神奈川県立近代美術館で小田襄展を開催、サンパウロ国際ビエンナーレ展に参加、1984年第9回神戸須磨離宮公園現代彫刻展大賞、1985年バドバ国際彫刻ビエンナーレ展、1988年ラベンナ国際彫刻ビエンナーレ展など数々の国際展に出品、受賞した。2002年紫綬褒章受章、日本美術家連盟理事長・教育者として多摩美術大学・東北工業大学において多数の後進の教育に携わった。
*画廊亭主敬白
twitterで知ったのですが本日1月25日はアルヴァ・アアルトの夫人、アイノ・アアルトの誕生日らしい、とすれば生誕130周年。アアルトの良き協働者として優れた建築家でありデザイナーでもあった彼女のことは現在アップリンク吉祥寺で上映中の映画『アアルト』をぜひご覧ください。
この映画については「映画『アアルト』3人のアアルトが生み出したヒューマンな建築」と題して2023年10月30日ブログで今村創平先生に論じていただきました。
●ときの忘れものの建築は坂倉準三建築研究所出身の阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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