グラフィックデザイナー杉浦康平氏（1932―）の作品世界を自由に閲覧できるアーカイブが、ウェブ上で公開されています。

レコードジャケット、ポスター、ブックデザイン、雑誌デザイン、展覧会カタログデザイン、ダイアグラム、切手デザインなど、さまざまな分野で先端的かつ独創的な活躍を展開する杉浦氏。その作品やデザインプロセス資料、作品掲載誌、旧蔵書などを所蔵する武蔵野美術大学 美術館･図書館が2021年に開設したのが、インターネット版ヴィジュアル作品集「デザイン・コスモス」です。


杉浦康平アーカイブ 「デザイン・コスモス」イメージビジュアル

三次元的なデザインのウェブサイトに浮遊する杉浦デザイン作品の世界を、誰でも自由に探索し、動かし、閲覧することができる同サービス。開設時には作家本人がセレクトしたのだというブックデザイン作品186点が掲出されていましたが、昨年6月にはさらなるリニューアルが行なわれ、杉浦デザインの主核のひとつである「雑誌デザイン」を究明することをテーマに拡充が行なわれました。杉浦氏が事務所スタッフとともに手がけた雑誌デザインは、40誌、およそ2,000冊にも及ぶのだそう。


杉浦康平アーカイブ 「デザイン・コスモス」キャプチャ


杉浦康平アーカイブ 「デザイン・コスモス」キャプチャ

宇宙のような画面に浮かぶ杉浦氏のデザインを次々にクリックしていたら、いつの間にか仕事を忘れて没頭してしまいました。デザインを勉強中の方はもちろん、杉浦氏をまだ知らない方にもお勧めしたいサービスです。


杉浦康平アーカイブ 「デザイン・コスモス」キャプチャ


杉浦康平アーカイブ 「デザイン・コスモス」キャプチャ


杉浦康平アーカイブ 「デザイン・コスモス」キャプチャ

●武蔵野美術大学 美術館・図書館 所蔵
杉浦康平デザインアーカイブ「デザイン・コスモス」
https://collections.musabi.ac.jp/sugiura_kohei/

■杉浦康平（すぎうら・こうへい）
1932年9月8日東京生まれ。グラフィックデザイナー、アジアの図像学研究者、神戸芸術工科大学名誉教授、同大学アジアンデザイン研究所（RIAD）顧問。意識領域のイメージ化で多元的なデザイン宇宙を切り開き、レコードジャケット、ポスター、ブックデザイン、雑誌デザイン、展覧会カタログデザイン、ダイアグラム、切手デザインなどの第一線で先端的かつ独創的な活躍を展開。2008年に手掛けたデザイン作品、デザインプロセス資料、旧蔵書など創作活動をほぼ網羅する一式を武蔵野美術大学 美術館･図書館に寄贈し、「杉浦康平デザインアーカイブ」を構成。1997年に毎日芸術賞受賞、紫綬褒章受章。2019年に旭日小綬章受章。

●本日のお勧め作品は杉浦康平です。
杉浦康平 Kohei SUGIURA
《第8回東京国際版画ビエンナーレ》ポスター
1972年　オフセット
94.0x67.9cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先（住所）」を明記してください。

●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。

建築空間についてはＷＥＢマガジン＜コラージ2017年12月号18～24頁＞に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込５丁目４の１ LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531　
E-mail:info@tokinowasuremono.com　
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間＝火曜～土曜の平日11時～19時。日・月・祝日は休廊。
ＪＲ及び南北線の駒込駅南口から約8分です。