2026.3.10

杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」第118回/3月10日は瑛九の命日です

ニューオフィス


注釈: 手前の模型は前賃借人のものです。

ここ最近暖かい日が続き、今年は雪も全然降らないなぁと思っていたら、今週は突然大雪の日になりました。冬季オリンピックが行われているイタリアのミラノとコルティナ・ダンペッツォは僕の住んでいるスイス南東部と比較的近いので、その開催の雰囲気に合わせたかのようです。

これから来る春に合わせて、僕たちの事務所も同じ建物内ながら、二階から四階に引っ越すことにしました。今までは一つのオフィススペースを他の事務所とシェアしていたのですが、だんだんとモノが増えてきて少し手狭になってきたので、思い切って借りることにしました。

ようやく自分たちの城。今は引越し前でオフィスの改装真っ只中です。と言っても予算はないので、大きな改装をするわけではなく、壁を塗ったり、家具を整えたりするだけなんですけどね笑。

もし旅行などでスイス、クール市に訪れた際には、ぜひ立ち寄ってください。

すぎやま こういちろう

■杉山幸一郎 SUGIYAMA Koichiro
日本大学、東京藝術大学大学院にて建築を学び、在学中にスイス連邦工科大学に留学。2014年から2021年までアトリエピーターズントー。現在、グラウビュンデン州立応用科学大学(FHGR)で設計を教える傍ら、建築設計事務所atelier tsuを共同主宰。2022年1月ときの忘れものにて初個展「杉山幸一郎展スイスのかたち、日本のかたち」を開催、カタログを刊行。
世の中に満ち溢れているけれどなかなか気づくことができないものを見落とさないように、感受性の幅を広げようと日々努力しています。

・ 杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。次回は2026年4月10日を予定しています。どうぞお楽しみに。

*画廊亭主敬白
本日3月10日は私たちが敬愛し、創業以来、最も多く作品を扱ってきた瑛九の命日です(1911年4月28日 – 1960年3月10日)。
一昨3月8日には埼玉県立近代美術館の講堂で「瑛九へのオマージュ展」開催記念シンポジウム(主催:「瑛九へのオマージュ展」実行委員会)が開催され社長と参加してきました。
橘川英規先生 (東京文化財研究所近・現代視覚芸術研究室長)、関直子先生(埼玉県立近代美術館特任館長)、渋谷和良先生 (瑛九アトリエを生かす会事務局長、明星大学教授)たちがそれぞれの視点から瑛九やそのアトリエに集った作家たち(磯辺行久、他)について語り、瑛九の顕彰が確実に若い世代へと受け継がれていることを実感いたしました。
多くの(ほとんどの)作家が亡くなると忘れ去られてしまうなかで半世紀以上経っても、しかも直接の遺族のいない作家がこのように顕彰され評価されていくことは稀有なことと言っていいでしょう。
美術館のある浦和にはかつて瑛九のアトリエがありました。
亭主が1970年代から幾度も通った懐かしい建物(アトリエ)は瑛九没後も都夫人が住み続け守ってこられましたが、都夫人が亡くなられて遂に取り壊されてしまいました。
更地になるとき、庭の檀(まゆみ)の木をときの忘れものの庭に移植していただきました。
さらに瑛九と都夫人が毎日踏みしめた玄関からアトリエに敷かれた踏み石も檀の木の下に運んでいただきました。
だから亭主は来廊されるお客様に「ここは瑛九の庭です」といささか大げさにしゃべっています。泉下の都夫人も苦笑しているに違いありません。
瑛九の故郷宮崎で顕彰作業に尽力されている宮崎県立美術館の小林美紀先生の連載エッセイ「
瑛九を囲む宮崎の人々」は瑛九ファン必読です。ぜひお読みください。

 

◆ときの忘れものは、アートフェア東京2026 へ出展します。

TOKYO ART BEATでも<ときの忘れものは、内間安瑆・内間俊子の作品、瑛九のフォト・デッサンなど戦後美術史における重要作家を取り上げる>と注目されています。
会期=2026年3月13日(金)~3月15日(日)
会場=東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー
(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
ときの忘れものブース番号= N009
出品作家=安藤忠雄、磯崎新、内間安瑆、内間俊子、瑛九、倉俣史朗、佐藤研吾、塩見允枝子、瀧口修造、松本竣介

*アートフェア東京2026 公式サイト https://artfairtokyo.com/

<重要なお知らせ>
アートフェア東京2026出展のため、
ときの忘れものは、2026年3月13日(金)~3月16日(月)は臨時休廊いたします。
スタッフはアートフェア東京の会場(東京国際フォーラム)におります。

■特集展示「安藤忠雄」
アメリカや中国など海外からのお客様はじめ、国内でも遠く関西、新潟などのお客さまが入れ替わり立ち代わり来廊されています。先日の東京マラソンに参加された中国の方は、せっかく来日したのでとSNSで好きな安藤忠雄を検索して駒込にいらしたとおっしゃっていました。
「特集展示 安藤忠雄」は好評につき3月12日(木)まで、会期を延長します。
会期:2026年2月27日(金)~3月12日(木) 
11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
会場:ときの忘れもの
安藤忠雄の1988年の巨大版画「中之島プロジェクト(アーバンエッグ)」2点を展示するとともに、ル・コルビュジエ、磯崎新、槇文彦、マイケル・グレイヴス、倉俣史朗、六角鬼丈、佐藤研吾など巨匠から気鋭まで建築家の秀作を併せてご覧いただきます。

●「綿貫不二夫 12作家の版画制作を語る半世紀 第3回 関根伸夫 聞き手/三上豊」
開催日時:2026年3月28日(土)14時~(要予約)
会場:ときの忘れもの
どなたでも参加いただけますが、事前予約制とします。
参加費:1,000円(資料代を含む)
参加ご希望の方は、お名前(フルネーム)、ご連絡先(住所)を明記の上、メールにてお申込みください。

関根伸夫《絵空事―赤の風船》
1975年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)+作家手彩色
45.0×35.0cm
Ed. 100  サインあり
*現代版画センターエディション

 

●ときの忘れものの建築空間(阿部勤 設計)についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS ときの忘れもの
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

 

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