2月5日は私たちが敬愛する彫刻家・舟越保武先生(1912年12月7日 – 2002年2月5日)の命日です。
ときの忘れものでは、2月6日から「松本竣介と舟越保武」を開催いたします。

「松本竣介と舟越保武」
2026年2月6日(金)~2月21日(土)
11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
洋画家・松本竣介と彫刻家・舟越保武の二人展を開催します。
1912年生まれの二人は、岩手県立盛岡中学(現在の県立盛岡第一高等学校)の同級生で、ともに絵画俱楽部に所属し、終生の友情を結びました。その後二人はそれぞれの道を歩みますが、1941年と45年に盛岡・川徳画廊にて松本竣介と舟越保武の二人展を開催。現在、岩手県立美術館には二人の常設展示室が設置されています。
本展では松本竣介の素描と舟越保武の彫刻・版画作品をご紹介いたします。
左から綿貫不二夫、舟越保武、大沢昌助(後ろ姿)、難波田澄江(龍起夫人)、浪川正男
1981年11月9日ギャラリー方寸「難波田龍起展」オープニングにて。
画廊亭主が主宰した現代版画センターは、1982年に「舟越保武作品集」の発行に携わりました。
舟越先生のテキストから少し引用いたします。
“ ふだんは竣介は声を出して話したし、私は空中に指で字を書くことで楽に対話が出来た。電車の中などでは、私が指で空に字を書くのに竣介は声を出して話しするので、向いの席の人は私の方ばかり見る。「君は啞だと思われている。ほんとに啞ですか?」と彼は明るい声で私をからかった。
私には竣介のあの澄んだ声が今でもそのまま耳にのこっている。その声を想い出すとき私は懐かしさが胸にこみ上げてくる。
もし今、私が竣介に会うことが出来て、君は何故あんなに早く死んだのかと聞いたら、「天才は若死にするのだ、アハハ」とまた明るくきれいな歯を見せて笑うに違いない。
あんなきれいな人間が(美男という意味ではない)この世にいたことが、今もって私には不思議に思えてならない。”
(昭和五十二年、舟越保武)
『舟越保武作品集』(1982年、講談社)146頁より引用。
舟越保武作品集
発行日:1982年(昭和57)4月10日
発行所:講談社
著者:舟越保武
写真撮影:高瀬良夫
装幀・レイアウト:森下年昭
編集:(株)第一出版センター
版画制作:(株)現代版画センター
〇協力者一覧(五十音順):
岩手県立博物館
聖豊社
長崎市役所
習志野文化ホール
水沢市立高野長英記念館
盛岡山王美術館
盛岡市役所
MORIOKA第一画廊
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舟越保武 Yasutake FUNAKOSHI
「少女の顔」
1979年
ブロンズレリーフ
12.0cm(径)
*美術館松欅堂(愛知県豊田市に原広司設計により、1979年竣工)友の会記念作品
舟越保武 Yasutake FUNAKOSHI
「若い女 A」
1984年
リトグラフ(雁皮刷り)
51.0×39.0cm
Ed.170
サインあり
*現代版画センターとMORIOKA第一画廊の共同エディション
亭主が舟越先生の知遇を得て、たくさんの版画をエディションできたのは、MORIOKA第一画廊の上田浩司さんのおかげです。盛岡中学の同級生だった松本竣介と舟越先生を上田さんは深く尊敬しており画廊で幾度も展覧会を開き、舟越先生の彫刻作品を建築空間に設置する仕事もされていました。その一つ、虎ノ門にあった「虎ノ門パストラル(東京農林年金会館新館)の新築工事」に際し、舟越先生はじめ、関根伸夫、田中信太郎、流政之、新妻実、木村賢太郎、柳原義達、照井栄らの石彫、ブロンズ、金属レリーフ作品と、靉嘔、百瀬寿、元永定正、大沢昌助、深沢紅子、大橋成行らの絵画、タペストリー、版画を設置することに成功しました。
何年にもわたる大仕事でしたが、版画作品は現代版画センターがお手伝いさせていただき、客室用に舟越先生の版画作品をエディションしました。
『舟越保武銅版画集 若い女』1982年
リトグラフ「St. Crara」1982年
『舟越保武 石版画集』1984年
舟越保武
「若い女 B」
1984年
リトグラフ(雁皮紙刷り)
48.5×37.0cm
Ed.170 サインあり
舟越保武
「聖クララ」
1984年
リトグラフ(雁皮紙刷り)
51.0×42.0cm
Ed.170 サインあり
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著者・松本莞
『父、松本竣介』
発行:みすず書房
判型:A5変判(200×148mm)・上製
頁数:368頁+カラー口絵16頁
定価:4,400円(税込)+梱包送料650円
画家松本竣介(1912-48)の生い立ち、一家の暮らしや当時の世相を竣介の作品、文章や手紙に加え、
同時代を生きた画家仲間や関係者の談話などをもとに構成。
また没後、竣介の絵を世に出すために尽力した妻・禎子や画家仲間、研究者、画商たちの活動を詳述し、こんにちの松本竣介像がいかに形成されたかを伝える貴重な資料となっている。
近年の研究成果をも踏まえた最も新しい竣介研究の書であり、
父への慈愛に満ちた、永遠の松本竣介伝である。―――みすず書房フライヤーより
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。









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