旧知の編集者・今はない新宿書房の村山恒夫さんから手紙をもらった。
映画のおすすめである。

映画の紹介に入る前に、村山恒夫さんと新宿書房のことを先ずは紹介します。
いわゆるひとり出版社、知る人ぞ知る 亭主も村山さんが出版した名著の数々~蘆原英了『舞踏と身体』『サーカス研究』などなど~に随分とお世話になりました。
<昨年2023年10月末、出版社「新宿書房」を閉じた。新宿書房創業から53年目、私が関わってから43年目の廃業となった。編集者としてのスタートは大学卒業後、1970年に入社した平凡社が最初である。
(中略)
2021年12月に『新宿書房往来記』という本を、鎌倉にある「港の人」から出版してもらった。私が書き散らしてきたHPのコラムを、編集者の上野勇治さんが見事に演出・構成してくれた。巻末に「新宿書房刊行書籍一覧1970~2020」があり、非売品の作品集や社史などを除いたおよそ480冊の本が記載されている。これらの本に対して、先述の出版の4つのテーゼを、私は果たして守り通して来たのだろうか。
(村山恒夫・しらさぎだより2024年10月31日号より)>

『新宿書房往来記』書影
<本をつくるとは人との出会いであり、必ず著者に会うことを約束している、新宿書房代表・村山恒夫は人望が厚く、名編集者として声価が高い。 特に辺境に生きる人びとや、辺境の地道な活動を見つめ、丁寧に活字にする。 海女の記録、「声なき声の会」の小林トミのこと、山尾三省の葬儀、如月小春の演劇、原爆の図丸木美術館学芸員との対話……。山の作家・宇江敏勝との40年にわたる伴走は、出版界の金字塔と誇っていい。 村山が追究している編集とは何か、出版とは何か。大きな岐路にたつ現代出版界において、村山が初めて語る著作はきわめて意義深いものになるだろう。 出版に携わる人、編集や出版を志す人の必読の書!
(村山恒夫『新宿書房往来記』アマゾンの紹介文より)>
会社を閉じるというのは難しい。
多くの取引先があり、黒字であっても、赤字であってもそれをきちんと整理して閉じる、なかなかのことではありません。
そしてその後の人生を楽しみつつ過ごせるなんて、亭主としては羨ましくて仕方ない。
さて本日の本題、東映現代劇の名手村山新治の監督映画の連続上映です。
そのラインナップを見て懐かしく思う人も多いでしょうが、
しかし若い人はそもそも東映現代劇なんて知らないか。
黒澤とか小津とかのように名匠と言われたわけでもない。
国際的な映画祭に出品されたわけでもなく、賞にもきっと縁がなかったでしょう。
亭主にとっては佐久間良子を知ったのが1961年(高校一年!)公開の「故郷は緑なりき」、世の中にこんな美しい人がいるのかとすっかり魅了されました。
蔵原惟繕監督「執炎」の浅丘ルリ子とともに青春時代の思い出のスターです。
「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」
2025年3月9日(日)~4月26日(土)
ラピュタ阿佐ヶ谷
〒166-0001
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21
<「警視庁物語」シリーズで東映現代劇に新生面を拓き、大映の増村保造、日活の中平康らとともにニューウェーブの監督として注目された村山新治。その後、犯罪アクション、純愛メロドラマ、名作リメイク、風俗もの、任俠映画……あらゆるジャンルを手がけた〈職人監督〉に今また光をあてる7週間。>(劇場ウェブサイトより)

スケジュール(クリックして拡大)

上映作品紹介(クリックして拡大)


マイナーな映画を31本一挙上映なんて、快挙というべきか。
暴挙とならないようせっせと通いましょう。
ぜひ皆さんもお出かけください。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

映画のおすすめである。

映画の紹介に入る前に、村山恒夫さんと新宿書房のことを先ずは紹介します。
いわゆるひとり出版社、知る人ぞ知る 亭主も村山さんが出版した名著の数々~蘆原英了『舞踏と身体』『サーカス研究』などなど~に随分とお世話になりました。
<昨年2023年10月末、出版社「新宿書房」を閉じた。新宿書房創業から53年目、私が関わってから43年目の廃業となった。編集者としてのスタートは大学卒業後、1970年に入社した平凡社が最初である。
(中略)
2021年12月に『新宿書房往来記』という本を、鎌倉にある「港の人」から出版してもらった。私が書き散らしてきたHPのコラムを、編集者の上野勇治さんが見事に演出・構成してくれた。巻末に「新宿書房刊行書籍一覧1970~2020」があり、非売品の作品集や社史などを除いたおよそ480冊の本が記載されている。これらの本に対して、先述の出版の4つのテーゼを、私は果たして守り通して来たのだろうか。
(村山恒夫・しらさぎだより2024年10月31日号より)>

『新宿書房往来記』書影
<本をつくるとは人との出会いであり、必ず著者に会うことを約束している、新宿書房代表・村山恒夫は人望が厚く、名編集者として声価が高い。 特に辺境に生きる人びとや、辺境の地道な活動を見つめ、丁寧に活字にする。 海女の記録、「声なき声の会」の小林トミのこと、山尾三省の葬儀、如月小春の演劇、原爆の図丸木美術館学芸員との対話……。山の作家・宇江敏勝との40年にわたる伴走は、出版界の金字塔と誇っていい。 村山が追究している編集とは何か、出版とは何か。大きな岐路にたつ現代出版界において、村山が初めて語る著作はきわめて意義深いものになるだろう。 出版に携わる人、編集や出版を志す人の必読の書!
(村山恒夫『新宿書房往来記』アマゾンの紹介文より)>
会社を閉じるというのは難しい。
多くの取引先があり、黒字であっても、赤字であってもそれをきちんと整理して閉じる、なかなかのことではありません。
そしてその後の人生を楽しみつつ過ごせるなんて、亭主としては羨ましくて仕方ない。
さて本日の本題、東映現代劇の名手村山新治の監督映画の連続上映です。
そのラインナップを見て懐かしく思う人も多いでしょうが、
しかし若い人はそもそも東映現代劇なんて知らないか。
黒澤とか小津とかのように名匠と言われたわけでもない。
国際的な映画祭に出品されたわけでもなく、賞にもきっと縁がなかったでしょう。
亭主にとっては佐久間良子を知ったのが1961年(高校一年!)公開の「故郷は緑なりき」、世の中にこんな美しい人がいるのかとすっかり魅了されました。
蔵原惟繕監督「執炎」の浅丘ルリ子とともに青春時代の思い出のスターです。
「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」
2025年3月9日(日)~4月26日(土)
ラピュタ阿佐ヶ谷
〒166-0001
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21
<「警視庁物語」シリーズで東映現代劇に新生面を拓き、大映の増村保造、日活の中平康らとともにニューウェーブの監督として注目された村山新治。その後、犯罪アクション、純愛メロドラマ、名作リメイク、風俗もの、任俠映画……あらゆるジャンルを手がけた〈職人監督〉に今また光をあてる7週間。>(劇場ウェブサイトより)

スケジュール(クリックして拡大)

上映作品紹介(クリックして拡大)


マイナーな映画を31本一挙上映なんて、快挙というべきか。
暴挙とならないようせっせと通いましょう。
ぜひ皆さんもお出かけください。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

コメント