閑話休題
前回、レゾネや東京都美術館図録などを援用して、「束の間の幻影」が最低でも70枚は刷られたらしい、と述べましたが、駒井先生が生前、セカンド・エディションを気軽に(?)おやりになっていたことは、コレクターの方々はともかく、画商の間では周知のことでした。繰り返しますが、私はそのことが悪いなどと言っているのではありません。
作品はその質で勝負すべきで、限定部数を過度に重要視することには反対です。
では名作「束の間の幻影」は最終的にはいったい何枚くらい刷られたかのでしょうか。
私なりの推測の数字はあるのですが、最近ちょっと面白い文献に触れたので、ぜひそれをご紹介しようと思っていたのですが、駒井ファンのお客さまがぜひ読みたいとおっしゃってその本を貸してしまいました。かえってくるまで、しばらくお待ち下さい。