
小野隆生「肖像図Ⅱ-1990」
1990年 画布に油性テンペラ 80×65cm(25号)
サイン有り
小野隆生は、20歳でイタリアに渡り、以来小さな山岳都市にアトリエを構え、テンペラによる肖像画を一貫して描き続けている。
「小野隆生の作品は奇妙にアンビヴァレントな印象を与える。はっとするような存在感と同時になにか希薄な非現実感のようなものがあるからだ。描かれた人物たちの眼差しも、真っ直ぐにこちらに向かいながら、対面するわれわれを突き抜けてしまうように思える。彼らは見つめていながら、しかも見つめていない。そこにいながら、しかもそこにいない。」
谷川渥<小野隆生の「影」について>(2004年「小野隆生新作展」カタログ所収)より
小野隆生の世界については版画掌誌第1号で特集していますので、そちらもご覧ください。
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