坂本善三「赤」
油彩 1970年 17.8×13.5cm(0号、額サイズ36.3×32.2cm)
左下にサイン
大人の風貌でした、日本の抽象画の最も良質な部分を代表する画家だと私は思います。
没後ますますその評価が高騰しているのは、坂本ファンとして嬉しい限りです。
1911(明治44)年熊本県に生まれた坂本善三は、オノサト・トシノブ、瑛九らと同じ世代だが、海老原喜之助に師事し、独立美術協会で活躍した。1987年76歳で死去するまで故郷熊本でたんたんと己の道を歩んだ。故郷の風土や自然に根ざした独自の抽象世界を築き「グレーの画家」「東洋の寡黙」と称された。
没後、遺族が作品を寄贈し、1995年故郷小国町に坂本善三美術館が開館した。
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