ドアノー市庁舎前のキス


ロベール・ドアノー Robert Doisneau
 "La baiser de l'Hotel de Ville, Paris"
 市庁舎前のキス,パリ
 1950, Printed later, Signed
 Gelatin Silver Print
 24×30cm 写真右下に自筆サイン

価格1,417,500円(税込)

ご存知ドアノーの最も有名な写真。当時のライフ誌の"パリの恋人"という企画で発表された作品で、以後ポスターや写真集に数多く掲載された超人気作品です。
状態もよく、お薦め中のお薦め作品です。

最近の欧米での写真価格の高騰は驚くべきもので、今では1億円を超えることも珍しくありません(写真一枚の値段です、念のため)。
ドアノーももちろん高騰しており、昨2005年4月25日にパリのArtcurial Briest Pulain le Fuで開催されたオークションでは、この「市庁舎前のキス,パリ」が155,000ユーロ (@140、約2千2百万円)で落札されました。エスティメートの10倍以上だったようです。
高額での落札にはそれなりの理由があり、この写真のモデルとなった女優のフランソワ・ボネさんが所蔵していた(彼女が出品者)、1950年の撮影直後に作家自身からプレゼントされたヴィンテージ・プリントだったのです。一番人気のある写真で、来歴も確か、とあれば高額落札もうなづけます。

写真作品は同じ複数芸術の版画と同様、エディション、コンディション、来歴等に加え、サイズの大小(版画にはありませんが)によって市場価格は大きく変わります。

最新のニュースとしては、つい先日の11月14日にロンドンのボンド・ストリートで開かれたサザビーズの写真オークションで、サイズは若干大きくなりますが、同じ「市庁舎前のキス」が出品され、下記の通り12,600ポンドで落札されました(約280万円)。

別掲、原茂さんの「コレクターの声」によれば、
ROT41「'LE BAISER DE L'HOTEL DE VILLE', 1950, PRINTED 1980S、6,000—8,000 GBP、Lot Sold. Hammer Price with Buyer's Premium:12,600 GBP、MEASUREMENTS:299 by 400mm (11 by 15 in.),DESCRIPTION:Silver Print, signed in ink in the margin, initialled, titled and dated in ink on the reverse,LITERATURE AND REFERENCES:Doisneau, R. 1980, pl. 33. Gautrand, J.-C. 2003, p. 122.」

私どもの「市庁舎前のキス,パリ」のサイズは24×30cmですが、上記と比べてもいかにお買い得かおわかりになるでしょう。
この作品を出品中の「都市への視線展」は明日18日までです。ぜひお出かけください。

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