
バブル崩壊で足利銀行がつぶれた後の建物を足利商工会議所が買い取り、町おこしの一環で、昔の金庫室だった場所をギャラリーにして種々の催し物をしていることは、4月21日のこの欄でお伝えしましたが、その足利商工会議所ギャラリー・カッサで、郷土の画家・川島理一郎の小展覧会が開催されています。
4月から来年3月まで長期開催(四ヶ月ごとの展示換えあり)ですが、少しお手伝いしている関係で、柄にもなく講演をすることになりました。
川島理一郎は足利出身の洋画家で、少年のころ、事業に失敗し渡米した父の後を追い、アメリカで苦学して画家を目指します。
1908年(明治41)、コロンビア大学薬学部に留学するため渡米した資生堂の御曹司・福原信三と知り合います。
苦学生(画家)とリッチな御曹司との幸福な(運命的な)出会いがあり、画家はパトロンを獲得し、御曹司は語学と芸術に造詣の深い優秀なブレーンを得ます。
企業メセナの先駆者として資生堂が今日ある、そのかげには福原信三と川島理一郎との出会いと、川島に導かれて知ったパリでの文化的体験がありました。
企業と文化の架け橋となった二人の交友について、少しおしゃべりしようかと思っています。
栃木県のお近くの方、ぜひお出かけください。
お申し込み、お問い合わせは足利商工会議所友愛会館・企画業務課(電話:0284-21-1354)まで。
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