ef144d48.jpg“ときの忘れもの”今週のオークション 2007.07.06

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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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先週の現代美術オークションには多数のご入札ありがとうございました。
いまギャラリーでは、「ル・コルビュジエ展」を開催中です。建築家であり画家であったコルビュジエの最晩年の版画集『UNITE』全20点を展示しています。これらは銅版画ですが、20点のうち17点は非常に明るい色彩が使われたカラー銅版で、その色彩感覚の素晴らしさに驚かされます。ぜひこの機会にコルビュジエの作品をご覧になるだけではなく、コレクションなさってはいかがでしょうか。
また、最終日の7月11日(水)17時より、植田実氏(住まいの図書館出版局編集長)を迎えてギャラリートークを開催します。参加費は、1,000円(1ドリンク付き)です。予約が必要ですので、メールまたはお電話でお申込みください。
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<<今週の話題~トマソン >>
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東京オペラシティ・アート・ギャラリーに「藤森建築と路上観察」展を見に行きました。最終日でしたので観客も多いように思いました。そして、その中には藤森さんの姿もあり、観客の一人となったように展示をご覧になっていました。
僕は建築に関して門外漢ですが、この展示は、なかなか楽しいものでした。まず壁の仕上げの仕方のサンプルがずらっと並んでいて、脇の解説には、その説明と自分の作品のどれに使用したかといったことが書いてあり、次の部屋に展示された藤森さんの建築の写真を見ると、なるほどさっきのさまざな壁の仕上げが施されています。それにしても藤森さんの作った建物は個性的で面白い。別にユーモアを持たせたわけではないのでしょうけど、ユーモラスに見えます。
『路上観察』は、マンホールの蓋のサンプリングに始まり、超芸術トマソン探索など、現考学のひとつと言えるのでしょうが、これはほとんど趣味の域ではないかと思いました。トマソンとは、25年ほど前に巨人に在籍した外国人選手で、やたら三振ばかりして、何のためにいるのかわからないということから転じて、路上でその存在意義に疑問を感じるものに対する呼称として定着しました。
もう終わってしまった展示なので申し訳ありませんが、なんとも肩の凝らない楽しい展示でした。
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<<今週のオークションから>>
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「今週のセール」には靉嘔の作品、そして元永定正のシルクスクリーンの小品を出品中です。日本の60年代から80年代を代表し、現在もなお旺盛に制作を続ける二人の作家の作品をコレクションにお加えください。
◎sale靉嘔 Ay-O シルク「線の風景」1981年/シート
◎sale元永定正 シルク「むらさきと~」シート
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◆ペシャワール会支援チャリティー・オークション!
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ときの忘れものでは、2006年1月よりペシャワール会支援のためのチャリティー・オークション出品を行っております。今年も引き続き行いますので、趣旨をご理解いただき、コレクションをしつつ、支援活動ができるというチャリティー・オークションにご協力くださいますようお願い申し上げます。
ぺシャワール会は、1983年9月、中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動を支援する目的で結成されました。2000年夏からは戦乱についで今世紀最悪の干ばつに見舞われたアフガニスタンの村々で約1,000カ所以上の水源(井戸、カレーズ)確保作業を継続しています。その活動の支援として、2006年1月から毎週、コレクション作品を継続してヤフーオークションに提供します。落札者の方には、落札金額の全額を「ぺシャワール会」の郵便振替口座に振り込んでいただきます。目標は、1,000万円です!どうぞご協力よろしくお願いいたします。

★先週ご協力いただいた金額 40,000円 

★目標まであと 9,744,630円 ご協力よろしくお願いいたします!