森下慶三

森下慶三 Keizo MORISHITA「想像の風景」より 
  1980頃  Screenprint
  Image Size 45.8×65.5cm
  Sheet Size 50.2×70.2cm
  Ed.(不詳)P.A. Signed

◆森下慶三という画家の名前を覚えている人も段々少なくなるかも知れない。
好漢という言葉を絵にしたような人だった。
1944年福岡県生まれ、19歳でイタリアに渡り、ミラノの国立ブレラ美術専門学校彫刻科でマリノ・マリーニに学んだ。在学中にサン・フェレーデ賞展に招かれ受賞、スタジオ・マルコーニで個展を開催する。若くしてイタリア美術界に認められたのである。
以来、ミラノに三十年余暮らす。日本では1979年に初めて個展を開いた。
2003年4月5日ミラノで不慮の事故の為、59歳で異郷に歿した。
森下さんの突然の死を聞いたのは、或る日街で偶然会った朗唱家・天童大人さんからだった。
昔話になるが、天童さんも私もある時期、自由が丘にあった画廊によく出かけて行き、そこで森下さんに出会ったのだった。
水平線に浮かぶ島影、独特の空間意識に支えられた想像の風景を森下さんは一貫して描き続けた。
どこかで回顧展をやってくれないだろうか・・・

*手元の資料をいろいろ探したのだが、あまりない。
季刊「版画藝術」の41号、42号に小特集されています。
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