植田実のエッセイ9都市住宅クロニクル
著者:植田実
発行:みすず書房
A5版上製・各472頁
本文ニ段組。写真・図版、各巻約400点を収録。
第Ⅰ巻1966~1986:定価6,090円(税込)
第Ⅱ巻1987~2006:定価6,090円(税込)
*著者サイン及び落款入りをお分けしています。
全2巻揃いで、12,180円(税込、送料サービス)

都市住宅クロニカル
 「私が探し求めているのは、いわば一軒の住宅に尽きる。建築状況を網羅する取材や執筆ではないのだ。建築家の考え方の形がそこを使い、住むことと連動しているさまを見て“おもしろい”と思うことに、建築書ではない、街や建築や住まいを語る本のイメージが結像すると、いまさら納得がいったのである」
伝説の雑誌「都市住宅」創刊以来、幾世代もの建築家を啓発しつづけてきた植田実の都市・建築・住宅批評をここに集成(全2巻)。
「SD」「建築文化」「新建築」ほか専門誌での論考から、新聞各紙の建築時評、「太陽」「平凡パンチ」「家庭画報」ほか一般誌での連載コラムやエッセイまでを網羅。
来るべき〈都市住宅〉という測鉛に、日々生まれ出る同時代の作品群が遭遇した40年間の記録。
写真・図版各巻約400点、本巻巻末に建築家索引・設計者別建築索引を付す。

◆ときの忘れものが取り組んでいる磯崎新連刊画文集『百二十の見えない都市』の企画・編集者である、建築評論の植田実さんは今では伝説の建築雑誌『都市住宅』の創刊編集長でした。
以来40年間、多くの若い建築家を励まし、世に出し、建築評論を書き続けてきました。
その集大成ともいうべき、ボリュームたっぷりの著作集『都市住宅クロニクル』がみすず書房から刊行されました。
既に書評が、いろいろなところに出だしたようですが、まだ誰も言っていないとっておきのエピソードをあかしましょう。
この本には写真・図版等が各巻約400点おさめられていますが、中でもお宝映像は植田さん撮影による建築家たちの写真です。
たとえば、エーゲ海にたたずむ上半身裸の磯崎新先生(41歳!)。
たとえば、壱岐の坂道を歩く少年のごとき原広司先生(35歳)。
たとえば、兵庫県立こどもの館にて、植田さんのカメラバッグの番をしながら(植田さんは建物の周りを巡っているので)ひとり考えごとをしている安藤忠雄先生(48歳)。
その他、海老原鋭二、樋口裕康(象設計集団)、藤井博巳、マンフレード・タフーリ、毛綱毅曠六角鬼丈山本理顕伊東豊雄石井修林雅子、等々、おそらく本邦初公開の写真がたくさん掲載されています。それらは名編集者として建築家たちに寄り添い、彼らの建築に愛情を注ぎ続けてきた植田さんしか撮れない「その一瞬」の写真です。

植田さんに凝ったサインと落款をお願いしました。ぜひ2冊組でお求めください。
12,180円(税込、送料サービス)

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