昨夜の細江英公写真展オープニングにはたくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
細江先生はもちろんですが、もう一人の主役ヨシダ・ヨシエ先生(昨日が79歳の誕生日)の出版記念パーティのごとき盛り上がりでした。さらにわがときの忘れものの女性陣が「キャー」と歓声をあげたのは四谷シモン先生が見えられたこと。記念撮影に大童でした。
出品作品について掲示板に原茂さんが感想を書いてくださいましたので、お読みください。
オープニングのことは後ほどご報告するとして、2008年、磯崎新先生が「7×7 磯崎新7つの自選展―Seven Invitations」を計画されていることは、2月7日のブログでご案内しました。
既に、2月から大分・アートプラザで“7Villas”展がはじまりました。

4月25日(金)には磯崎新設計の群馬県立近代美術館がリニューアル・オープンし、“7つの美術空間”が模型、図面、版画などで展示され、併せて“7つのミュゼアム・プロジェクト”“7つの茶席”も展示されています。
次いで4月30日(水)には、レム・コールハースによるアラタ・イソザキへの公開インタビュー“Erased Utopia 1968-1973”が行われ、私たちも参加してきました。
全国から熱心な磯崎ファンがつめかけ、2時から始まったインタビューと会場との質疑応答は延々と続き、大幅な時間超過。よくあるピントはずれの質問もなく、特に若い学生さんたちが勉強しているのには感動しました(日本も捨てたもんじゃない)。磯崎先生、レム・コールハースがそれらに丁寧に答えていました。

世界的な建築家たちのこういうレクチャーを東京ではなく、群馬(のそれもかなり辺鄙な場所)で、僅か定員200名で開催したというところが、磯崎先生らしいというか、「MALAD(マンハッタン+ラスベガス+ディズニー)」という言葉に象徴されるグローバリゼーションの「ツナミ」に「乗る」のではなく「受け流す」というスタンスに通じるものを感じます(雑誌『新建築』4月号所収のインタビュー<ネオリベラリズムに対抗する「文化」>を参照)。
さて、磯崎先生からのレターによれば、「7つの自選展」開催日が一部変更になるとのこと。
現時点では以下の計画のようです。これもきっと変更になるに違いない(笑)。
全会場制覇をもくろむ私たちとしては、予定が立たなくて困るんですけど・・・・・・
***************
2月上旬 『7つのヴィッラ』 Seven Villas
アートプラザ;磯崎新展示室(大分) 2月16日~2009年1月末
根源的な?をことなる環境・文化・慣習のなかで形式化する試み。旧大分県立図書館がアートプラザとして転生(『建物が残った』)して以降10年目の企画。
4月下旬 『七つの美術空間』 Seven Art Galleries
群馬県立近代美術館(高崎) 4月26日~6月22日
現代美術の置かれる場と空間と制度の半世紀にわたる探求。他に、『7つのミュゼアム・プロジェクト』および『7つの茶席』を同時に展示。33年ぶりに本館が改装され、現代美術ギャラリーに再編されました。
7月上旬 『七つのデザイン』 Seven Odd Designs
イソザキ・アテア(ビルバオ) 7月10日~
建築の極く一部、建築でない建築、消えることが予定されている建築、そんなプロジェクトのデザイン。バスクの都市、ビルバオの旧市街の入口に上記の名称のついている都市広場ができあがります。グッゲンハイム・ビルバオのすぐ隣。ローマのスパニッシュステップと同じぐらいの大きさの階段広場。
7月下旬 『七つのキューレーション』 Seven Curations
ハラミュージアムアーク(伊香保) 7月26日~9月23日
領域を横断する協同作業、世代・国籍を超える展覧会などこれまでの現代美術棟に古典美術ギャラリーと収蔵庫を増築、あらたに彫刻庭園を加えて開館。コレクションが広い視野のもとに展示できることになりました。その設計及びコレクション展示に参画。
10月下旬 討議『七年後』 Seven Years After
ICCギャラリー(東京)
建築・都市・批評のあり方は21世紀になって大きくシフトしています。そこで“7 Years After”というタイトルで、国際的討議を組みたてます。『7つの著作』と共に『百二十の見えない都市』を展示。1991年にはじまり、2000年にいたる10年間、世界の諸都市において、ANY・・・ではじまるタイトルで、10回の〈建築〉をめぐる討議がなされました。英文の記録に加えて、この程日本語の全訳が多くのコメントを加えて刊行されました。前世紀最後の10年間の世界における思想が集約されています。
11月下旬 『七つの建物』 Seven Built Projects
仏手湖・中国国際建築芸術実践展(南京)
世界の15ヶ国から、25人の建築家を招待して実際に建物をつくり、展覧会に見立てる。美術館、会議場、クラブ、ホテルに加えて20棟のヴィッラができます。建築=芸術を具現化する過程の実践がそのまま展覧会になるという、現代中国が世界に発信するもっとも野心的な企画のひとつです。同時に『7つの中近東プロジェクト』展が組まれます。
12月中旬: 『七つの未達成』 Seven Unbuilt Projects
ブレラ通りのイソザキ・アトリエ(ミラノ)
旧来の世界の組み換えを提案したが実現することのなかったアイディア。
―10年にわたって賛否両論の渦中におかれたウフィツィ美術館のロッジアが本年着工することになります。
***************
いま開催中の群馬県立近代美術館での磯崎新展、会期は6月22日までですので、ぜひお見逃し無く。私の故郷ですので、見所、食べどころ、宿屋、何でもガイドします。
見ないときっと後悔します。そのくらい素晴らしい会場と展示です。
磯崎先生が上記のレターでさりげなく書いている『7つの茶席』なんか、親衛隊の私も知らなかったよ~、という今回の図録にもどこにも発表されていないお宝展示です。ときどき磯崎先生こういうことをするので、実際に現場(展覧会場)に行かないと思わぬ見落としというか、損をするんですね。
細江先生はもちろんですが、もう一人の主役ヨシダ・ヨシエ先生(昨日が79歳の誕生日)の出版記念パーティのごとき盛り上がりでした。さらにわがときの忘れものの女性陣が「キャー」と歓声をあげたのは四谷シモン先生が見えられたこと。記念撮影に大童でした。
出品作品について掲示板に原茂さんが感想を書いてくださいましたので、お読みください。
オープニングのことは後ほどご報告するとして、2008年、磯崎新先生が「7×7 磯崎新7つの自選展―Seven Invitations」を計画されていることは、2月7日のブログでご案内しました。
既に、2月から大分・アートプラザで“7Villas”展がはじまりました。
全国から熱心な磯崎ファンがつめかけ、2時から始まったインタビューと会場との質疑応答は延々と続き、大幅な時間超過。よくあるピントはずれの質問もなく、特に若い学生さんたちが勉強しているのには感動しました(日本も捨てたもんじゃない)。磯崎先生、レム・コールハースがそれらに丁寧に答えていました。
世界的な建築家たちのこういうレクチャーを東京ではなく、群馬(のそれもかなり辺鄙な場所)で、僅か定員200名で開催したというところが、磯崎先生らしいというか、「MALAD(マンハッタン+ラスベガス+ディズニー)」という言葉に象徴されるグローバリゼーションの「ツナミ」に「乗る」のではなく「受け流す」というスタンスに通じるものを感じます(雑誌『新建築』4月号所収のインタビュー<ネオリベラリズムに対抗する「文化」>を参照)。
さて、磯崎先生からのレターによれば、「7つの自選展」開催日が一部変更になるとのこと。
現時点では以下の計画のようです。これもきっと変更になるに違いない(笑)。
全会場制覇をもくろむ私たちとしては、予定が立たなくて困るんですけど・・・・・・
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2月上旬 『7つのヴィッラ』 Seven Villas
アートプラザ;磯崎新展示室(大分) 2月16日~2009年1月末
根源的な?をことなる環境・文化・慣習のなかで形式化する試み。旧大分県立図書館がアートプラザとして転生(『建物が残った』)して以降10年目の企画。
4月下旬 『七つの美術空間』 Seven Art Galleries
群馬県立近代美術館(高崎) 4月26日~6月22日
現代美術の置かれる場と空間と制度の半世紀にわたる探求。他に、『7つのミュゼアム・プロジェクト』および『7つの茶席』を同時に展示。33年ぶりに本館が改装され、現代美術ギャラリーに再編されました。
7月上旬 『七つのデザイン』 Seven Odd Designs
イソザキ・アテア(ビルバオ) 7月10日~
建築の極く一部、建築でない建築、消えることが予定されている建築、そんなプロジェクトのデザイン。バスクの都市、ビルバオの旧市街の入口に上記の名称のついている都市広場ができあがります。グッゲンハイム・ビルバオのすぐ隣。ローマのスパニッシュステップと同じぐらいの大きさの階段広場。
7月下旬 『七つのキューレーション』 Seven Curations
ハラミュージアムアーク(伊香保) 7月26日~9月23日
領域を横断する協同作業、世代・国籍を超える展覧会などこれまでの現代美術棟に古典美術ギャラリーと収蔵庫を増築、あらたに彫刻庭園を加えて開館。コレクションが広い視野のもとに展示できることになりました。その設計及びコレクション展示に参画。
10月下旬 討議『七年後』 Seven Years After
ICCギャラリー(東京)
建築・都市・批評のあり方は21世紀になって大きくシフトしています。そこで“7 Years After”というタイトルで、国際的討議を組みたてます。『7つの著作』と共に『百二十の見えない都市』を展示。1991年にはじまり、2000年にいたる10年間、世界の諸都市において、ANY・・・ではじまるタイトルで、10回の〈建築〉をめぐる討議がなされました。英文の記録に加えて、この程日本語の全訳が多くのコメントを加えて刊行されました。前世紀最後の10年間の世界における思想が集約されています。
11月下旬 『七つの建物』 Seven Built Projects
仏手湖・中国国際建築芸術実践展(南京)
世界の15ヶ国から、25人の建築家を招待して実際に建物をつくり、展覧会に見立てる。美術館、会議場、クラブ、ホテルに加えて20棟のヴィッラができます。建築=芸術を具現化する過程の実践がそのまま展覧会になるという、現代中国が世界に発信するもっとも野心的な企画のひとつです。同時に『7つの中近東プロジェクト』展が組まれます。
12月中旬: 『七つの未達成』 Seven Unbuilt Projects
ブレラ通りのイソザキ・アトリエ(ミラノ)
旧来の世界の組み換えを提案したが実現することのなかったアイディア。
―10年にわたって賛否両論の渦中におかれたウフィツィ美術館のロッジアが本年着工することになります。
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いま開催中の群馬県立近代美術館での磯崎新展、会期は6月22日までですので、ぜひお見逃し無く。私の故郷ですので、見所、食べどころ、宿屋、何でもガイドします。
見ないときっと後悔します。そのくらい素晴らしい会場と展示です。
磯崎先生が上記のレターでさりげなく書いている『7つの茶席』なんか、親衛隊の私も知らなかったよ~、という今回の図録にもどこにも発表されていないお宝展示です。ときどき磯崎先生こういうことをするので、実際に現場(展覧会場)に行かないと思わぬ見落としというか、損をするんですね。
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