
国内での作品が最近はほとんどなく、海外での仕事が圧倒的に多い磯崎新先生ですが、雑誌『新建築』4月号が56~83ページの特集を組んでいます。
・磯崎新インタビュー『ネオリベラリズムに対抗する「文化」 深圳の10年/ポスト9.11/上海・北京』 インタビュアー=太田佳代子+トッド・リース
・上海征大ヒマラヤ芸術センター(プロジェクト)
・深圳文化中心
インタビューは磯崎新先生が建築家の範疇をはるかにこえて、政治・社会・文化に深くコミットし、思想家として鋭い文明批評を繰り広げていることがよくわかります。
太田さんらのインタビュアーの力が高かったせいでしょう。現在の草木もなびく中東のオイルマネーがどのような都市を出現させようとしているか、磯崎先生ほど明解に語ってくれる人はそうはいません。
表紙にも掲載されている「深圳文化中心」は図書館とコンサートホールからなる巨大な複合施設(地下2階、地上8階、延べ床面積は9万平米)で、写真をみるだけでそのスケールに驚かされます。ツアーを組んで見学したいですね。
ぜひご一読を。
◆ときの忘れものでは、5月9日~5月31日まで「細江英公写真展 ガウディへの讃歌」を開催中です。どうぞお出かけください。
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