その特異な才能を磯崎新によって見出され(1983年の香港・ビクトリア・ピーク山上の「ピーク・クラブ」設計コンペ)、2004年に女性建築家として初めてプリツカー賞を受賞したザハ・ハディッドの建築が日本でも実現。
彼女の設計による移動美術館が香港を経て東京にも出現(シャネルモバイルアート)、という話は聞いていたのですが、近くだし(丹下健三設計の国立代々木競技場の空き地)時間があるときにふらっと行こうなどと思っていたら、とんでもない、完全時間予約制とのこと。幸い画廊のお客さんのHさんがチケットを手配してくれたので、先週植田実先生を誘い、4人で行ってきました。

入り口でイヤホンをつけてもらい、ダニエル・ビュレン、ファブリス・イベール、イ・ブル、マイケル・リン、荒木経惟、ピエール&ジル、ソフィ・カル、スティーブン・ショア、シルヴィ・フリューリー、束芋、ヤン・フードン、オノ・ヨーコら20組のアーティストたちの作品を“サウンド・ウォーク”という音声ガイドに導かれながら館内をゆっくり歩きながら体感していく。
ガイドの音声はジャンヌ・モロー、日本語です。
SF映画に出てくるような内部空間が面白かった(ただし撮影禁止なので外観しかご紹介できません)。
会期は7月4日まで、その後は建物そっくり撤去され、ニューヨーク、ロンドン、モスクワ、パリに巡回するとか。ぜひご覧になってください。
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◆ときの忘れものでは、6月6日~6月14日まで若い世代による「4 Winds 2008 永井桃子・根岸文子・秋葉シスイ・三須研一」展を開催しています。
一昨日は土曜日とあってときの忘れものには珍しく千客万来。シドニーから創作版画の研究者(日本の女性です)が、九州延岡からは画廊をやっているKさんが初めて訪ねてこられたり、また今回の展覧会まではときの忘れものの最年少作家だった井村一巴さん(今回の秋葉シスイさんが新たな最年少作家となります)が新作を持って来られたりと、大忙しでした。