23日から銀座・ギャラリーせいほうと、青山・ときの忘れものの二会場で始まった7年ぶりの新作展ですが、カタログをご紹介します。

「北郷悟展ー空からー」2008年図録
24.0×24.0cm 24ページ
テキスト=谷川渥
<北郷悟ー場(トポス)としての「仮面」>



左は、前回2001年のときのカタログです。
「北郷悟展 くり返される呼吸ー日常ー」2001年図録
24.0×24.0cm 24ページ
テキスト=谷新
<彫刻の初原と感応する知覚、身体、記憶ー北郷悟の彫刻についてー>
下記のお問い合わせフォーマットでお申し込みください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
個展、特に作家が渾身の力をこめた新作展には、いつもと違い、さまざまなお客様がいらっしゃいます。その方たちの声を聞き、あらためて作品を見つめなおす、それによって新たな発見がある。さらに作品を間にして、見知らぬ客同士が百年の知己のごとく語り合う、楽しいひとときです。
昨日は、写真家の五味彬先生がふらりといらっしゃったのですが、ちょうど北郷悟先生の教え子で出版社で活躍するMさんが来廊された。お二人は初対面なのですが、私が紹介して、写真の話から、なぜか食べ物やの話になりました。「青山にはいい寿司屋と蕎麦屋が少ない」と私が嘆いたところ、じゃあどこがいいかという話になり、私が贔屓の巴町砂場を挙げたら、なんとMさんが「あのお店、私の家の直ぐ傍です」! Mさんのご主人は新橋の老舗のお寿司屋さんだということがわかり、一気に盛り上がりました。話は蕎麦屋、寿司屋から、目黒の3000円のラーメン屋、さらには日本一の蕎麦愛好県である福井へととび、さながら日本食文化研究会の様相を呈しました。
静謐な雰囲気をたたえた北郷作品の主人公たちはさぞかし、うるさいと思ったことでしょう。
◆ときの忘れものでは、6月23日[月]―7月5日[土]まで「北郷悟展ー空からー」を開催しています。本展のみは月曜も開廊しています。ぜひお出かけください。
◆新しいメディアとして先月もご紹介した編集室シオング発行の月刊Webマガジン「Colla:J」(コラージ)6月号は、ウィーン特集です。
人々が築いてきた暮らしの価値観を丁寧に観察し、これからのライフスタイルをより豊かにするための情報を、豊富なヴィジュアルと資料によって伝えようという同マガジンですが、毎号その美しい図版と簡潔なコメントに感心しています。特に6月号は初の海外取材とあって編集にも力が入っており、ページをくくる(クリックする)のが惜しいような画像の連続です。
◆小野隆生展が池田20世紀美術館で本日開幕です。私も初日の様子を観に、伊東に向かいます。
コメント