昨日まで開催した「北郷悟展ー空からー」にはたくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。テラコッタ作品も4点が売れました。
さて、恒例の入札による現代美術オークションを開催します。既に入札を受け付けていますので、ぜひこの機会に掘り出し物、名作を入手してください。
いくつか出品作品をご紹介します。
ジャン・コクトージャン・コクトー
出品番号33.
「ピエロ」
 パステル 1950年代
 48.8x31.5cm サインあり 

◆ジャン・コクトー Jean Cocteau(1889年~1963年)パリの近郊のメゾン・ラフィットで生まれたコクトーは早くから詩人として出発し、小説や評論、劇作、絵画、映画、音楽など幅広いジャンルで活躍します。残された油彩、パステル、素描、リトグラフなどはいずれも高い評価を得ており、今回の出品作も、コクトーらしい色彩に溢れる秀作です。
1917年ピカソ、サティらと手がけたバレエ『パラード』を初演。早熟の天才ラディゲと仕事を共にしますが、1923年のラディゲの死は、コクトーを打ちのめし、その後10年に渡り阿片に溺れる生活を続けます。1929年阿片の療養の中で小説『恐るべき子供たち』を執筆。1936年来日、相撲と歌舞伎を楽しみます。1945年映画『美女と野獣』を監督。1955年アカデミー・フランセーズ、ベルギー王立アカデミーの会員に選出。1960年アンドレ・ブルトンの反対を受けながらも「詩人の王」に選ばれますが、1963年病床で、親友でもあったエディット・ピアフの死を知り、その4時間後に亡くなります。カルティエの三連リングがコクトーのデザインだということは有名ですね。

◆6月26日~9月30日までの三ヶ月間、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が開催されています。展示の様子はスライドショーでご覧になれます(コチラをクリックしてください)。