石山展チラシ表石山展チラシ裏
世田谷美術館で建築家・石山修武先生の個展「建築がみる夢 石山修武と12の物語」が始まりました。
会期は6月28日(土)~8月17日(日)の約一ヵ月半。
ン十年前、紅顔の美少年時代の私は経堂の学生寮で4年間をすごしました。
馬事公苑や砧緑地(といっていたような気がする)あたりは、散歩コースでした。
今は砧公園となった広大な緑のなかに建つ世田谷美術館は内井昭蔵の設計で、この作品で毎日芸術賞・日本芸術院賞を受賞しています。端正な佇まいを見せる空間で、果たして暴れん坊石山先生がどんな展示をされるのか、とても楽しみにしていました。
世田谷美術館08062727日のオープニングには、私は伊豆の伊東・池田20世紀美術館からかけつけるはずだったのですが、年甲斐もなくはりきったせいでちょっとした雨に打たれて風邪をひいてしまいあえなくダウン、欠席しました。
なので、磯崎新先生、山口勝弘先生、宮脇愛子先生などが大勢集まったオープニングの様子は残念ながらご報告できません。下の写真は、出席した尾立によるものです。

世田谷/磯崎新080627世田谷/石山080627左はオープニングでスピーチする磯崎新先生。
右は石山修武先生。

世田谷/山口勝弘080627車椅子で出席され、スピーチされた山口勝弘先生。

皆さんの含蓄あるスピーチは聞けなかったものの、展覧会の様子を聞くと、なかなか面白いらしい。
回顧展にはしない(俺はまだぴんぴんしている)、綺麗な(?)展示はしない、という石山先生のコンセプト(いえ、決して聞いたわけではございませんが)が貫かれた破天荒な展示であろうと推察しながら、先日風邪の治らぬままふらふらしながら早起きして世田谷に向かいました。なにせ、私の自宅からだと二時間近くかかります。
午前中だし、雨模様だし、人も少ないだろうな、と思いつつ入場すると小学生のグループと一緒になりました。見ていると、実に興味深そうに展示の模型を眺めている。付き添いの先生(?)が一応は説明するのだけれど、子供達はそんな説明抜きに楽しんでいる。
ふと耳に入ったのが女の子の一言「こどもがつくったみたい!」
「石山の資質の一つである到達し得ないかのようなロマンチシズム」(中谷礼仁、同展図録170ページ)への子供達からの共感の表明に聞こえました。
ときの忘れもののエディションである32点もの新作銅版画にも一室が与えられていますが、詳しくは後日ご報告しましょう。
ぜひ皆さん世田谷へGo!

◆6月26日~9月30日までの三ヶ月間、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が開催されています。展示の様子はスライドショーでご覧になれます(コチラをクリックしてください)。