7月はイベント続きでだんだん疲れてきました。
そろそろ夏休み、のはずだが、なぜかときの忘れものは昨年に続いて「夏季休廊」はない。
だいたい銀座や青山の画廊さんは8月は2週間から一ヶ月休みのところが多いのですが、ときの忘れものは、「石山修武新作版画展」に続いて、8月1日(金)~8月16日(土)は「ジョック・スタージス写真展」、8月22日(金)~8月30日(土)は「ヤン・ソーデック写真展」と全力投球の企画展が目白押しで息つく暇もない、スタッフは炎天下、連日青山に出勤しなければなりません。
それじゃあ、反乱が起りそうだが、どこへ行っても混雑するお盆は、逆に東京で静かにしていたほうが楽と考えているようで、9月になってから、交替で休みをとるようです。
しかしまあ働きづめは精神衛生上もよくない。私たち夫婦も、どこかへ雲隠れしたいなあと今頃になって(もう手遅れか)考えています。小野隆生展が開催されている伊東にはこの夏、数回は行くつもりですが、これは半分仕事なので雲隠れとはいきません。

なるべく情報から遮断されたところがいい。電話、新聞、テレビ、すべて不要。
かといってさびしいばかりの宿じゃあ、夫婦二人息がつまって喧嘩になる。
もちろん、楽しみは食事、地のものを生かしたおいしい料理のあるところ。
日本だったらもちろん温泉が欲しい。最近腰痛のせいでベッドに寝られないから畳の温泉宿がいいですね。

小野隆生先生のアトリエのあるイタリアの山岳都市でのんびりするのも悪くない。街のはしからはしまで歩いて15分、食堂は2軒あるだけ。日本人の姿まったく無し。観光地じゃあないから飛行機の切符さえとれれば何とかなりますね。
数年前、交通手段は北見からのタクシーだけ、携帯も通じない北海道のチミケップ湖のほとりにたつ小さなホテルで読書三昧の日々を過ごしたのも忘れがたい。直近のコンビニまで行くのにタクシーで片道5千円! 事前にワインとチーズと文庫本をダンボールに詰めて宅急便で送っておきました。熊も出る、怖いほどの孤独と静寂を味わうにはもってこいのところです。
今年の1月に訪れた板室温泉の大黒屋さんもいいなあ。
大黒屋さんのことは、山下柚実さんの著書『客はアートでやって来る』に関連して、このブログでも少し書きましたが、7月17日NHK「いっと6けん」(AM11:05~11:54)という番組の「わたしの街のイチオシさん」というコーナーで「自然とアートが調和する温泉街 ~栃木 板室温泉~」と題して紹介されるようです。
あいにく、私の家にはテレビがないので、誰かスタッフに観てもらいましょう。

◆ときの忘れものでは、7月18日[金]―7月26日[土]まで「石山修武新作版画展」を開催します。また世田谷美術館で8月17日[日]まで「建築がみる夢 石山修武と12の物語」が開催されています。併せてご覧ください。

◆ときの忘れものは、7月25日[金]―7月27日[日]まで大阪の堂島ホテルで開催される「ART OSAKA 2008」に出展します。ブースは808号室です

◆6月26日~9月30日までの三ヶ月間、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が開催されています。展示の様子はスライドショーでご覧になれます(コチラをクリックしてください)。