いよいよ明日からときの忘れものは大阪へ遠征、堂島ホテルで開催される「ART OSAKA 2008」に出展します。
具体的なラインナップは先日のブログでご案内しましたが、今年は写真中心に作品を揃え、ご案内した以外の作品も多数持っていくことになりました。
既にスタッフが大阪入りし、ホテルのスィートルーム(籤運が良く今年も当選)をいかに美しくギャラリー化するか苦闘していることでしょう。
関西、及び近辺の方、どうぞお出かけください。そしてぜひ808号室にいらしてください。
さて、私個人にとっては年に一度の大イベント、いつもお騒がせししているTMO(高崎高校音楽部マンドリン・オーケストラ)第41回定期演奏会が、20日無事、盛大に終了しました。
「盛大」と書いたのは誇張ではなく、定員700名の高崎文化会館がほぼ満席となり、700部作成したプログラムが全てはけてしまい、つくった私たち(ときの忘れものの尾立麗子がボランティアで編集)も数部あるだけです。
昨年は第40回の記念演奏会ということで、気張って定員1960人の群馬音楽センター(アントニン・ レ-モンド設計)で久しぶりに開催し、OB総動員で1000人の観客を確保したのですが、今年はその反動で、会場が定員700名の文化会館に戻ったこともあり、実は余り集客に力を入れませんでした。ところが蓋をあけてみたら、続々とお客さんが来場し、立ち見も出るほどでした。
7月20日午後2時、開演。
ご覧の通り、第1部の舞台に上ったのは現役高校生1.2.3年生のみ総勢31名。
TMOの定期演奏会のオープニング曲は第1回以来ずっとハンガリー民謡「草原」(平山英三郎編曲)ですが、OBが加わらず現役だけで幕を開けたのは史上初。私たち老兵にとっては、部員増を喜ぶ反面、「草原」を弾けない寂しさもあるオープニングでした。
第1部のプログラムは、マルティ作曲「オアシスにて」、カッチーニ作曲・渋谷正章編曲「アヴェ・マリア」、シュヴェーン作曲「ツプフオーケストラのための舞曲」、フォークト作曲「過去への礼賛」の五曲。マンドリン・オーケストラのためのオリジナル曲他を現役だけで見事に演奏しました。指揮は二年生の三浦成暁君。三浦君は本来はギターパートなのですが、途中フルートも吹き、指揮もと大忙しの一日でした。「アヴェ・マリア」の編曲者渋谷正章先生はクラブの顧問です。
第2部も現役ステージで、「カントリーロード」「空も飛べるはず」「君の瞳に恋してる」「タイタニックより、愛のテーマ」「八木節」「少年時代」などのポピュラーミュージック等を演奏。
3年生の後藤広貴君がデザインした色鮮やかなTMOのTシャツを着て演奏。エレキやキーボードも登場、ミラーボックスやカラー照明などの舞台演出も現役生が担当しました。
第2部の最後は3年生11人だけの演奏。部長の鑓水優行君はじめ2年半苦楽をともにした仲間だけの最初で最後の曲は「情熱大陸」。右端で先輩一人ひとりを紹介するのは次期部長の平野之識君。
第3部の幕が開くと「おっー」と観客席がどよめきました。
やっと勢ぞろいした現役2.3年生、OB、賛助の皆さん、合わせて57名。
途中1年生がパーカッションに加わりましたから60名余が狭い舞台にびっしり。
高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)は1960年の創立以来、半世紀近く卒業生と現役の高校生が一体となって演奏を楽しむオーケストラとして活動してきました。
この日の指揮は72期OB(1973年卒業)の中屋洋一君、オーケストラをリードするコンサートマスターは現役3年生の鑓水優行君。
ドヴォルザーク作曲・赤城淳編曲「スラブ舞曲第1番ハ長調」、R.ロジャーズ&O.ハマースタイン作曲・関沼耕平編曲「サウンド・オブ・ミュージックメドレー」、K.ハデルト作曲・長谷川芳幹編曲「パイレーツ・オブ・カリビアン」を演奏、編曲の関沼君、長谷川君はともにOBで、この舞台に上がっています。
この日のハイライト、群馬交響楽団の首席ヴァイオリン奏者・秋葉美果さんとの共演は今年で五回目。
前日、群馬交響楽団の定期演奏会で疲れ果てていたはずなのに、笑顔で私たちをバックにヴィエニアフスキー作曲・伊藤敏明編曲「華麗なるポロネーズ第1番ニ長調」、新井満作曲・桜井寿編曲「千の風になって」の2曲を華麗に、ダイナミックに演奏してくださいました。
私たちはもちろんですが、現役高校生がプロの奏者と共演できることはそうめったにあることではなく、秋葉さんのご厚意と友情にただただ感謝あるのみです。
プログラムの最後は、毎年大曲を準備するのですが、今年はとんでもない難曲、久保田孝作曲「舞踊風組曲第2番」を現役が選曲。私ら老兵はもちろん初めて弾く曲で、ゲネプロでは不出来でどうなることかと思いました。私のマンドラパートは直前までパーレン(パート練習)に励んだおかげで、本番は何とか破綻せずに最後まで演奏することができました(ホッ)。
演奏会終了後、皆さんから「圧巻でした」「見ているだけでも難しいのがわかった」と感想をいただきました。
会場を埋め尽くした聴衆の皆さんからの拍手にうながされて恒例のアンコール。
毎年TMOは、真っ先にアンコール曲の選定に着手するという伝統(笑)があり、それも聴いている皆さんの意表をつく曲をパソコンを駆使してアレンジすることに生き甲斐を感じているスーパーOBがいます。
今年は松任谷由美の「真夏の夜の夢」でした。聴衆の反応も良かったですね。
そして最後の最後、エンディングは「芥川也寸志作曲 高崎高校校歌」。
校歌を弾き終わって3年生は引退し、明日からは受験勉強。
2年生、1年生たちはまた来年を目指しての練習が始まります。
今回もときの忘れものの顧客であるSさん、Iさんなど遠路東京からかけつけてくださいました。
地元だけでなく、長い間、見守ってくださるファンがいることに、あらためて感謝する次第です。
来年もまたどうぞよろしくお願いします。
*追伸 来場者への礼状
前略
先日は、私が参加する高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)第41回定期演奏会にお運びいただきありがとうございました。
当日は暑い中、たくさんのお客様にご来場いただき、メンバー一同ほっと致しました。何より、数年前まで、部員が一桁でいつ廃部になるかとひやひやの状況でしたが、おかげさまで今年は現役だけで31名、私たちOBの力を借りずとも、立派にオーケストラとしての演奏を皆様にご披露できたことは、わが後輩ながら、よくぞ頑張ったといってあげたい気持ちです。ときの忘れもののブログに当日の様子をレポートしてありますのでご笑覧ください。
演奏会終了後の打ち上げでは、例年ならば我々ロートル(TMO用語ではスーパーOBといいます)が仕切り、酒に酔った勢いで延々演説をぶつのですが、今年は現役と若いOB(ここ数年の卒業生)たちの独壇場でこもごもこの日の感動を若者らしく語ってくれました。従ってスーパーOBの出番は全く無し、あきらかに世代交代を迎えたようです。
そもそも8年前、私たち老兵が「いざ鎌倉」と演奏会の復活にかけたのは、廃部の危機にあったTMOをせめて現役が持ち直すまで何とか持ちこたえようとの気持ちからでした。今回、現役中心の演奏会が遂に実現したわけです。
老兵は死なず、ただ消え去るのみ・・・・・
TMOは再来年2010年に創立50周年を迎えます。私が元気ならば65歳。
何とか記念演奏会までは、現役たちと一緒に演奏したいものだと思っています。それには先ず、健康と(腰痛を何とかせねば)、家庭円満、商売繁盛をはからねばなりません。皆様の変わらぬご愛顧を心よりお願いする次第です。
20日はほんとうにありがとうございました。来年もお時間がありましたら、ぜひ聞きにきてください。
皆様のご健康と益々のご活躍をお祈りしています。 草々 綿貫不二夫
具体的なラインナップは先日のブログでご案内しましたが、今年は写真中心に作品を揃え、ご案内した以外の作品も多数持っていくことになりました。
既にスタッフが大阪入りし、ホテルのスィートルーム(籤運が良く今年も当選)をいかに美しくギャラリー化するか苦闘していることでしょう。
関西、及び近辺の方、どうぞお出かけください。そしてぜひ808号室にいらしてください。
さて、私個人にとっては年に一度の大イベント、いつもお騒がせししているTMO(高崎高校音楽部マンドリン・オーケストラ)第41回定期演奏会が、20日無事、盛大に終了しました。「盛大」と書いたのは誇張ではなく、定員700名の高崎文化会館がほぼ満席となり、700部作成したプログラムが全てはけてしまい、つくった私たち(ときの忘れものの尾立麗子がボランティアで編集)も数部あるだけです。
昨年は第40回の記念演奏会ということで、気張って定員1960人の群馬音楽センター(アントニン・ レ-モンド設計)で久しぶりに開催し、OB総動員で1000人の観客を確保したのですが、今年はその反動で、会場が定員700名の文化会館に戻ったこともあり、実は余り集客に力を入れませんでした。ところが蓋をあけてみたら、続々とお客さんが来場し、立ち見も出るほどでした。
ご覧の通り、第1部の舞台に上ったのは現役高校生1.2.3年生のみ総勢31名。
TMOの定期演奏会のオープニング曲は第1回以来ずっとハンガリー民謡「草原」(平山英三郎編曲)ですが、OBが加わらず現役だけで幕を開けたのは史上初。私たち老兵にとっては、部員増を喜ぶ反面、「草原」を弾けない寂しさもあるオープニングでした。
第1部のプログラムは、マルティ作曲「オアシスにて」、カッチーニ作曲・渋谷正章編曲「アヴェ・マリア」、シュヴェーン作曲「ツプフオーケストラのための舞曲」、フォークト作曲「過去への礼賛」の五曲。マンドリン・オーケストラのためのオリジナル曲他を現役だけで見事に演奏しました。指揮は二年生の三浦成暁君。三浦君は本来はギターパートなのですが、途中フルートも吹き、指揮もと大忙しの一日でした。「アヴェ・マリア」の編曲者渋谷正章先生はクラブの顧問です。
やっと勢ぞろいした現役2.3年生、OB、賛助の皆さん、合わせて57名。
途中1年生がパーカッションに加わりましたから60名余が狭い舞台にびっしり。
高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)は1960年の創立以来、半世紀近く卒業生と現役の高校生が一体となって演奏を楽しむオーケストラとして活動してきました。
この日の指揮は72期OB(1973年卒業)の中屋洋一君、オーケストラをリードするコンサートマスターは現役3年生の鑓水優行君。
ドヴォルザーク作曲・赤城淳編曲「スラブ舞曲第1番ハ長調」、R.ロジャーズ&O.ハマースタイン作曲・関沼耕平編曲「サウンド・オブ・ミュージックメドレー」、K.ハデルト作曲・長谷川芳幹編曲「パイレーツ・オブ・カリビアン」を演奏、編曲の関沼君、長谷川君はともにOBで、この舞台に上がっています。
前日、群馬交響楽団の定期演奏会で疲れ果てていたはずなのに、笑顔で私たちをバックにヴィエニアフスキー作曲・伊藤敏明編曲「華麗なるポロネーズ第1番ニ長調」、新井満作曲・桜井寿編曲「千の風になって」の2曲を華麗に、ダイナミックに演奏してくださいました。
私たちはもちろんですが、現役高校生がプロの奏者と共演できることはそうめったにあることではなく、秋葉さんのご厚意と友情にただただ感謝あるのみです。
演奏会終了後、皆さんから「圧巻でした」「見ているだけでも難しいのがわかった」と感想をいただきました。
会場を埋め尽くした聴衆の皆さんからの拍手にうながされて恒例のアンコール。
毎年TMOは、真っ先にアンコール曲の選定に着手するという伝統(笑)があり、それも聴いている皆さんの意表をつく曲をパソコンを駆使してアレンジすることに生き甲斐を感じているスーパーOBがいます。
今年は松任谷由美の「真夏の夜の夢」でした。聴衆の反応も良かったですね。
そして最後の最後、エンディングは「芥川也寸志作曲 高崎高校校歌」。
校歌を弾き終わって3年生は引退し、明日からは受験勉強。
2年生、1年生たちはまた来年を目指しての練習が始まります。
今回もときの忘れものの顧客であるSさん、Iさんなど遠路東京からかけつけてくださいました。
地元だけでなく、長い間、見守ってくださるファンがいることに、あらためて感謝する次第です。
来年もまたどうぞよろしくお願いします。
*追伸 来場者への礼状
前略
先日は、私が参加する高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)第41回定期演奏会にお運びいただきありがとうございました。
当日は暑い中、たくさんのお客様にご来場いただき、メンバー一同ほっと致しました。何より、数年前まで、部員が一桁でいつ廃部になるかとひやひやの状況でしたが、おかげさまで今年は現役だけで31名、私たちOBの力を借りずとも、立派にオーケストラとしての演奏を皆様にご披露できたことは、わが後輩ながら、よくぞ頑張ったといってあげたい気持ちです。ときの忘れもののブログに当日の様子をレポートしてありますのでご笑覧ください。
演奏会終了後の打ち上げでは、例年ならば我々ロートル(TMO用語ではスーパーOBといいます)が仕切り、酒に酔った勢いで延々演説をぶつのですが、今年は現役と若いOB(ここ数年の卒業生)たちの独壇場でこもごもこの日の感動を若者らしく語ってくれました。従ってスーパーOBの出番は全く無し、あきらかに世代交代を迎えたようです。
そもそも8年前、私たち老兵が「いざ鎌倉」と演奏会の復活にかけたのは、廃部の危機にあったTMOをせめて現役が持ち直すまで何とか持ちこたえようとの気持ちからでした。今回、現役中心の演奏会が遂に実現したわけです。
老兵は死なず、ただ消え去るのみ・・・・・
TMOは再来年2010年に創立50周年を迎えます。私が元気ならば65歳。
何とか記念演奏会までは、現役たちと一緒に演奏したいものだと思っています。それには先ず、健康と(腰痛を何とかせねば)、家庭円満、商売繁盛をはからねばなりません。皆様の変わらぬご愛顧を心よりお願いする次第です。
20日はほんとうにありがとうございました。来年もお時間がありましたら、ぜひ聞きにきてください。
皆様のご健康と益々のご活躍をお祈りしています。 草々 綿貫不二夫
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