つい先ほど、涼しい伊豆高原から帰宅しました。
17日のNHK新日曜美術館の小野隆生展の紹介はご覧になりましたか。
あっという間の短い紹介でしたが、ビジュアルというのは強いですね。見慣れた私たちでさえ、小野作品の肖像が発する強烈なまなざしにぎょっとします。その効果か、池田20世紀美術館の展覧会図録の注文が何冊もあったようです。ありがとうございます。
テレビのない私たちは、わざわざ伊東の池田20世紀美術館まで遠征し、同館の迎賓館で温泉に浸かりながら優雅に拝見しました(たまにはテレビもいいもんだ)。アートシーンの前に紹介された帯広の「千年の森」プロジェクトも良かったですね。数年前訪ねた帯広の雪原に建つ石山修武設計の「ヘレンケラー記念塔」を思い出しました。あのときは「千年の森」のことは知らなかったのですが、ぜひ機会をつくり訪ねてみたい。
伊東に二泊し、池田20世紀美術館で終日、店番をしていました。60点からの小野作品に囲まれて過ごす時間、ずっと小野作品について考えていました。
同館の常設展示のベーコン、ウォーホル、ココシュカ、ムンクなどの作品と、小野作品の間を行きつ戻りつしながら、画商としてお前はこの絵と心中できるのかいと自問自答していました。
画商として私たちができることは、先ず買うこと、そしてそれを売ることです。1995年に小野隆生の個展を開いて以来、画家が制作しイタリアから送ってきた作品を私たちはただの一点も返したことはありません。すべてを買い取ってきました。もちろんそれができたのは、小野作品を買ってくださるお客さまがあってのことですが、そうはいっても資金繰りが苦しいときもある。それがが苦にならないのは、確信があるからです。小野隆生こそは天才であると。
池田20世紀美術館での小野隆生展(1993~2007年の作品を展観)にぜひお出かけください。そして、9月中旬からは「小野隆生新作展2008」をときの忘れもので開催します。
さて、毎号、素晴らしい映像と「人々が築いてきた暮らしの価値観」という視点からさまざまな<美と技の現場>をレポートしているウエブマガジンColla:J(コラージ)8月号が編集思考室シオングから発行されました。
今号の44~46ページには刷り師の白井四子男さんが紹介されていますが、白井さんが刷っている銅版画は、磯崎新連刊画文集『百二十の見えない都市』第二期に挿入される作品です。
また最終50ページには、ときの忘れものが9月に開催する「卯野木憲二展 ヴィクトリア朝~モダン前夜の小椅子達」も紹介されています。
以下、編集室からの案内の引用です。
*****************
Colla:J コラージ 8月号(葉月) 2008[GIFT 夏の贈りもの]
今月は、GIFT 夏の贈りものと題して、当編集室が過去に取材した場所や出来事をセレクトし、まとめて公開いたします。
第一章は、岐阜で土壁の家を作る若き棟梁や、世界遺産の洞窟都市マテーラ、カンボジアのトンレサップ湖など、人々の暮らしぶりを現地取材。
第二章は、スパイスをテーマにして、紅茶やスパイスのために奮闘する人々の歴史コラムと、街の洋菓子店の仕事をレポート。
第三章は、天然石や和紙などの自然材料を紹介し、赤坂で活躍する版画の刷り師や北海道・音威子府の 彫刻家・砂澤ビッキをとりあげました。
Gift part-one Inhabit
山里で挑む日本の家づくり 早川泰輔
棲むことへの執着 世界遺産マテーラの洞窟住居
人は出逢い そして集う 萬来舎継承空間
水に棲む人々 カンボジア トンレサップ湖
Gift part-two Spice
山里で栄えた茶の湯 飛騨高山 宗和流
世界を変えた紅茶への憧憬
アステカから奪われた神の食べもの Cacao
生命の源を示す キュベレー神話 Almond
洋菓子は街の文化であるマロニヱ洋菓子店
Gift part-three Making
Stone with Love 天然石の魅力
和紙の海 Awagami Factory
もう一人のアーティスト 白井四子男版画工房
風よ お前は四頭四脚の獣 彫刻家 砂澤ビッキ
連載
Kenostein's Relativity 小林 清泰
「工房楽記」最後の晩餐テーブル 鈴木 惠三
Libro TSUBAME 800 Design Book
[ページのめくり方]
右側の写真をクリックするとページが進みます。左側の写真をクリックすると、ページが戻ります。またTOPページの下にあるページのアイコンをクリックすると、ページをジャンプできます。なお一部のブラウザではご覧になれない場合がございます。その際は、collaj@collaj.jpまでご連絡下さいませ。
http://collaj.jp/
(もしご覧になれない場合は、下記をクリックください)
http://collaj.jp/data/magazine/2008-08/
編集思考室シオング「Colla:J」編集局
編集兼発行人 塩野哲也
*****************
ジョック・スタージス展は、無事終了しました。ご来場くださった皆さん、特に大枚はたいてお買い上げくださったお客様には心より御礼申し上げます。
◆6月26日~9月30日までの三ヶ月間、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が開催されています。


展示の様子はスライドショーでご覧になれます(コチラをクリックしてください)。
17日のNHK新日曜美術館の小野隆生展の紹介はご覧になりましたか。
あっという間の短い紹介でしたが、ビジュアルというのは強いですね。見慣れた私たちでさえ、小野作品の肖像が発する強烈なまなざしにぎょっとします。その効果か、池田20世紀美術館の展覧会図録の注文が何冊もあったようです。ありがとうございます。
テレビのない私たちは、わざわざ伊東の池田20世紀美術館まで遠征し、同館の迎賓館で温泉に浸かりながら優雅に拝見しました(たまにはテレビもいいもんだ)。アートシーンの前に紹介された帯広の「千年の森」プロジェクトも良かったですね。数年前訪ねた帯広の雪原に建つ石山修武設計の「ヘレンケラー記念塔」を思い出しました。あのときは「千年の森」のことは知らなかったのですが、ぜひ機会をつくり訪ねてみたい。
伊東に二泊し、池田20世紀美術館で終日、店番をしていました。60点からの小野作品に囲まれて過ごす時間、ずっと小野作品について考えていました。
同館の常設展示のベーコン、ウォーホル、ココシュカ、ムンクなどの作品と、小野作品の間を行きつ戻りつしながら、画商としてお前はこの絵と心中できるのかいと自問自答していました。
画商として私たちができることは、先ず買うこと、そしてそれを売ることです。1995年に小野隆生の個展を開いて以来、画家が制作しイタリアから送ってきた作品を私たちはただの一点も返したことはありません。すべてを買い取ってきました。もちろんそれができたのは、小野作品を買ってくださるお客さまがあってのことですが、そうはいっても資金繰りが苦しいときもある。それがが苦にならないのは、確信があるからです。小野隆生こそは天才であると。
池田20世紀美術館での小野隆生展(1993~2007年の作品を展観)にぜひお出かけください。そして、9月中旬からは「小野隆生新作展2008」をときの忘れもので開催します。
さて、毎号、素晴らしい映像と「人々が築いてきた暮らしの価値観」という視点からさまざまな<美と技の現場>をレポートしているウエブマガジンColla:J(コラージ)8月号が編集思考室シオングから発行されました。
今号の44~46ページには刷り師の白井四子男さんが紹介されていますが、白井さんが刷っている銅版画は、磯崎新連刊画文集『百二十の見えない都市』第二期に挿入される作品です。
また最終50ページには、ときの忘れものが9月に開催する「卯野木憲二展 ヴィクトリア朝~モダン前夜の小椅子達」も紹介されています。
以下、編集室からの案内の引用です。
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Colla:J コラージ 8月号(葉月) 2008[GIFT 夏の贈りもの]
今月は、GIFT 夏の贈りものと題して、当編集室が過去に取材した場所や出来事をセレクトし、まとめて公開いたします。
第一章は、岐阜で土壁の家を作る若き棟梁や、世界遺産の洞窟都市マテーラ、カンボジアのトンレサップ湖など、人々の暮らしぶりを現地取材。
第二章は、スパイスをテーマにして、紅茶やスパイスのために奮闘する人々の歴史コラムと、街の洋菓子店の仕事をレポート。
第三章は、天然石や和紙などの自然材料を紹介し、赤坂で活躍する版画の刷り師や北海道・音威子府の 彫刻家・砂澤ビッキをとりあげました。
Gift part-one Inhabit
山里で挑む日本の家づくり 早川泰輔
棲むことへの執着 世界遺産マテーラの洞窟住居
人は出逢い そして集う 萬来舎継承空間
水に棲む人々 カンボジア トンレサップ湖
Gift part-two Spice
山里で栄えた茶の湯 飛騨高山 宗和流
世界を変えた紅茶への憧憬
アステカから奪われた神の食べもの Cacao
生命の源を示す キュベレー神話 Almond
洋菓子は街の文化であるマロニヱ洋菓子店
Gift part-three Making
Stone with Love 天然石の魅力
和紙の海 Awagami Factory
もう一人のアーティスト 白井四子男版画工房
風よ お前は四頭四脚の獣 彫刻家 砂澤ビッキ
連載
Kenostein's Relativity 小林 清泰
「工房楽記」最後の晩餐テーブル 鈴木 惠三
Libro TSUBAME 800 Design Book
[ページのめくり方]
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(もしご覧になれない場合は、下記をクリックください)
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編集思考室シオング「Colla:J」編集局
編集兼発行人 塩野哲也
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ジョック・スタージス展は、無事終了しました。ご来場くださった皆さん、特に大枚はたいてお買い上げくださったお客様には心より御礼申し上げます。
◆6月26日~9月30日までの三ヶ月間、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が開催されています。


展示の様子はスライドショーでご覧になれます(コチラをクリックしてください)。
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