ピーター・リンドバーグは、巨大な機械が並ぶ工場の中にロボットのようなモデルを置いて撮った1980年代のコム・デ・ギャルソンのカタログ写真で注目を集め、その後のスーパーモデル・ブームの火付け役となりました。ヴォーグやハーパースバザーなどで、強烈な印象を残す写真を発表し、その地位を確固たるものにします。映画のワンシーンを思わせるドラマティックな演出は斬新で、それまでのファッション写真の常識を破る革新的なものでした。その後も一貫してファッション写真を撮り続けています。
出品作は、スーパーモデル・ブームのはしり、1990年の作品で、ヘレナ・クリスチャンセン、クリスティン・マクメナミーが妖艶なたたずまいを見せています。昨年のオークションで、同じタイトルの作品が、ひとまわり小さいサイズにもかかわらず、17,000ドルで落札されました。リンドバーグ自身は、自分の写真をアートとは思わないと言っていますが、そのアート性は誰しも認めるところです。
ピーター・リンドバーグ
"Helena Christensen、Petra Lindslad、Christen McMenamy"
1990年 Gelatin Silver Print
30.5x20.5cm Ed.18
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

こちらの写真は、2000年に池袋西武アートフォーラムで開催された国際ファッションフェスティバルに来日した時に出待ちをして撮らせていただいたツーショットです。

もう一枚は、出品作に写っているヘレナ・クリスチャンセンとのツーショットです。彼女、179cmの私より大きかったです。この写真を撮ってくれたのが、彼女のパートナーで、「処刑人」という映画で主演をした俳優のノーマン・リーダスさんなのですが、このときはそれを知らずに頼んでしまいました。でも気軽に引き受けてくださいました。
◆ピーター・リンドバーグ(Peter LINDBERGH)
1944年ドイツ生まれ。世界を代表するファッション写真家。デパートのウィンドウデザインの仕事や美術学校で絵画を学んだ後、27歳から写真を始める。ハンス・リュックスの助手として2年間働き、1973年29歳の時に広告写真家として独立。1978年に雑誌にファッション写真が掲載されたことを機に拠点をパリへ移す。1980年代のコム・デ・ギャルソンの広告写真を契機に、『ヴォーグ』や『ハーパースバザー』などのファッション誌で活躍。巨大な機械を背景にしたり、モデルを男装させるなど、その演出は20世紀前半のアメリカやドイツ映画の影響が見られる。その後、大きなポージングで、見るものを挑発するような写真は、高い評価を得るようになる。1990年代のスーパーモデル・ブームの火付け役としても知られており、ナオミ・キャンベルやリンダ・エヴァンジェリスタなどはリンドバーグの写真で有名になった。欧米の一流デザイナーの広告を手掛け、またテレビCMやミュージックビデオなどの映像の分野でも活躍している。90年代後半からは、今までのストーリー性のある写真から自然のスナップショット的な写真を好んで撮るようになる。
◆ときの忘れものでは、11月14日[金]―12月6日[土]まで「植田正治写真展ー砂丘劇場」を開催します。
初日の11月14日[金]19時より、東京都写真美術館専門調査員・金子隆一氏によるギャラリートークを開催します。参加費1,000円(1ドリンク付)
※要予約/氏名・電話番号を明記の上、メールまたは電話(03-3470-2631)でご予約ください。
出品作は、スーパーモデル・ブームのはしり、1990年の作品で、ヘレナ・クリスチャンセン、クリスティン・マクメナミーが妖艶なたたずまいを見せています。昨年のオークションで、同じタイトルの作品が、ひとまわり小さいサイズにもかかわらず、17,000ドルで落札されました。リンドバーグ自身は、自分の写真をアートとは思わないと言っていますが、そのアート性は誰しも認めるところです。
ピーター・リンドバーグ"Helena Christensen、Petra Lindslad、Christen McMenamy"
1990年 Gelatin Silver Print
30.5x20.5cm Ed.18
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

こちらの写真は、2000年に池袋西武アートフォーラムで開催された国際ファッションフェスティバルに来日した時に出待ちをして撮らせていただいたツーショットです。

もう一枚は、出品作に写っているヘレナ・クリスチャンセンとのツーショットです。彼女、179cmの私より大きかったです。この写真を撮ってくれたのが、彼女のパートナーで、「処刑人」という映画で主演をした俳優のノーマン・リーダスさんなのですが、このときはそれを知らずに頼んでしまいました。でも気軽に引き受けてくださいました。
◆ピーター・リンドバーグ(Peter LINDBERGH)
1944年ドイツ生まれ。世界を代表するファッション写真家。デパートのウィンドウデザインの仕事や美術学校で絵画を学んだ後、27歳から写真を始める。ハンス・リュックスの助手として2年間働き、1973年29歳の時に広告写真家として独立。1978年に雑誌にファッション写真が掲載されたことを機に拠点をパリへ移す。1980年代のコム・デ・ギャルソンの広告写真を契機に、『ヴォーグ』や『ハーパースバザー』などのファッション誌で活躍。巨大な機械を背景にしたり、モデルを男装させるなど、その演出は20世紀前半のアメリカやドイツ映画の影響が見られる。その後、大きなポージングで、見るものを挑発するような写真は、高い評価を得るようになる。1990年代のスーパーモデル・ブームの火付け役としても知られており、ナオミ・キャンベルやリンダ・エヴァンジェリスタなどはリンドバーグの写真で有名になった。欧米の一流デザイナーの広告を手掛け、またテレビCMやミュージックビデオなどの映像の分野でも活躍している。90年代後半からは、今までのストーリー性のある写真から自然のスナップショット的な写真を好んで撮るようになる。
◆ときの忘れものでは、11月14日[金]―12月6日[土]まで「植田正治写真展ー砂丘劇場」を開催します。
初日の11月14日[金]19時より、東京都写真美術館専門調査員・金子隆一氏によるギャラリートークを開催します。参加費1,000円(1ドリンク付)
※要予約/氏名・電話番号を明記の上、メールまたは電話(03-3470-2631)でご予約ください。
コメント