エルンスト・ハース写真展」も残すところあと一週間となりました。今日は、「ゼラニウムの花弁とアジサイ、カリフォルニア州」をご紹介します。

先日画廊に、ハースさんが亡くなる以前の10年間お付き合いがあったという方がいらっしゃいました。最近ハースさんの写真展がなかったので、たいへん喜んでくださり、ハースさんのお話を聞かせてくださいました。今回展示しています「赤いチューリップ、日本」を撮影した時もそばにいらしたそうです。また、日本の伝統的なものを撮った写真集の話も進行していたそうですが、印刷が気に入らずにペンディングになったままで急逝なさったので、実現せずに終わってしまったとのことで、残念です。
この「ゼラニウムの花弁とアジサイ、カリフォルニア州」は、ハースさんが友人宅を訪れた際に、近くの家の庭先のゼラニウムを見て気に入り、パッと撮ったのだそうです。このときも撮影するところをご覧になっていたそうで、羨ましい限りです。ハースさんは、ご自身のカラーキー(色彩の基準)をお持ちだったということですが、この作品を見ると特にそれがわかるような気がします。

ゼラニウムゼラニウムの花弁とアジサイ、カリフォルニア州
1982 printed in 1993
Dye-transfer Print
30.4×44.8cm Ed.50
estate stamp

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◆ときの忘れものでは、1月9日[金]―1月31日[土]まで「エルンスト・ハース写真展」を開催しています。