ただいま開催中の「第19回瑛九展~時を超えて」から、森芳雄の作品をご紹介いたします。
森芳雄は、1931年~1934年の間、パリで学びます。そして、ルーブル美術館で見た14-15世紀の初期ルネサンス絵画、特にフレスコ画の材質感に興味を覚えます。森はまたイタリア出身のマッシモ・カンピリに学び、イタリアへの憧憬を深くします。しかし、それは単に模倣するということではなく、近代的な視点に立って古典の伝統を作品に取り入れるイタリアの作家の姿勢に近づこうとするものでした。マットで落ち着いた色使い、そして、シンプルななかに力強さがある森作品の特徴はこのようなところから来ているのでしょう。
出品作「二人立ち」は、二人の女性の神話的で、古典的なポーズを軽やかなタッチで捉えています。
「二人立ち」
1979年 素描・紙
45.0×37.5cm(シート)
サインあり
「静物」は、落ち着いた色と構図が何ともいえない品を感じさせる作品です。
「静物」
リトグラフ
38.0×53.0cm
Ed.80 サインあり
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■森芳雄(もり よしお 1908-1997)
東京に生まれる。慶応義塾普通部を卒業後、本郷絵画研究所、協会研究所に学ぶ。31~34年にパリに遊学し、ヨーロッパの芸術に触れる。36年独立美術協会展でD氏賞受賞、翌年同協会の会友となる(39年退会)。自由美術協会会員となり、64年の退会後、主体美術協会の結成に参加。51~81年、武蔵野美術学校と同大学で後進の指導にあたる。
森芳雄は、1931年~1934年の間、パリで学びます。そして、ルーブル美術館で見た14-15世紀の初期ルネサンス絵画、特にフレスコ画の材質感に興味を覚えます。森はまたイタリア出身のマッシモ・カンピリに学び、イタリアへの憧憬を深くします。しかし、それは単に模倣するということではなく、近代的な視点に立って古典の伝統を作品に取り入れるイタリアの作家の姿勢に近づこうとするものでした。マットで落ち着いた色使い、そして、シンプルななかに力強さがある森作品の特徴はこのようなところから来ているのでしょう。
出品作「二人立ち」は、二人の女性の神話的で、古典的なポーズを軽やかなタッチで捉えています。
「二人立ち」1979年 素描・紙
45.0×37.5cm(シート)
サインあり
「静物」は、落ち着いた色と構図が何ともいえない品を感じさせる作品です。
「静物」リトグラフ
38.0×53.0cm
Ed.80 サインあり
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■森芳雄(もり よしお 1908-1997)
東京に生まれる。慶応義塾普通部を卒業後、本郷絵画研究所、協会研究所に学ぶ。31~34年にパリに遊学し、ヨーロッパの芸術に触れる。36年独立美術協会展でD氏賞受賞、翌年同協会の会友となる(39年退会)。自由美術協会会員となり、64年の退会後、主体美術協会の結成に参加。51~81年、武蔵野美術学校と同大学で後進の指導にあたる。
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