先日、ご案内いただいた展覧会に向かったのですが、画廊の営業時間をきちんと調べずに行ってしまい、結局、閉店時間を過ぎてしまいました。
後日作家の写真集を拝見させていただきましたが、お詫びをかねて、こちらでご紹介させていただきます。


嘉屋信明「夕鶴」
2007年　文芸社ビジュアルアート



木下順二作「夕鶴」をテーマにした写真集です。
私も学生の頃、この「夕鶴」を朗読大会で発表した記憶がありますが、皆さんご存知の「鶴の恩返し」が元になっています。
つう（鶴）の純粋さと、人間の愚かさが描かれているのですが、純粋なものに対する愛情を感じます。
私の娘（2歳）も絵本を喜ぶ年頃になりまして、昔話や童話などを読み聞かせているのですが、、、この「鶴の恩返し」や「浦島太郎」「かぐや姫」などなど、意外にハッピーエンドとは思えない作品が多かったりして、今更ながら驚いています。
大昔から語り継がれているには、単に「起承転結」「約束の大切さ」「善悪」では表せない”何か”があるように感じます。

こちらは、日本画家・稗田一穂の描いた「鶴」です。少し強引ですが、鶴つながりでご紹介させていただきます。
稗田一穂「鶴 」
1980年　リトグラフ
40x31.5cm　限定100部
鉛筆サインあり、 裏に日本美術家連盟シール

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◆稗田一穂（ひえだ　かずほ）
1920（大正9）年8月23日、和歌山県西牟婁郡田辺町（現、田辺市）に生まれる。1943年、東京美術学校日本画科卒業。 1951年、新制作協会会員。1966年～1968年法隆寺金堂壁画再現模写に従事。 1972年～87年東京芸術大学教授、退官後名誉教授。卒制により川端奨学賞、創造美術展奨励賞、長谷川仁記念賞、MOA岡田茂吉賞大賞、日本芸術院賞・恩賜賞。2001年文化功労者。