ただいま開催中の「マン・レイ展」より、出品作品をご紹介します。
今回は、「ソラリゼーション」です。

タイトルの「ソラリゼーション」は、暗室における現像の技術のことで、1929年から1932年までマン・レイのアシスタントをしていたリー・ミラーが、現像中に誤って明かりを点けてしまったことで偶然発見します。マン・レイは、「これでやると顔の輪郭が素描におけるように黒い線で強調されるのだ。」とその効果を述べています。「ソラリゼーション」には、ネガを現像する際に行う方法と、プリントする段階でやる方法とあるらしいのですが、マン・レイはネガ段階で行っていたようです。この作品では、モデルの女性の美しいプロフィールのラインが強調されています。
ManRay_Solarizationソラリゼーション
1929年頃
ゼラチンシルバープリント(ピエール・ガスマンによる)
イメージサイズ:22.3×33.0cm
裏面にスタンプあり

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