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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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桜前線は順調に北上し、東北からも間もなく開花の便りが聞かれることと思います。筆者の故郷三春町は、滝桜で知られていますが、あと1週間もすると町中が桜だらけになります。なので、桜は郷愁を誘います。
ギャラリーでは「マン・レイ展」を好評開催中です。写真だけでなく、版画作品やオブジェも展示しておりますので、いらした方はその活動の広さもさることながら、版画作品の奔放なアイディアやオブジェの奇抜さを楽しんでいらっしゃるようです。11日にはマン・レイ・イストの石原輝雄さんをお迎えしてギャラリートークを開催しますが、どんなお話を伺えるか楽しみです。なお、ギャラリートークは定員に達しましたので申し込みを締め切らせていただきました。展覧会は25日までですので、青山墓地のお花見がてらお出かけください。
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<<今週の話題~アートフェア週間>>
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先週開催されましたアートフェア東京は、観客数が前年を上回ったということを伺いました。これで販売実績も増えていればよいのですが、いかがでしょうか。ブースの配置を骨董や日本画を扱う画廊とコンテンポラリーの画廊とを区分けしてあったのは良かったように思います。コンテンポラリーの画廊には写真作品も多く、写真をアートとして買うということがもっと一般的になってくれることを期待したいところです。それに反して、版画作品は以前に比べるとかなり減ったのではないでしょうか。版元でもありますときの忘れものとしては、もっと版画の魅力をアピールしていかなければと思います。なお、ときの忘れものは、8月のART OSAKA2009に出展いたします。暑い大阪で熱い展示ができるよう、ただいま企画を練っておりますので、どうぞお楽しみに。
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<<今週のオークションから>>
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◎日和崎尊夫特集/1960年代に彗星のごとくあらわれ、駒井哲郎、池田満寿夫とともに現代版画界のスターとなった日和崎尊夫は、木口木版画の天才作家として五百数十点の作品を遺し、1992年50歳の若さで逝ってしまいました。木を輪切りにして繊維の詰まった堅い面を版にし、刃先の鋭いビュランで彫り込む木口木版技法は18世紀にイギリスで始まり、その精緻な表現が書物の挿画としてさかんに用いられましたが、その後の写真製版にとってかわられ急速に衰微してしまいます。集中力と根気のいるこの技法を独修し現代に蘇らせた<闇を刻む詩人>日和崎尊夫は、詩画集や版画集も多く手がけ、その緻密な線が生み出す凝縮されたイメージは、あたかも闇の淵へと誘い込むような恍惚と不安を暗示しています。
◎日和崎尊夫特集 木口木版[たがねの花]入版画掌誌第5号B版
◎日和崎尊夫特集 木口木版「KALPA 74」マット付
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◆ペシャワール会支援チャリティー・オークション!
http://search.auctions.yahoo.co.jp/search/auc?p=%CB%BA%A1%FA%A1%A1%A5%DA%A5%B7
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ペシャワール会支援のためのチャリティー・オークションも3年目を迎えました。今年も引き続き行いますので、趣旨をご理解いただき、コレク
ションをしつつ、支援活動ができるというチャリティー・オークションにご協力くださいますようお願い申し上げます。ぺシャワール会は、1983年
9月、中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動を支援する目的で結成されました。2000年夏からは戦乱についで今
世紀最悪の干ばつに見舞われたアフガニスタンの村々で約1,000カ所以上の水源(井戸、カレーズ)確保作業を継続しています。その活動の支援と
して、2006年1月から毎週、コレクション作品を継続してヤフーオークションに提供します。落札者の方には、落札金額の全額を「ぺシャワール
会」の郵便振替口座に振り込んでいただきます。目標は、1,000万円です!どうぞご協力よろしくお願いいたします。

★先週ご協力いただいた金額 610円 

★目標まであと 9,663,673円 ご協力よろしくお願いいたします!