「マン・レイ展」より「シュルレアリスト展」

ただいま開催中の「マン・レイ展」より、出品作品をご紹介します。
今回は、「シュルレアリスト展」です。

この作品は、制作年が1936年ということになっていますので、この年の5月にパリのシャルル・ラットン画廊で開かれた「シュルレアリスムのオブジェ」展の展示風景を撮影したものではないかと思われます。右側の壁にかかっているいくつかのオブジェはマン・レイのものだそうで、左の壁の絵に描かれているのは、アンドレ・ブルトンです。マン・レイの残した写真には、このような資料的にたいへん貴重なものも多く、図らずも時代の記録者となっていたわけです。ちなみにこの展覧会には、ハンス・ベルメールも出品していました。
このプリントの裏には、「MAN RAY　PARIS」のスタンプの他に、ピエール・ガスマンのサインが入っています。