四国の丸亀というと、皆さんは直ぐに「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」を連想されると思いますが、海辺に中津万象園・丸亀美術館という15000坪の広大な大名庭園をもった小さな美術館があります。このたび私どもの企画協力で「磯崎新版画展 宮脇愛子展」が開催されることになりました。
磯崎新版画展 宮脇愛子展
会期=2009年4月25日~6月21日
主催=財団法人中津万象園保勝会
会場=中津万象園・丸亀美術館
香川県丸亀市中津町25-1 ☎0877-23-6326
企画協力=ときの忘れもの
ここ数ヶ月はこの展覧会の準備、及び図録の編集にてんてこ舞でした。
昨日から宮脇愛子先生が現地に赴き「うつろひ」作品の設置を行ない、ようやく開幕を待つばかりとなりました。
私たちも昨年から何度か丸亀と東京を往復しており、今週末には担当の尾立が磯崎新先生の版画作品の展示のお手伝いに出張します。
四国の美術館ではおそらく初めての磯崎新先生、宮脇愛子先生の展覧会のレポートをこのブログでも綴っていきたいと思います。

今から300年ほど前の1688年に丸亀藩主・京極氏の別邸として築かれた中津万象園は15,000坪、300年の歴史を誇る名園ですが、明治以後、所有者がいくたびか変わり長く荒廃していました。戦後になり故・真鍋利光氏(富士建設)が買い取り、1981年に根本修理の工事を起こし、庭園、建物等記録を基に修復し、石組みを整え、百花紅楓を植え橋を架け、汐入りの池の生命を失った池泉に、園外の河川から動力によって水を揚げ給水、往事の景観を見事に復興しました。
さらに庭園の一角に美術館を併置し、1998年(平成10年)財団法人中津万象園保勝会を設立しました(現理事長は真鍋雅彦氏)。
この大名庭園「中津万象園」の復元と維持保全活動に対して、「メセナアワード2006 庭園文化賞」が富士建設(株)と、(財)中津万象園保勝会に贈られました。
今回の展示概要
1)磯崎新版画展=中津万象園に附属する「丸亀美術館」において、磯崎新連刊画文集『百二十の見えない都市』第一期12都市を中心に磯崎新の版画作品約40点を展示する。
2)宮脇愛子展=大名庭園「中津万象園」に、宮脇愛子の彫刻作品「うつろい」を二か所に展示する。また美術館内の小空間にも絵画作品及び立体作品を展示する。
招待券を若干用意しています。ご希望の方はどうぞメールにてお申し込みください。
また6月13日~14日には「香川の建築とうどんを楽しむツアー」を開催しますので、ぜひご参加ください。
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