香川県丸亀に300年の歴史を誇る大名庭園「中津万象園」があります。15,000坪の庭園と付設する丸亀美術館で「磯崎新版画展 宮脇愛子展」が4月25日~6月21日まで開催されています(会期中無休)。
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この展覧会に出品されている、磯崎新の木版画《FOLLY-草庵》連作ををご紹介しましょう。
伝統的な浮世絵版画の制作システムを使った珍しい木版画で、彫と摺りは版画家として活躍する三塩英春が担当しました。磯崎先生が「FOLLY-草庵」を構想することになったのは、親交のあったジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻に茶室(草庵)の設計を依頼されたことがひとつのきっかけでした。ジョン・レノンが暗殺されたことにより実現しなかったのですが、そのイメージが版画作品として遺されたというわけです。
《FOLLY-草庵 1》は雨のシーンですが、草庵に降り注ぐ雨のイメージは、磯崎先生の好きな安藤広重の「東海道五十三次之内 庄野」を彷彿とさせます。内観はモンドリアン空間です。
この連作は、制作当初、アメリカで発表されたため、日本ではほとんど見かけません。
1984年 木版
イメージ54.0×74.0cm(シート57.0×76.0cm)
Ed.50 サインあり
1984年 木版
イメージ30.0×37.2cm(シート57.0×76.0cm)
Ed.50 サインあり
1984年 木版
イメージ46.5×19.5cm(シート57.0×76.0cm)
Ed.50 サインあり
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◆ときの忘れものでは、2009年2月から新たにWEB展覧会と題して毎月ネット上での展覧会を開催しています。5月16日~6月15日は「磯崎新展」を開催しています。

「磯崎新版画展 宮脇愛子展」
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