RIMG0037 001
銅版詩画集「花のメルヘンI」
銅版画/木村茂(自刻自刷)
詩/秋原秀夫
1977年 限定75部
銅版画7点(7点のうち5点に鉛筆サイン)
27.5×23cm
本のカバーに少破れがありますが、作品は良好です。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

この詩画集をご紹介しようと思い、「木村茂」をネットで検索していたら
「ときの忘れもの」から紹介文を転載
と記載されたページにたどり着きました。どちらの画廊のホームページかと思いきや、小児科医の院長さんのホームページでした。
ホームページでは少子化問題や、子供の事故防止などが書かれていました。子供の階段での事故について書かれていてはっとしました。ちょうど先日2歳のわが子が階段から転げ落ちたのです。蒲田行進曲の階段落ちを思わせるほど、派手に転んだのですが、全くの無傷で、こちらが驚くほどでした。階段や床を確認したら、柔らかい素材でできていて、なかなか考えて作ってあるものだと感心しました。

詩画集「花のメルヘンI」の一遍をご紹介いたします。


「喫茶店の扉を押すと」

喫茶店の扉を押すと
白い小犬がいました
黒々とした瞳で
わたしたちを見ていました

小犬はカウンターの上にいましたが
わたしたちがコーヒーを飲み始めると
すぐに足もとにきて
不思議そうに見上げていました

それからいつものように
わたしたちが悲しい話を始めたとき
小犬は静かに
居眠りをしていました